白雲去来

蜷川正大の日々是口実

常識や正義の感覚がずれている。

2019-08-10 17:34:40 | 日記
八月七日(水)晴れ。

愛知県が主催した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が、「慰安婦像」や昭和天皇を思わせる写真が焼かれている映像、更に特攻隊の寄せ書き旗を使った展示物の題名が「間抜けな日本人の墓」といった良識のある日本人ならとても正視できないような物が「芸術」や「表現の自由」の名のもとに展示され、多くの人たちの「抗議」の結果、中止となった。当然と言えば、当然のことである。しかし、主催者である大村知事は、何を血迷ったのか「表現の自由の侵害」などと言って、この芸術祭を擁護している。ということは、上記の不敬な、日本人の心を踏みにじる展示物は、大村知事の「意志」でもあると言っても過言ではない。

慰安婦像の展示、昭和天皇の写真を焼かれている表現、特攻隊の寄せ書きを「間抜けな日本人」と表現することは、ある意味で、物言わぬヘイトスピーチでもある。こういったことが「憎悪」を育んで行くと言うことを彼は分からないのだろうか。大村と言う男は人としての良心のカケラもなく、常識や正義の感覚がずれていると、思われても仕方がない。

確か、二年ほど前と記憶しているが、作家の百田尚樹氏が登壇予定だった一橋大の講演会が、一部の団体の抗議の結果、中止に追い込まれた。これは明らかな「言論弾圧」であり「表現の自由の侵害」ではないか。「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の自由を守れ」と声を上げる大村知事やマスコミは、この時に一言も声を発しなかった。本当に都合の良い連中だ。

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水に流す。

2019-08-10 08:44:55 | 日記
八月六日(火)晴れ。原爆追悼の日。

毎日考えている訳ではないが、今日の広島の原爆の慰霊の日には、良くも悪しくも先の大戦で亡くなられた軍・民(ひとくくりにして申し訳ないが)の方たちの尊い犠牲の上に今日の平和と繁栄があると感謝し手を合わせる。私たち日本人は、アメリカが原爆を落としたことに対する非難と批判はするが、アメリカの国民を罵倒したり、米国の製品の不買運動などはしたことがない。どこかの国の人たちとの民度の差と言っては失礼だろうか。韓国語や中国語に同じ意味の言葉があるのかは、寡聞にして存じないが、私は、日本語の「水に流す」という言葉が好きである。

清流の多い日本ならではの言葉ではないかと思う。清らかな水の流れが身近にある日本と日本人の清廉さと潔さ。ドブのような川や透明度のない川の多い土地では、「水に流す」という言葉も違った意味に使われたに違いあるまい。中国にも名水の流れる清流が至る所にあると言う。もしかすると、その清流の水を汲んで韓非は「水は方円の器に随う」と説き、老子は「上善は水のごとし」と説いたのかもしれない。そうか、今夜は久しぶりに、同じ名前の日本酒にするかな。

原爆の慰霊の日。様々な思いが巡るが気になっている子供の誕生日でもあるし、奇しくも一門の松本佳展君の誕生日でもある。夜は、日頃からお世話になっている方たちと横浜駅の創作料理屋にて一献会。その後関内に転戦して二軒。善き人たちに囲まれて、有意義な一日だった。

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