九月二十七日(木)曇り。
驚いた。中共の代表が国連で演説して、日本を敗戦国。自分たちを戦勝国と言ったらしい。歴史認識が全くなっていない。日本は、中華人民共和国と戦争をした歴史はない。戦った相手は蒋介石の中華民国である。従って「カイロ会談」には蒋介石が出席している。中国における中華人民共和国の建国は昭和24年(1949)で、戦争終結から4年後のこと。困ったものだ。
中国が作った海外向けの地図にも、尖閣諸島は日本領とされていることを指摘されても、日本が「盗んだ」と七回も叫んだ。まあ嘘も百回言うと本当になると言うが、あまりにもえげつない。私が思うに、中国が漢字を簡略化してから、言葉の持つ霊、いわゆる言霊が消え去り、それに追随して文化さえも消え去ろうとしているではないかと思う。人が二人で「仁」という文字になる。言っても分からないのかなぁー。
ヨーロッパの地図を切って中国大陸に乗せてもまだあまるほどの広大な領土を持っている中国。「色々と問題があると思うが、日本との将来のことを考えて、我が国は、尖閣には口出ししません」と言ったら、世界中の人たちから尊敬される、と言うことが分からないのだろうか。世界の人から尊敬をされると言うことは、いずれその信用が財産となり、経済的にも裕福になる。ということを誰か教えてあげて下さい。
今日は、一歩も外に出なかった。機関誌の編集、読書、校正。気が付けば六時過ぎ。冷蔵庫の中を漁って、とりあえず子供たちに夕食を作ってから、愚妻と晩酌。きわめて小市民的な一日だった。でも歳のせいか、こんな日が楽しいと思うようになった。杜甫の詩の一節ではないが、心をくつろがせるはまさにこれ酒。