白雲去来

蜷川正大の日々是口実

君に勧む、更に尽くせ一杯の酒。

2012-09-26 12:50:52 | インポート

九月二十五日(火)曇り。

 

京浜急行が、大雨のための土砂崩れに巻き込まれて脱線した。けが人も出たが、大事に至らなかったのは不幸中の幸い。横浜生まれの、それも京急の沿線で育った人たちは、京急に特別な思いがある。それは、子供の頃に、何処かへ出かけて帰ってくる時、京急の赤い色の電車を見ると、何となくホッとしたものだ。これに乗れば家に帰れると。

 

この思いは、今も変わらず、地方などに出かけると大体、新横浜か横浜駅で乗り換えをする。横須賀線でも、市営地下鉄でも自宅の近くまで行くのだが、やはり京急に乗る。なぜか安心するから不思議だ。高校も京急で通った。最も私が通った頃は、「八つ坂」という駅名だったが、今は「能見台」という名前に変わった。早く復旧してもらいたいものだ。

 

上の子供が、試験休みとかで家にいる。小さい頃とは違って、まとわりつくことはないが、子供と一緒にいるのは、なぜか嬉しい。夕方、事務所に資料を取に行くのをつき合わせて、一緒に愚妻を仕事場に迎えに行った。井土ヶ谷駅の近くにできたスーパーで、弁当のおかずや夕食の買い物をしてから帰宅。

 

夕食の子供たちのメニューは、今秋二度目の「おでん」に鳥のささみのフライとキャベツの千切り添え。おまけに「竹輪揚げ」をつけてあげた。鳥のささみはフライが一番おいしいように思う。私達は、カツオの刺身を買ってきたが、これが全く駄目だった。仕方がないので、小麦粉をつけて、オリーブ油ににんにくを入れたもので軽く炒めて食べた。

 

休肝日にしようとも思ったが、アジア諸国の日本包囲網が面白くなく、録画しておいた「梅ちゃん先生」を見て憂さを晴らした。結局日にちが変わるまで、起きていて、睡眠薬代わりの本を読みつつ寝た。考えてみると、非建設的、非能力的な一日だった。しかし、若い頃は恥ずかしいと思っていた「金が無い」ことを、今では、何ともなくなった。大げさだが、達観したと思っている。何か、仕事をしているわけでもないので、どうあがいても金の入ってくるアテなどない。

 

子供が学校を出たら、三浦海岸辺りに住んで、畑仕事などをしながら残りの人生を過ごしてみたいものだ。晴耕雨読ならぬ、晴耕雨飲の日々だ。友を招いて、「君に勧む、更に尽くせ一杯の酒」を楽しまん。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする