白雲去来

蜷川正大の日々是口実

並んで食べるほどのものか。

2017-02-07 11:06:04 | 日記
二月六日(月)晴れ。

伊勢佐木町の一本裏通り、長者町と言う所にあるラーメン屋さんには、何時も三十~四十人ぐらいの行列が出来ている。そんなに評判の店かと、一度は行ってみたいのだが、たかが、と言っては失礼だが、ラーメンごときを食べるのに、三十~四十人もの列の後ろにつくことなど、男のプライドが許さん(たいしたプライドではありませんが)。戦後の食糧難の時代ではあるまいし、そんなにしてまで、一杯のラーメンに拘る気力も体力もない。かと言ってお腹が一杯になれば、何でも良い。という訳でもない。特に、そういった無神経な人は好きにはなれない。

ラーメンは、比較的に好きな方だが、夜に食べることはまずない。若い頃のように、飲んだ後の〆に、と言うこともなくなった。食べるのは、昼食の時だけである。オーソドックスな醤油味の物が好きだ。いわゆる豚骨系はパスしている。一度、馴染みのお店から、専用の器に入れた豚骨ラーメンをお土産で頂いたことがある。冷蔵庫に入れておいて、いざ食べようと思ったら、豚骨の脂が二㎝ほども固まっていて、それを見た時、これが体に入るのかと思ったら、歳を考えて、以来豚骨系は遠慮している。

ちょっと油断すると、血糖値、血圧が上がってしまう。酒を美味しく飲むためには、健康でいなければならない。そのために節制する。夕方、久しぶりに、「そごう」の食品売り場に行った。ひょっとすると、という勘が働いたのだ。あった、あった。「カツオ」があった。おうおう、最後に食べたのが十一月だから、四ヵ月ぶりか。色も艶も鮮度も、この時期には中々のものだ。すっ飛びで家に戻り、「茜霧島」の四合瓶を開けた。

機関誌の購読料を送って頂いたり、資料を頂いたり、好きな、揚げ物を頂いたりしたお礼の手紙を六通。明日の、「蜷川政経懇」の案内をしたり、原稿の下準備をしたり・・・。一応、仕事らしいことをした、自分へのご褒美には十分だ。

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野村先生の生誕祭のお知らせ。

2017-02-06 14:27:21 | 日記
二月六日(月)曇り。

野村秋介大人命生誕八十二年祭のご案内

謹啓 厳冬の候 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。昨年八月、天皇陛下は「象徴としてのお務めについて」のおことばを発せられました。
陛下の心中を忖度するなど畏れ多いこととは申せ、「象徴天皇」のお立場の大変さ、ご苦悩は如何ばかりかと、申し訳なさとありがたさで一杯になりました。
私たちは、皇室の安寧と弥栄をひたすらお祈り申し上げ、悠久の歴史の中で守られてきた正しい皇位継承が絶えることのないよう努めてまいらねばなりません。
そして、真の自立国家として日本を誇りある国に再興し、先達に報いたいものです。
本案内は、この二月十四日で「八十二年」となる野村秋介先生の御生誕をお祝いするのが本義ではありますが、この一年を御霊にご報告申し上げ、新たな誓いをたてるひとときを、縁浅からぬ皆様と共に過ごすべく、「野村秋介大人命生誕八十二年祭」の斎行を左記のとおりご案内いたします。
御多忙の折とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご参集賜りますようお願い申し上げます。              謹白
 平成二十九年一月吉日
 
           記
一、日時 平成二十九年二月十四日(火) 午後六時開場 六時半開始
     【生誕祭】 斎主 加藤登美
     【直会】  午後七時半~九時半
二、会場 X FLOOR 川崎市川崎区小川町二の七 五階
  電話 〇四四(二〇一)九六五〇 JR川崎駅東口(さいか屋方面)
三、会費 五千円(玉串料及び直会費として) 
なお、準備の都合上、ご出欠の連絡は二月十日までにお願い致します。
                 生誕祭実行委員長 大熊雄次
                 090(2930)7102
          nippon.okuma@ezweb.ne.jp


※どなたでも参加できます。こじんまりとした会ですので、お気軽にご連絡下さい。二十一世紀書院への連絡でも大丈夫です。

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悲願一途。

2017-02-06 12:07:40 | 日記
二月五日(日)曇り後雨。

野村先生の獄中句集『銀河蒼茫』は、左右の枠を超えて、様々な分野の人たちから、高い評価を得ている。その『銀河蒼茫』だが、当初、先生は、題名を『悲願一途』と決めていた。弊社が、まとめた『野村秋介獄中日記-千葉編』の、昭和四十二年の二月十日の日記にはこうある。

「雪、何年ぶりかの全国的な雪という。日夜懸命の修行をおこたらず、観見二つの眼(注・観見二眼=かんけんにがん=宮本武蔵「五輪の書」より。意味は調べてみてね)を研ぎ心意二つの心を磨くこと黙然(注・もくぜん=だまってものを言わないさま)たり。出獄の暁には、吾が句集「悲願一途」を刊行なすべき決意定める。(中略)中共、インドネシア愈々混乱す。ベトナム戦争に和平の動きありて、日本の株価暴落する。」と書き、「平和と言う虚構 飛雪の牙群れる」という句を詠んでいる。

『銀河蒼茫』とし『悲願一途』どちらが良いのだろうか。次に先生のことを書くことがあったら、タイトルは『悲願一途』にしようと思っている。

午前中に、町内の仲良しさんから連絡があり、福富町と言う所で元横綱の曙が来て餅つきをするので行きませんか。の誘い。お世話になっている方からも電話が入ったこともあって、愚妻と出かけた。色々な催しをやっていて、メインは曙の餅つき。しばらくして、焼肉屋で昼食。お礼を言って自宅に戻った。

夜は、カメ&アコちゃんに誘われて、野毛の「玄品ふぐ」へ。毎年、カメちゃんの誕生日を祝っての食事会なのだが、つも招待されて恐縮する。本当は、カメちゃんの好きな中華街の老舗「華勝楼」へ行く予定だったが、残念ながら閉店してしまった。次にどんな店が入るのかは分からないが、愚にもつかない「食べ放題」の店だったら嫌だなぁー。それでも年に一度行くか行かないかの私に、そんなことを心配する権利もないか。

二時間ほど、たらふく食べて飲んで、野毛の「むさし」に転戦。サリーファミリーの「大ちゃん」が偶然来訪。「むさし」のオヤジさんの写真を撮ってから、パパパッと飲んで帰宅。

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野村先生の句。

2017-02-05 10:43:01 | 日記
二月四日(土)晴れ。

野村先生が、河野邸焼き討ち事件にて十二年の判決を受けて、「赤落ち」(未決から、既決囚となって刑務所に行くこと。昔は、囚衣が赤い色に近かったため、その服を着ることからその言葉が出来た。また吉村昭が北海道における囚人たちによる開拓の実態を描いた歴史小説に『赤い人』という題をつけている)。した際、千葉刑務所で刑務官から他所の拘置所から来た人二人と一緒に、面接を受けた。その時に、刑務官が、「独り短いのがいるな」と言ったので、先生は、誰かと思って両脇の人に視線を向けたら、すかさず刑務官が、「野村、お前だよ」。先生は、この時、十二年。隣の人は、無期懲役、もう一人の人は、無期で仮釈放で出所してから、また殺人事件を起こし、更に無期懲役が重なった、ムキムキマン。(無期、無期)。改めて、ここが長期刑務所であることを実感した。と聞いたことがある。

そして無我夢中で、二年が過ぎて・・・。ああやっと二年か。と思った時、そうか、これからまだ十年も務めなければならないのか。と思た途端に、体に震えが来たと言う。「残刑は十年もある『明日も雪か』」の句は、その時に詠んだものと聞いたことがある。

昨日、友誼団体の新年会に出席した際に、そんな先生との思い出話をさせて頂いた。

私は、先生の代表句、「俺に是非を説くなー」は勿論だが、冬の句の中では、「雪の夜の壁に貼りつく汽笛の尾」が好きだ。この句の侘しさ、哀しさは、体験したものでなければ分からないだろう。

三浦朱門さんが死去との報有り。三浦さんと言えば、奥さんの曽野綾子さんととても仲が良かったと聞いている。色紙などに揮毫を頼まれると、「妻をめとらば曽野綾子」と書くと、何かで読んだことがある。合掌。

おいしいシャンペンを飲み、かつお土産に頂いて、千鳥足で帰宅。

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水村 山郭 酒旗の風。

2017-02-04 12:39:48 | 日記
二月三日(金)晴れ。

節分か。子供たちが小さい頃は、私が鬼のお面をかぶって、豆をぶつけられたものだが、子供が大きくなるにつれて、いつしかそんな習慣も我が家ではなくなった。立春の前日が節分。といっても、まさに「春とは名のみの寒さかな」である。

日本人は、暖かくなったから春になるという感じではなく、春になったから暖かく感じるのであろう。春と言う言葉を聞くと、すぐに頭に浮かぶのが、杜牧の「江南の春」。

千里 鶯啼いて 緑紅に映ず
水村 山郭 酒旗の風
南朝 四百八十寺
多少の楼台 烟雨の中

水辺の村にも山あいの村にも、飲み屋の印の青い旗が風に翻っている。今では、飲み屋のネオンが眩しいか。という訳で、友人らと、久しぶりに中華街にて一献会。紹興酒が肚に染みた。九時に解散して、一人で「サリーズバー」へ。ひょっこりエディ潘が来て、昔話に花が咲いた。

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