九月十六日(日)晴れ。
まだ三十度近い残暑の日が続いている。しかし、今年の夏は、一度もクーラーをつけずに終わりそうだ。扇風機でこの猛暑を乗り切ったのには、我ながら感心した。
今日は二人の子供たちも、何の予定がないのか、のんびりと家にいる。小さい頃なら、何処かへ連れて行ってとうるさかったが、今ではそんなことも無く、一人は勉強、もう一人は静かにヘッドフォンで音楽を聴いている。私は、パソコンに向かい、資料整理。余り会話はないが、一つ屋根の下にいることだけで、かなり満足している。昼過ぎになって、二人そろって「お腹がすいたぁー」と側に来る。愚妻は、今日まで青森の実家に帰っているので、お父さんが、お母さんである。おやつを兼ねて「大学いも」と「パンケーキ」を作ってあげた。
連日、怒涛のような酒の日が続いたので今日は、誓って休肝日とした。従って夕食は、日本蕎麦のみ。食後に、レンタルしておいた「マーガレット・サッチャー」を見た。サブタイトルは「鉄の女の涙」。彼女の人生にそれほど詳しくはないが、例のフォークランド紛争の折の決断。アメリカなどが仲裁に入ってきても「侵略には断固とした処置をとる」と言って、軍隊を派遣したその決断力。野田さんにも是非、この映画を見て貰いたいと思った次第。
中国で、反日暴動が広がりを見せている。どんどんやればいい。やればやるだけ中国の国際信用は失墜し、外国資本は、いつかは自分たち、と思って投資を躊躇し、中国から逃げて行く。日本企業と言っても、従業員は皆、現地採用の中国人。その企業が撤退したら、困るのはどちらの方か。日本の企業も、ベトナムやインド、あるいはアフリカの国とコミニュケーションをとって、シフトすべき時に来ているのではないだろうか。中国とは、ある程度距離を置いてお付き合いするのが最善の策のように思えてならない。あの十三億の市場は、確かに魅力的かもしれないが、その市場を人質にとられたり、反対に利用されたりする方のリスクの方が大きいように思う。
経済の専門家ではないので、日本企業が中国から撤退したら、日本がどのくらいのダメージを受けるのか分からない。無責任と思われるかもしれないが、新型の核弾頭を搭載したICBMを開発し、もはや世界有数の軍事大国となった中国に対抗するには、我が国の政治家も国民の意識も、軍備もあまりにもお粗末である。だから、ここは多少経済的にダメージを受けても、今は臥薪嘗胆、いずれ暴支膺懲に立ち上がればいい。
あの暴動をテレビで見ていて、戦前の「通州事件」(ウイキペディアで調べてみてね。)を想起した人も多いのではないだろうか。人間は時間と共に進歩するものだが、全く変わっていない。困ったものだ。孔子や孟子といった哲学者や司馬遷のような偉大な歴史家や多くの文人墨客を生んだ面影のカケラも今はない。共産主義とは怖いものだ。