蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

江戸せいろう蕎麦(千代田区丸の内)の「せいろうそば」「なすとジュンサイの蕎麦」

2011年08月21日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年8月某日 調査・登録】
 こちらの店「江戸せいろう蕎麦」は東京駅構内のノースコート「グランスタダイニング」にある蕎麦屋で、あの明治13年創業のかんだやぶそばの五代目堀田康太郎氏が監修しています。



 「せいろうそば」は、蕎麦の香りが豊かな外一蕎麦と2種類の鰹節・利尻昆布・濃口醤油をメインとした辛口で濃厚な汁が特徴です。



 今月の蕎麦は「なすとジュンサイの蕎麦」です。ジュンサイやおくらのヌルッとした食感と茄子や茗荷が季節を感じさせてくれる逸品です。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★江戸せいろう蕎麦
  所在:東京都千代田区丸の内1-9-1JR東京駅改札内1階ノースコート グランスタダイニング
  電話:03-3217-1887
  品代:せいろうそば600円、今月の蕎麦(なすとジュンサイの蕎麦)1,300円

いしいのそば(越谷市神明町)の「そば」「とり汁かけそば」「塩そば」「そばがきしるこ」

2011年08月14日 | 蕎麦屋(都外)
【平成23年8月某日 調査・登録】
 こちらの店「いしいのそば」は、本店が福島にある蕎麦粉十割の手打ち蕎麦屋です。蕎麦粉は福島県耶麻郡山都町宮古産を中心に使っているとのことです。
 店内には所狭しと、骨董品や古い映画のポスター、有名人の色紙などがディスプレーされています。また、「そば、しっぱいしなければあります」と書かれた看板も掲げられているなど、何ともユニークな店です。さらに輪をかけて店主のお話し好きが客を和ませてくれます。今回、店主のお話しを聞いていましたら、「ゴーヤの天ぷら」や「そば粉煎り豆」をサービスでいただきました。いずれもとても美味でした。





 そのユニークさとは一線を画し、そばは真面目にとても美味しく打たれています。こちらの「そば」は「もり」のことで、冷たいそばを指します。手打ちとは思えぬほど綺麗に打たれたそばは、かなり太めです。また、十割とは思えぬみずみずしさもあります。



 「とり汁かけそば」は、濃厚なつけ汁が美味です。




 そして、こちらが「塩そば」です。福島の本店では、飯豊山の伏流水の湧き水にそばを泳がせながらいただく「水そば」が有名だそうです。さすがにこちらの越谷ではそれだけの新鮮な水を提供できないために、塩で食すことにより、そばが本来持っている甘みを引き立てていただく「塩そば」が供されています。勿論、塩にもこだわりがあり、「特選、これこそ日本の塩」「神馬藻(ホンダワラ)塩」などの逸品が使われています。最初は普通の汁でいただき、最後の〆に塩でいただくのがベターです。




 こちらは「そばがきしるこ」です。白玉に代えて「そばがき」の団子を使ったもので、白玉に勝るとも劣らないモチモチ感が実に美味です。


 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★いしいのそば 越谷分店
  所在:埼玉県越谷市神明町3-152-2
  電話:048-965-7348
  品代:そば1,050円、とり汁かけそば1,300円、塩そば1,050円、そばがきしるこ480円

虎ノ門砂場(港区虎ノ門)の「生姜切り」「ごまだれそば」

2011年08月13日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年8月某日 調査・登録】
 こちらの店「虎ノ門砂場」は、明治5(1872)年創業の老舗蕎麦屋です。「砂場」という名は大坂城築城の際に砂置き場で営業していたことに由来しているそうです。
 古風で立派な店舗は大正12(1923)年に建てられたもので、都内屈指のオフィス街である港区虎ノ門においてはひときわ目に留まる威風堂々とした佇まいを見せています。




 「生姜切り」は、ほんのりと生姜が香る一品です。そばは北海道産蕎麦粉を石臼で自家製粉し、外二を基本に打っているそうです。



 「ごまだれそば」は、胡麻の風味満載の一品です。自分でそば汁をお好みの量加えて、つけ汁を作ることができます。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★虎ノ門砂場
  所在:東京都港区虎ノ門1-10-6
  電話:03-3501-9661
  品代:生姜切り850円、ごまだれそば880円

無茶庵(文京区関口)の「そば御膳 涼風」「にしん蕎麦」等

2011年08月07日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年8月某日 調査・登録】
 こちらの店「無茶庵」は、目白の椿山荘の中でも豊かな緑に包まれたひときわ静寂なエリアにひっそりと佇んでいます。



 今日も暑~い1日でした。まずは生ビールで喉を潤しました。


 まずは季節の「そば御膳 涼風」をいただきました。


 最初に「前菜」です。「鱧土佐酢ジュレ掛け」「鬼灯チーズ」「茗荷寿司」「牛蒡土佐和え」「焼きセロリ甘酢漬」は、いずれも味に奥行きのある季節を感じさせる逸品です。




 次は「お造り」です。「本日の鮮魚二種盛り」です。


 美味しい肴に囲まれてお酒も進み、次は「沢の鶴」の冷酒をいただきました。


 次は「煮物」で「南京饅頭」です。出汁が効いていて実に美味です。


 次は「揚物」で「季節の天麩羅」です。魚は「いさき」です。


 次はいよいよ「無茶庵特製せいろそば」です。北海道産蕎麦粉100%を使用し、二八で打たれたそばです。均一に打たれ、川のせせらぎのように綺麗に盛られています。



 最後は「甘味」で「季節のもの」です。梅の蜜煮です。


 さて、そばのもう一品は、こちらの店のイチオシである「にしん蕎麦」です。美味しく大きな「にしん」が丼からはみ出さんばかりに盛られています。





 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★無茶庵
  所在:東京都文京区関口2-10-8
  電話:03-3943-5489(レストラン予約センター)
  品代:生ビール800円、そば御膳 涼風3,950円、沢の鶴(本醸造)800円、にしん蕎麦1,800円

九段 ゑん重(九段南)の「鮎の塩焼き」「天ぷら」「せいろ」

2011年08月04日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年8月某日 調査・登録】
 こちらの店「九段 ゑん重」では、千社札やお祭りの飾り、粋な坪庭など江戸情緒あふれる店構えの中で、江戸前蕎麦を堪能できます。
 《前回のこちらの店の調査・登録:玉こんにゃく・おから・秋刀魚の刺身・せいろ

 「鮎の塩焼き」は、鮎独特の風味や味わいが上手く引き出された一品です。


 「天ぷら」は、季節の素材がサッパリと揚げられています。


 「せいろ」は基本がしっかりと守られたまさに江戸前のそばです。



★九段 ゑん重
  所在:東京都千代田区九段南4-2-16
  電話:03(3263)6161
  品代:鮎の塩焼き850円、天ぷら950円、せいろ450円