1月11日(月)晴れ。
下の子供が、今春に大学を卒業する。これで子供の学費が終わる。上の子も四年制の大学だったので、正直言って大変だった。といっても二人の学費は全て愚妻の負担。頭が上がらん。その卒業式に着る羽織袴をレンタルするために横浜駅前の高島屋に愚妻と子供のお供をして出かけた。
デパートなどで買い物をしなくなってからもう30年近くになるか。そのせいもあって、きらびやかな店内を歩いていると、どうも気後れしてしまう。ボロは着てても心は錦と、踏ん張ってみても所詮は浪人暮らし。決して強がりではなく、下町の商店街の喧騒が私には似合っていると思っている。
子供が、着物を選んでいる間に、高島屋内にあるコーヒーショップで、ポケットに入れておいた『ノモンハンの夏』(半藤一利著・文春文庫)を読む。半藤氏は、「護憲派」を自認しているゆえ、保守層からは余り評判が良くない。しかし、私は『日本の一番長い日』以来、好きな作家のひとりである。自分と考えが違うからと言って、すべてを否定するのではなく、「ああそういった考えもあるのか」、「こういった見方もあるのか」と割り切って読めば良いと思ってる。これだけ知識の詰まった本が800円程度で読めることに感謝している。
ヨドバシカメラで、機関誌の編集ソフトを探すが、適当なものが無く、結局、自宅に戻り、ネットのダウンロード版を購入した。有名なソフトなのだが、うーん高かった。夜は、おとなしく酔狂亭にて独酌。