十月十八日(火)曇り。
ありがたいことに、ブログを一週間も更新しないと、「大丈夫ですか」などという安否確認の連絡が入る。病気をしていたわけでも、忙しかったわけでもなく、ただサボっていただけである。
ようやく機関誌「燃えよ祖国」の発送を終えた。先生の墓前祭に参加して頂いた方には、お配りしたのだが、一般の読者へは今日の発送となった。日頃から、ご購読を賜っております読者の方々に、心から感謝する次第です。
午後から大好きな散歩コースである、みなとみらいを歩く。ロケーションの良いスタバでお茶をしながらの読書。先日、暇つぶしに入った書店で買ったのが、「ふたつの故宮博物院」(野崎剛著・新潮選書)という本。これが、とても面白く参考になった。
「ふたつの故宮」とは、北京と台湾のものを指すのは言うまでもないが、その比較論が、台湾の政治状況、また共産中国の現状など、勉強になることばかりで、久し振りに、あっと言う間に読了してしまった。
例えば、「『中華料理』『中華民族』『中華街』・・・誰もが普通に使っている『中華』という言葉が広く使われるようになったのは歴史は百年ほどしかない。中国の長い歴史においては子供の年齢に過ぎない幼い言葉である。世界と中国大陸の人々に向けて『中華』という言葉を最初に発したのは中国革命の父、孫文だった。孫文は西欧列強の中国侵略に対抗するため、『中華』という概念によって、実際は他民族の集合体である中国大陸の人々新国家のもとにまとめ上げようとした。中華民族という人々や民族がもともと存在したわけではなく、革命によって誕生する新しい共同体定義するために編み出された政治的概念だった」
どうですか。知っていました。このように目からウロコの話が満載の、この本を是非ご一読を。次に台湾に行く時は、この本を持って行こうと思っています。
著者の野崎剛氏は朝日新聞の特派員として台湾に在住し、現在は朝日新聞の国際編集部次長という人。
夜は、家飲み。気がついたら、食卓の椅子で寝ていた。反省。