三月二十五日(金)晴れのち曇り。
何時になったら暖かくなるのだろうか。午前中に、近所のスーパーに買い物に行った。品物は多少少ないと感じる程度で、ほとんどの品が揃っていた。ただ相変わらずなかったのは、トイレット・ペーパー、ティッシュ・ペーパーにミネラルウォーター。そしてなぜか納豆の陳列棚に、「お一人様一点」の貼紙があった。
そうそう電池、それも単一の物が一本もなかった。あとないものといえば、簡易ガスコンロのガスだ。「買占めはやめよう」と政府が訴えているが、これは何も庶民が悪いわけではなく、政府がしっかりしていないからだ。誰だって、あれだけ大きな地震に見舞われたなら、「電気、ガス、水道」の心配をして当然だ。「買占め」というと悪く聞こえるが、「備えあれば憂いなし」と誰もが思ったのに違いあるまい。
もし、私達の住む都会で、電気、水道、ガスが止まったならば一体どうなる。慌ててスーパーや食料品店に押しかけるよりも、今の内に用意をしておこうと思ったとしても、決して非難されることではない。まして東北のあの悲惨なニュースに接し、連日のように余震が続いたならば、多少の買いだめも仕方がない。買いだめがダメと言うのならば、政府の主導で、備蓄米を放出するとか、ジャパネットタカタにお願いして電池や懐中電灯、トランジスターを大至急、中国や韓国、あるいは台湾などから輸入すれば良い。一週間もあれば、山のように市場に出回るに違いあるまい。どうしてそんな簡単なことが出来ないのか不思議でならない。
発電機だって、東京以西の店には沢山あるだろうから、政府の「買出し班」を組織して、買い付けに行ったらいい。
私だって、いつ水道が止まってもいいように日頃から、風呂の水を溜めておいたり、ミネラルウォーターを用意している。最もこれは酒を飲むためのものだが、ヤマト便のミネラル水のお得意さんである。計画停電が実施されて、もし夜に電気が止まったなら、どうやって食事をとる。マンションであったなら、電気が止まれば水も出なくなる。場所によっては、停電になると、水道のポンプが動かず、一般の家でさへ断水になることもあるという。
そのためには、懐中電灯、トランジスター、ランタン等は必需品である。夏であれば、我が家はキャンプ用のランタンがあるので、外で食事しても良いが、ガソリンのものは家の中では使用できないし、今は外で食事をするのには寒すぎる。
スーパーの人も言っていたが、地震から二週間が過ぎて、被災地以外の所では、「大体どの家庭にも一応の備蓄が出来たのではないか。だから店内も落ち着いてきた」と話していた。横浜だって、いつ地震が起こるかわからない。その時のために、多少の備えは必要なことだと思う。自分達が不自由していて、他人の支援など行なえるわけがない。
沖縄の同志である新垣和彦氏より、充電式の懐中電灯を送って頂いた。ランタンにもなるすぐれものである。一度充電すると十時間も持つ。沖縄でも電池や懐中電灯はスーパーや量販店からなくなっているとのこと。ありがたいことだ。
野党となった自民党は、豊富な資金があるのだから、不足している物が何かを調査して、すみやかに物資の調達をすべきだと思うのだが。総理の顔が見えないと言うが、自民党の顔もまったく見えない。
今日は、自宅で、部屋の掃除を行い。午後から手紙を三通、葉書を四枚書いて、カタログを一通、機関誌の校正を行ない、医者に言われた禁酒を守って、おとなしくしていました。