蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

いなりや(江東区南砂)の「穴子天せいろ」「冷しむじなそば」

2012年06月17日 | 蕎麦屋(都内)
【平成24年6月某日 調査・登録】
こちらの店「いなりや」は江東区の葛西橋通りと明治通りの交差点近くにある蕎麦屋です。平成20(2008)年10月に放映されたテレビ東京「アド街ック天国」の「南砂町特集」ではベスト15位に選ばれました。「アド街ック天国」では、二代目のご主人がそばを打ち、三代目が出前を担当し、四代目が麺を茹でる「釜前」で日々精進しているとのことでした。



 こちらの「穴子天せいろ」は、大きな穴子天が付いて850円です。都心ならまず1,000円は超えるであろうボリュームです。ボリュームだけでなく味も美味です。カラっと揚がった天ぷらと信州秋山郷でとれた蕎麦粉を使ったそばがベストマッチしています。




 こちらは「冷しむじなそば」です。メニューに書かれた「きつねとたぬきの化かし合い」というサブタイトルのとおり、きつねの油揚げとたぬきの揚げ玉の両方が入ったそばです。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★いなりや
  所在:東京都江東区南砂4-7-25
  電話:03-3648-2121
  品代:穴子天せいろ850円、冷しむじなそば800円

黒澤(千代田区永田町)の「へしこ」「出汁巻き玉子」「黒豚せいろ」「かき揚げ蕎麦」等

2012年06月09日 | 蕎麦屋(都内)
【平成24年6月某日 調査・登録】
 本日は東京都千代田区永田町にある日枝神社山王まつりの連合宮入が行われました。あいにくの雨模様でしたが威勢よく宮入が行われました(詳しくは姉妹ページ千代田遺産コチラをご覧ください)。


 その日枝神社の直ぐそばにあるのがこちらの店「黒澤」です。著名な映画監督であった故・黒澤明氏の名を冠し、映画の感動を食で再現しようと努めています。
 蕎麦は、NHKのそば打ち講座の講師も務められた蕎麦名人 高橋邦弘氏直伝の自家製粉手打ちそばです。
 《前回のこちらの店の本店の調査・登録:焼き味噌・出汁巻き玉子・せいろ・湯葉そば等




 雨の中の神輿見物で体も冷えました。まずはお酒をいただきましょう。「菊姫 先一杯 純米」です。石川県白山市の菊姫酒造製で、すっきりとした軽快な味わいで且つ、柔らかな口当たりを楽しむことができます。


 こちらは福井県直送の「へしこ」です。鯖の糠漬けです。塩分が結構強めで酒の肴にはうってつけです。


 お酒の続きは熱燗です。「春霞 純米」です。秋田県の栗林酒造製で、薫り華やかで味わいはまろやかです。


 「出汁巻き玉子」は出汁がタップリ効いた極ウマ玉子です。二人でいただいたので、わざわざお皿二つに半人前ずつ分けてくれました。



 さて、日本酒だけでなくワインもいただきましょう。「赤ワイン」はチリの「エラスリス マックス リゼルヴァ」です。華やかなフルーツの香り、スイートスパイスが特徴です。


 そして「白ワイン」です。こちらも「エラスリス マックス リゼルヴァ」です。心地よい酸味と新鮮な果実のバランスを持ったふくよかな味わいのチリワインです。


 さて、いよいよそばです。「黒豚せいろ」は、そばを六白黒豚三枚肉の温かいつけ汁でいただきます。鹿児島から直送された黒豚、北海道・茨城・信州産の蕎麦の実を店内の石臼にて自家製粉した蕎麦粉を使った手打ちそば、削りたての鰹節でとった汁・・・すべてが美味です




 次のそばは「かき揚げ蕎麦」です。車海老と三つ葉のかき揚げが温かいそばに付きます。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★黒澤
  所在:東京都千代田区永田町2-7-9
  電話:03-3580-9638
  品代:菊姫 先一杯 純米840円、へしこ840円、春霞 純米840円、出汁巻き玉子840円、
     赤ワイン エラスリスマックスリゼルヴァ945円、白ワイン エラスリスマックスリゼルヴァ945円、
     黒豚せいろ1,260円、かき揚げ蕎麦1,680円