白雲去来

蜷川正大の日々是口実

蚊は中国語で「チースウ」。

2021-11-22 12:00:00 | 日記

11月12日(金)晴れ。

コロナ禍、自粛が長引き、最後に旅をしたのは何時のことだったのか思い出せない。最近は少々下火になったとはいえ、「旅に出たい」という意欲がわかない。それは「飲み屋」も同じで、誘われたならばいそいそと出かけるが、自分から積極的に出かけようとは思わなくなった。元来、一人っ子で育ったせいか、一人でいることがさほど苦痛ではない。幸いに、読む本には困らないし、ネットフリック、アマゾンプライム、ユーチューブなどを検索すれば、音楽や映画がこれでもか、というほど様々なものが楽しめる。

このままコロナが終息してくれたならば、年明けには、近場で良いから旅に出ようと思っている。「旅呑み」の楽しさは正に至福。そういえば、衝動買いした『中国くいしんぼう辞典』(催岱遠著・みすず書房)で知ったのだが、中国語で「食いしん坊」のことを「吃貨(チーフォ)」というそうだ。随分前に読んだ本に、「食文化と言うものは『退廃の文化でもある』」ということが書いてあった。金持ちが、金に飽かして、行く店や自宅の専属料理人に料理を工夫させて作らせる。建設的なものは何もないが、それがアレンジされて庶民にも好まれる。

私は、食通ではないが「吃貨(チーフォ)」であることは間違いない。じゃあ「呑兵衛」の中国語は何というのだろう。中国語と言えば、中国に行った折に、正気塾の若島和美先生に大うけした私が唯一知っている中国語を教授したことがあった。「若島先生。蚊のことを中国語で何というのか知っていますか」、「?」。「蚊は中国語で『チースウ(血吸う)』。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美は乱調にあり、諧調は偽りなり。

2021-11-21 14:56:04 | 日記

11月11日(木)晴れ。

二日酔いなり。どんなに良い料理や酒を楽しんでも、酒が過ぎれば二日酔いとなる。ドンペリでも森伊蔵でも黒霧島でも同じこと。酒のレベルによって二日酔いも差がないものか・・・。バカなことを考えつつ10時過ぎまで寝ていた。汗水流して働いている労働者階級の皆さんに平身低頭、鞠躬如として身を屈めています。当然、朝食は食べられず、ふらつく頭で「ほっともっと」へ行き、いつもの「特のりタル弁当」で昼食。夜は、頂いた白菜と鶏肉の鍋と「正華」の焼売。当然ながら反省の休肝日とした。

ニュースで瀬戸内寂聴さんの訃報を知る。99歳とのこと。瀬戸内さんは生涯で400冊以上の単行本を上梓したそうだが、そのほとんどを読んでいないが、心に残る本と言えば、『瀬戸内寂聴伝記小説集成』全五巻(文芸春秋刊)である。特に、大杉栄と彼を取り巻く女性たち、そして最後の女性となった伊藤野枝のことを書いた『美は乱調にあり』、『諧調は偽りなり』はとても印象に残っている。思想的には共感できないけれど、友人から頂いた「瀬戸内寂聴講話集」のCDをゆっくり聴いてみるつもり。合掌。

また随分前のことだが、古書店で瀬戸内晴美の色紙が出ていたので、衝動買いした。私が買えるくらいなのだからさほど高い物ではなく、とても嬉しかった。買った色紙とは、「美は乱調にあり」。瀬戸内晴美のサインがある。自分では書かないが、書が好きで眺めているだけで心が豊かになるから不思議だ。※瀬戸内晴美の色紙。周りは汚れではなく色紙の柄です。

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新鮮野菜を頂く。

2021-11-21 14:24:59 | 日記

11月10日(水)晴れ。

朝食は、煮天丼におでん。昼食は抜いた。夜は、お世話になっている方たちと一緒に「オアジ」へ。その後、サリーズバーへ転戦。

趣味で野菜作りをやっている方から、朝取れの野菜、白菜、キャベツ、大根、ニンジン、里芋を頂く。野菜も当然ながら新鮮さが一番。葉付の大根は、葉っぱを細かく切ったものと大根を千切りしたものを塩もみして一日漬ける。白菜も葉っぱの間にあら塩をふって昆布、鷹の爪、ミカンの皮を入れて重石して漬ける。キャベツと人参も同じ。食事時が楽しみである。「あたたかい白い飯が在る」。とは山頭火の句である。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒とズブズブの関係になってから久しい。

2021-11-20 08:17:42 | 日記

11月9日(火)晴れのち曇り。

朝食は、サンマの塩焼き、おでん。昼食は、野菜の煮天丼。夜は、チヂミ、能登屋の玉ねぎ天ともやし揚げ、肉詰めピーマン。酔狂亭にて独酌。ひねもすPCの前で仕事。

どくとるマンボウこと北杜夫先生は、酔って、自分が本当に忍術を使えると思い込み、姿を消すために路傍のゴミ箱に飛び込んだことがあるそうだ。私の酒は、北先生ほどではないが、思い起こせば、赤面するようなことは、ままある。それでも酒をやめられないのは、意志の弱さなどではなく、酒が好きだからと言う単純なことによる。

牧水の有名な、白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり と、独りで、酒と向き合いつつ飲むのも又一興だが、こういう時の酒は、とびきり上等のものでないと、寂しさが募って暗いものとなる。めったにないが、家族が、帰郷したりして家で一人になった時などは、独り酒専用の棚から「森伊蔵」や「農林二号」といった高級な物を取り出して、ふふふと飲む。シャンペンも良いが、この酒だけは、自宅では似合わない。

落ち込んでいる時は、日本酒などにせず、シャンペンがいい。と教えてくれたのは、女優の池上季実子さん。シャンペンを開ける、という行為だけでも心がハイになる。特別高い物でなくともよい。私が好きなのは、黄色の「クリコ」か「モエ」。私の友人に、酔うとシャンペンを開ける癖のある人がいるが、やはり美味しい酒は、口がピュアな時に飲みたいものだ。JALのヨーロッパ便などのファーストクラスで出される「サロン」を誕生日などで、友人たちと一度、飲んでみたいと思っている。

酒とズブズブの関係になってから久しいが、愛おしくて別れることができない。酔へばあさましく酔はねばさびしく。とは山頭火の句である。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

編集後記。

2021-11-19 14:48:56 | 日記

11月8日(月)曇りのち晴れ。

久しぶりに、皆さん出勤。バタバタしながらの朝食は、スーパーで買った鮭(高い物を買ったのになんて不細工で不味いのだと、一人で罵った)オムレツに豚汁。昼は、皆さんのお弁当の残りのチキンライスにインスタントのビーフスープ。何でもJAL仕様らしい。夜は、おでんにタラコ。

事務所にてお世話になっている方お二人に、頂き物のお礼状を書く。久しぶりに事務所まで一時間歩いた。

以下は現在発売中の『燃えよ祖国』第271号の編集後記。

★まためぐる秋のさみしさ天の濃さ。とは野村先生の句集『銀河蒼茫』の「秋の部」の扉の句である。先生の群青忌・追悼二十八年祭が二十日の御命日に先立つ十六日に、菩提寺である伊勢原の浄発願寺にて開催した。十月一日に緊急事態宣言が解除されたが、今年は、大事をとって一般の方々の参列はご遠慮頂き、ご親族、我々門下生、近親者のみで執り行った。あいにくの雨であったが、参加は五十名。直会の参加は四十名。先生の二十八回忌の法要と合わせて墓地内にある「道友の墓」に眠る先生と親しかった岩田晃氏、門下生の正田秀幸氏の法要も行った。二年後は三十年祭である。会場を確保して野村先生の思想と行動を多くの方に知らしめたいと思っている。★以前、愛国党の舟川孝さんから、愛国党のポスターをコピーしたCDを頂いた。終戦直後の昭和二十五年から平成元年までのポスター約一三〇〇枚がスクラップブックに貼ってあったものを一枚ずつコピーし、CDに入力したものだ。愛国党のポスターは戦後の時代を映す鏡のようなものとも言える。それを私がPCで編集し、まずは吉田内閣から鳩山一郎、石橋湛山、池田勇人と言った総理大臣に対する激励、あるいは糾弾のポスターを掲載してみた。以後、徐々に紹介するつもりでいる。

★秋篠宮眞子内親王殿下のご結婚について無責任なマスコミの論評が随分と目につく。是非横山孝平さんの「皇室をめぐる人権思想」を精読して頂きたい。

★花房東洋氏の『撃攘』の解説を読み、山平重樹さんの著書の深みが増す。「こんなすごい人がいたのかー」と驚嘆した。徳間文庫から発売中です。是非ご一読を。

★古い同志の槇泰智さんがめでたく戦線に復帰。投稿頂いた本文でも分かるように世の中は不条理に溢れている。思いがけずに逮捕され、拘置所に座るかもしれない。そんな折の参考のために・・・。(蜷川記)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする