蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

九頭龍蕎麦(新宿区神楽坂)の「昇竜舞茸蕎麦」「山かけ蕎麦」

2011年01月23日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年1月某日 調査・登録】
 こちらの店「九頭龍蕎麦」は、平成22(2010)年5月に神楽坂の芸者新道に開店した福井の蕎麦や郷土料理を専門に提供する店です。



 「九頭龍蕎麦」では、福井県産の上質の玄蕎麦を100%使用しています。そして、自家製粉し店内の蕎麦打ち処で丁寧に手打ちしています。「昇竜舞茸蕎麦」は、そのそばと香り高い福井県大野市泉の昇竜舞茸が使用されています。滋味あふれる汁と福井そばのハーモニーは実に美味です



 こちらは「山かけ蕎麦」です。本格的な本わさびが付いてきますが、おろすのが大変です




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★九頭龍蕎麦
  所在:東京都新宿区神楽坂3-3
  電話:03-6228-1886
  品代:昇竜舞茸蕎麦1,200円、山かけ蕎麦1,000円

永坂更科 布屋太兵衛 総本店(港区麻布十番)の「二色天せいろ」「お茶切そば」

2011年01月08日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年1月某日 調査・登録】
 さて、本日は今年のそば始めです。国立新美術館で、未来を担う美術家たちの「DOMANI・明日展」を鑑賞した後、麻布十番まで散歩しました。麻布十番には更科の名店が3店あります。「永坂更科 布屋太兵衛」「総本家 更科堀井」「麻布永坂 更科本店」ですが、本日はその内、「永坂更科 布屋太兵衛」の総本店にお邪魔しました。
 こちらの店「永坂更科 布屋太兵衛」は、寛政元(1789)年創業という我が国屈指の歴史を誇る老舗蕎麦屋です。「永坂更科」の名は、地名の「永坂」と、初代店主の故郷「更科郡」の「更」と、その領主であった「保科家」の「科」に由来しています。
 《この店の系列店(渋谷東急本店)の調査・登録:二色天せいろ、生粉打そば
 《この店の系列店(東京大丸店)の調査・登録:御前そば、かしわ南蛮



 「二色天せいろ」は、「御前そば」と「太兵衛そば」に海老天と野菜天が付いています。
 「御前そば」は、蕎麦の実の芯の部分のみを贅沢に使って打った色白のそばで上品且つ華麗です。江戸時代、大名に好まれ、大奥の御用にもなっていたことから、「御前そば」と呼ばれるようになったとのことです。一方、「太兵衛そば」は、石臼挽きの蕎麦粉を8割使った細打ちのノド越しの良いそばです。
 汁は、じっくりと熟成された秘伝の返しと、厳選された厚削りの鰹節でとられた出汁を配合して作られています。「あま汁」と「から汁」の2種類が供され、お好みでいただくことができます。2種をブレンドしていただくことも可能です。「あま汁」は、かなり甘く感じました。
 なお、絞り器で絞り出され?美しく波打っている「山葵」はとても珍しいと思います。





 「お茶切そば」は、抹茶を打ち込んだ香り豊かなそばです。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。



★永坂更科 布屋太兵衛 総本店
  所在:東京都港区麻布十番1-8-7
  電話:03-3585-1676
  品代:二色天せいろ1,995円、お茶切そば

新年のご挨拶

2011年01月01日 | その他
【平成23(2011)年元旦】
 昨年は当ブログ「蕎麦遺産」をご愛読いただき誠に有り難うございました。
 本年が皆々様にとって素晴らしい一年となりますよう心より祈念申し上げます。