四月二十一日(木)雨。
雨か・・・。暇だけはたっぷりあるのに、金がない。やらなければ、ならないことが沢山あるのに、気力がない。酒で憂さを晴らしたいのだが、まだ午前中だ。朝っぱらから酒を飲むほどの中毒ではないので、夜が待ち遠しい。幸いに、社友から頂き物の「黒霧島」「赤霧島」の手を付けていないものがあって、私に夜な夜な秋波を送っている。その昔、若くて体力と気力に溢れていた頃は、金がなくとも落ち込むことなどなく、「あぶったスルメ」を肴に冷酒を飲んだものだが、最近は、すっかり歯が悪くなって、あぶったスルメで酒を飲むのが無理になった。それに、スルメには焼酎ではなく、日本酒が似合う。
確か、高倉健の「駅」という映画ではなかったか。大晦日の北国の港町、当たり前だが雪が降っている。酔いたくて入ったのが、赤ちょうちんの飲み屋。女将は倍賞千恵子。テレビから八代亜紀の「舟歌」が聞こえてくる。良いシュチュエーションだが、この「舟歌」は良く聞いてみると、フザけた内容の歌だと思う。
例えば、北国の港町、外は雪だ。コートの襟を立てて歩いていると、赤ちょうちんが見える。店の中から、おでんか何かの湯気が出ていて、それに誘われて、冷えた心と体を暖めようと店に入る。すると、するとだ。「お酒はぬるめの燗がいい」。いやここは、「熱燗」でしょう。せめて最初の一本は熱燗で、五臓六腑に沁み渡さなければ。冷えた体が温まらない。出されたツマミが、「肴はあぶったイカでいい」。良いわけないでしょう。ここは、おでんか、湯豆腐でしょう。冷えた体に、「あぶったイカ」じゃあ、心まで寒くなるし、私のように歯が悪かったら食べられネェーよ。
「女は無口な人がいい」。良いわけ無いでしょう。せっかく入った飲み屋に無口な女がいて、一体どうすんの。お化けじゃないんだから、飲み屋のオンナは多少ブスでも愛嬌が命。嫌だねぇー。そして「灯りはぼんやり、ともりゃいい」。冗談じゃないよ。私だったらこの時点で暴れちゃうね。良く考えてみて欲しい。大晦日の雪国の港町。本来は、家族で過ごすはずの年の瀬に、訳ありの男がたった一人で、飲み屋に入った。すると冷えた体に、出たのが、「ぬる燗」で、おいしい煮物か新鮮な刺身ではなく、あぶっだけのスルメが出て、薄暗い店の中に、無口な女がいる。この野郎ーナメンナよ。ということになるに違いない。
まあこんなくだらないことを、日々、四六時中考えている訳ではありません。雨の中をトボトボと歩いて事務所に行き、(本当は車で行きました)夕方まで、がぁっーと仕事。
雨か・・・。暇だけはたっぷりあるのに、金がない。やらなければ、ならないことが沢山あるのに、気力がない。酒で憂さを晴らしたいのだが、まだ午前中だ。朝っぱらから酒を飲むほどの中毒ではないので、夜が待ち遠しい。幸いに、社友から頂き物の「黒霧島」「赤霧島」の手を付けていないものがあって、私に夜な夜な秋波を送っている。その昔、若くて体力と気力に溢れていた頃は、金がなくとも落ち込むことなどなく、「あぶったスルメ」を肴に冷酒を飲んだものだが、最近は、すっかり歯が悪くなって、あぶったスルメで酒を飲むのが無理になった。それに、スルメには焼酎ではなく、日本酒が似合う。
確か、高倉健の「駅」という映画ではなかったか。大晦日の北国の港町、当たり前だが雪が降っている。酔いたくて入ったのが、赤ちょうちんの飲み屋。女将は倍賞千恵子。テレビから八代亜紀の「舟歌」が聞こえてくる。良いシュチュエーションだが、この「舟歌」は良く聞いてみると、フザけた内容の歌だと思う。
例えば、北国の港町、外は雪だ。コートの襟を立てて歩いていると、赤ちょうちんが見える。店の中から、おでんか何かの湯気が出ていて、それに誘われて、冷えた心と体を暖めようと店に入る。すると、するとだ。「お酒はぬるめの燗がいい」。いやここは、「熱燗」でしょう。せめて最初の一本は熱燗で、五臓六腑に沁み渡さなければ。冷えた体が温まらない。出されたツマミが、「肴はあぶったイカでいい」。良いわけないでしょう。ここは、おでんか、湯豆腐でしょう。冷えた体に、「あぶったイカ」じゃあ、心まで寒くなるし、私のように歯が悪かったら食べられネェーよ。
「女は無口な人がいい」。良いわけ無いでしょう。せっかく入った飲み屋に無口な女がいて、一体どうすんの。お化けじゃないんだから、飲み屋のオンナは多少ブスでも愛嬌が命。嫌だねぇー。そして「灯りはぼんやり、ともりゃいい」。冗談じゃないよ。私だったらこの時点で暴れちゃうね。良く考えてみて欲しい。大晦日の雪国の港町。本来は、家族で過ごすはずの年の瀬に、訳ありの男がたった一人で、飲み屋に入った。すると冷えた体に、出たのが、「ぬる燗」で、おいしい煮物か新鮮な刺身ではなく、あぶっだけのスルメが出て、薄暗い店の中に、無口な女がいる。この野郎ーナメンナよ。ということになるに違いない。
まあこんなくだらないことを、日々、四六時中考えている訳ではありません。雨の中をトボトボと歩いて事務所に行き、(本当は車で行きました)夕方まで、がぁっーと仕事。