五月六日(日)晴れ後曇り。
ゴールデンウイーク最後の休み。と言ってもこちらは勤め人でもないし、毎日が日曜日みたいなものだ。下の子供は、友達とカラオケに出かけたので、上の子供と愚妻を伴って、子供がまだ一度も行ったことがないという東京タワーに行くことにした。
東名や中央高速などは渋滞の情報があったが、首都高速はガラガラで、我が家から四十分ほどで東京タワーに着いた。私が、初めて東京タワーに来たのは、タワーが出来た翌年のこと。母にせがんで連れて来てもらった。タワーのフィギアを学校に持って行くと、クラスの皆が羨ましがって得意になったことを今でも覚えている。その後、もう一度母に連れて行って貰った。
そして最後に行ったのは、忘れもしない昭和六十二年の正月だった。某大手不動産会社の会長宅を襲撃する一週間前で、別れた二人の娘を連れて行った。久しぶりに父と会っていることの嬉しさもあって、とてもはしゃいでいた。タワーの下にあるビルの屋上で遊具に乗せてあげたら、二人が、「お父さん。また連れて来てね」と笑顔で言う言葉に、落涙しそうになるのをかろうじて我慢した。それから、次は何処に行きたいと聞くと、「羽田空港で飛行機を見たい」と言うので、連れて行った。決起すれば、この子達とどれくらい会えなくなるのかと思うと、切なくなったが、これも人生とあきらめた。その時以来だから、二十五年ぶりのことになる。
東京タワーに着いて、ふとそんなことを思い出したが、過ぎた昔を懐かしんでも仕方がない。展望台へ上ったが、最近では、高いビルも多く、高々百五十メートル程度の高さでは、余り感激はない。横浜のランドマークタワーの七十階にあるレストランバーのシリウスだって、東京タワーの展望台より高い所にある。
生憎、曇っていて遠くの景色が霧の中だ。家族で何枚か写真を撮ってからタワーを後にした。さて昼食と思ったが、この辺の土地勘がない。アメ横の新東洋で「ロー麺」でもと言うことになって、向かった。アメ横の人通りは相変わらずすごい。新東洋で、ロー麺、ビーフン炒め、ワンタン、小龍包を食べた。車で来ているので、当然、酒は抜き。アメ横でスカジャンのお店を経営している大熊雄次氏に顔を出して頂きご挨拶。その後、十分ほどブラブラしてから横浜に戻った。
※新東洋の入口。初めてだとお店を見つけるのが大変。コツは、ミリタリーの服の専門店の前に立って、ガードの方を見上げると看板がある。中華風のつけ麺も美味しいよ。
夜は、夕食後にブログを二日分更新してから、原稿書き。久しぶりに休肝日。