白雲去来

蜷川正大の日々是口実

備えあれば、憂いなし。

2011-03-25 23:35:15 | インポート

三月二十五日(金)晴れのち曇り。

 何時になったら暖かくなるのだろうか。午前中に、近所のスーパーに買い物に行った。品物は多少少ないと感じる程度で、ほとんどの品が揃っていた。ただ相変わらずなかったのは、トイレット・ペーパー、ティッシュ・ペーパーにミネラルウォーター。そしてなぜか納豆の陳列棚に、「お一人様一点」の貼紙があった。

 そうそう電池、それも単一の物が一本もなかった。あとないものといえば、簡易ガスコンロのガスだ。「買占めはやめよう」と政府が訴えているが、これは何も庶民が悪いわけではなく、政府がしっかりしていないからだ。誰だって、あれだけ大きな地震に見舞われたなら、「電気、ガス、水道」の心配をして当然だ。「買占め」というと悪く聞こえるが、「備えあれば憂いなし」と誰もが思ったのに違いあるまい。

 もし、私達の住む都会で、電気、水道、ガスが止まったならば一体どうなる。慌ててスーパーや食料品店に押しかけるよりも、今の内に用意をしておこうと思ったとしても、決して非難されることではない。まして東北のあの悲惨なニュースに接し、連日のように余震が続いたならば、多少の買いだめも仕方がない。買いだめがダメと言うのならば、政府の主導で、備蓄米を放出するとか、ジャパネットタカタにお願いして電池や懐中電灯、トランジスターを大至急、中国や韓国、あるいは台湾などから輸入すれば良い。一週間もあれば、山のように市場に出回るに違いあるまい。どうしてそんな簡単なことが出来ないのか不思議でならない。

 発電機だって、東京以西の店には沢山あるだろうから、政府の「買出し班」を組織して、買い付けに行ったらいい。

 私だって、いつ水道が止まってもいいように日頃から、風呂の水を溜めておいたり、ミネラルウォーターを用意している。最もこれは酒を飲むためのものだが、ヤマト便のミネラル水のお得意さんである。計画停電が実施されて、もし夜に電気が止まったなら、どうやって食事をとる。マンションであったなら、電気が止まれば水も出なくなる。場所によっては、停電になると、水道のポンプが動かず、一般の家でさへ断水になることもあるという。

 そのためには、懐中電灯、トランジスター、ランタン等は必需品である。夏であれば、我が家はキャンプ用のランタンがあるので、外で食事しても良いが、ガソリンのものは家の中では使用できないし、今は外で食事をするのには寒すぎる。

 スーパーの人も言っていたが、地震から二週間が過ぎて、被災地以外の所では、「大体どの家庭にも一応の備蓄が出来たのではないか。だから店内も落ち着いてきた」と話していた。横浜だって、いつ地震が起こるかわからない。その時のために、多少の備えは必要なことだと思う。自分達が不自由していて、他人の支援など行なえるわけがない。

 沖縄の同志である新垣和彦氏より、充電式の懐中電灯を送って頂いた。ランタンにもなるすぐれものである。一度充電すると十時間も持つ。沖縄でも電池や懐中電灯はスーパーや量販店からなくなっているとのこと。ありがたいことだ。

 野党となった自民党は、豊富な資金があるのだから、不足している物が何かを調査して、すみやかに物資の調達をすべきだと思うのだが。総理の顔が見えないと言うが、自民党の顔もまったく見えない。

 今日は、自宅で、部屋の掃除を行い。午後から手紙を三通、葉書を四枚書いて、カタログを一通、機関誌の校正を行ない、医者に言われた禁酒を守って、おとなしくしていました。

 


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当たり前が、当たり前でなくなるのが怖い。

2011-03-25 16:47:54 | インポート

三月二十四日(木)曇り。

 朝一番で、近くの病院へ胃の検査へ行く。この病院は胃カメラが上手で、余り苦しまないで済む。二三ヶ月前から、どうも胃の具合が悪く、診てもらおうかと思ったが、ヤボ用が続き、中々病院へ行く暇がなかった。それで今日の検診になった。昨日の夜から、一切飲み食いしていないので腹がへって仕方がなかったが、十時過ぎにようやく終了した。結果は一週間後。

 テレビは連日、被災地のニュースや福島原発の事ばかり。一体どうなっているのか歯がゆいばかりだが、私がジタバタしても始まらない。報道では、東京都庁に集められた支援物資が、もう一杯で、置いておくスペースや運ぶ手段がないとのことで、支援物資の持込をお断りしたとか。

 しかし、被災地のニュースを見れば、水がない、米はあっても火や水がないのでご飯を炊けない。着替えがなくて、もう十日も着替えていない。あるいは電気が来ていないので、夜が不安。といった被災者の声を聞く。一体どうなっているのか、素人の私には良く分からん。

 アウトドア用のランタンや、簡易バーナーなどは、ほとんどが中国製である。ただでくれとは言わないから、こんな時こそ、ドサッと輸入したらいいのにと思ってしまう。船で運んだなら、それこそ凄い量が届くと思うのだが。

 被災地のニュースを見ていると、あらためて、蛇口をひねればお湯や水が出て、暗くなれば電気が点き、スイッチを入れたらガスコンロに火が点く。トイレだってそうだ。文字通りのライフラインだ。こんな「当たり前」に慣れてしまった私達に、今回の震災は、便利と不便を考える良い機会ではないかと思っている。

 随分前から我が家では、風呂の水は、次に沸かすまでは流さないようにしている。いざとなればトイレの水に使えるからだ。キャンプに凝っていた時があったので、ホワイトガソリンさえあれば、ランタンもコンロも使える。しかし、それらは屋内で使うのには適さないが、なに煮炊きは外で明るいうちに行えば良い。家さえ壊れなければ、ライフラインが全て止まったとしても、一ヶ月ぐらいは何とかなる。

 落ち着いたら、灯油で使用できるランタンやバーナーを買おうと思っている。室内にはLEDのランタンが良い。電池が長持ちするし、明るいのがいい。不便を楽しむ心の余裕も大切だろう。被災地は、時折雪の日があるそうだ。しかし、暖かくなる春はすぐそこだし、夏も近い。これから冬に向う季節でなかったのが不幸中の幸いだと思う。月並みだが、頑張って欲しい。我が家でも、気が早いかもしれないが、余り着ていないような夏物を出して、天日に当てたり、きれいにして箱詰めしている。落ち着いたら、夏物の衣料品を沢山送るつもりでいる。

 医者に、今日は禁酒と言われ、つまらないので、読書しながらそのまま寝てしまった。


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