蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

かんだやぶそば(千代田区神田淡路町)の「やきのり」「かまぼこ」「天たね」「せいろうそば」等

2015年01月17日 | 蕎麦屋(都内)
【平成27年1月某日 調査・登録】
 こちらの店「かんだやぶそば」は、明治13(1880)年創業の老舗蕎麦屋です。幕末の名舗「団子坂蔦屋」の淡路町店を創業者の堀田七兵衛氏が譲り受けて営業を始め、明治時代の後期に団子坂本店が廃業したため、藪蕎麦本店の看板を受け継いで、今日に至っています。以前の店舗は板塀に囲まれた店構えで料亭風の風情あるしつらえとなっていましたが、平成25年2月に発生した火災により焼失しました。そして、平成26年10月、見事に店舗営業の再開を果たし、その後は連日のようにファンによる長蛇の列ができています。
 《前回のこちらの店の調査・登録:せいろうそば・かきそば






 こちらは玄関そばに設置された「初代 堀田七兵衛翁像」です。




 50分ほど行列に並びやっと入店できました。体も冷えましたので、それではさっそく熱燗でいきましょう。勿論「菊正宗」・・・辛口で美味です


 お酒のアテに「やきのり」をいただきました。香りと味が吟味された海苔でノリ箱に入っています。風情がありますね


 こちらは「かまぼこ」です。関東を代表する小田原産の極上モノです。


 そしてこちらが「天たね」です。芝海老を高温の濃口胡麻油でかき揚げにしています。これは絶品です




 そして最後の〆は勿論「せいろうそば」です。こちらの店のそばは、蕎麦粉10に小麦粉1の割合で打たれ、主に内地産の最上級粉が使われているとのことです。そば汁は昆布・鰹節出汁で作られ、辛口でコクがあります。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


 久しぶりの「かんだやぶそば」さんでしたが、とても美味しく、やはり蕎麦屋のトップバッターでした。再開おめでとうございます。

★かんだやぶそば
  所在:東京都千代田区神田淡路町2-10
  電話:03(3251)0287
  品代:菊正宗特撰(180ml)770円(税別)、やきのり580円(税別)、かまぼこ670円(税別)、天たね1,340円、せいろうそば670円