蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

猿楽町 浅野屋(千代田区神田猿楽町)の「天ぷら盛り合せ」「もり」「玉子とじ」等

2024年12月31日 | 蕎麦屋(都内)
【令和6年12月31日 調査・登録】
 今日は一年の締め括り大晦日です。大晦日といえば「年越しそば」です。「年越しそば」の由来は、「そばのように細く長く達者に暮らせることを願っていただく。」「そばは切れやすいため、一年間の苦労を切り捨てて翌年に持ち越さないように願っていただく。」「金銀細工師が散らかった金粉を集めるために蕎麦粉の団子を使うことから、金が集まるように願っていただく。」など諸説あるようです。

 さて、今年の「年越しそば」は千代田区神田猿楽町の「猿楽町 浅野屋」です。昨年大晦日に伺った台東区浅草橋の「更里<さらり>」の店主のご実家です。「猿楽町 浅野屋」は、初代の小林喜一氏が暖簾分けを受けて、大正14(1925)年に創業しました。


 まずはお酒をいただきましょう。「金婚」です。「金婚」は同じ神田猿楽町にある老舗酒店「豊島屋本店」が販売しています。


 こちらは「天ぷら盛り合せ」です。ごま油が使われ、カラリと揚がっています。


 美味しい天ぷらでお酒も進みます。お替りは秋田の「山廃純米 雪の芽舎」です。適度な酸味がある美味しい純米酒です。


 さて、おそばをいただきましょう。「もり」です。二八で打たれ、ノド越しも良く美味です




 こちらは「玉子とじ」です。フンワリととじられており、こちらも美味です。




 仕上げは、もちろん「そば湯」です。


 箸袋


 ごちそうさまでした。
 皆さま、今年も大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。

これまで調査・登録してきた年越しそば
 《2023年の年越しそば:更里の「海老天種」「生粉打ちそば」「もりそば」等》
 《2022年の年越しそば:手打ちそば 和仁の「焼き味噌」「海老の天麩羅」「せいろそば」「鴨南蛮そば」等》
 《2021年の年越しそば:喜道庵の「かつ煮」「玉子焼き」「もり」「鴨南」等》
 《2020年の年越しそば:大川やの卯の花・海老天ぷら・穴子天せいろ・かけ等》
 《2019年の年越しそば:金升のだし巻き玉子・鶏わさび・カレー南蛮等》
 《2018年の年越しそば:栃の木やの三点盛り・玉子焼・せいろう<粗挽>・九条ねぎと鶏団子等》
 《2017年の年越しそば:九頭龍蕎麦はなれのお昼のサービスセット・海老天蕎麦等》
 《2016年の年越しそば:蕎介のだし巻き玉子・三色・穴子天ぷら蕎麦等》
 《2015年の年越しそば:神田錦町更科の天せいろ・にしん蕎麦》
 《2014年の年越しそば:中村屋の海老天ぷらそば・せいろ等》
 《2013年の年越しそば:九頭龍蕎麦はなれの越前おろし蕎麦等》
 《2012年の年越しそば:蕎楽亭もがみのだし巻き玉子・ざる・HOTおろし等》
 《2011年の年越しそば:麺処NAKAJIMAのお正月セット》
 《2010年の年越しそば:湧水の天ざる・きつね・そばようかん》
 《2009年の年越しそば:神田錦町更科のせいろ・あさりかき揚げそば・冷やしミックス(きつね・たぬき)・鳥汁せいろそば》
 《2008年の年越しそば:日本橋やぶ久のもり・玉子とじ》

★猿楽町 浅野屋
 所在:東京都千代田区神田猿楽町2-7-6浅野屋ビル1階
 電話:03-3291-4327
 品代:金婚600円、天ぷら盛り合せ1,800円、 雪の芽舎800円、もり650円、玉子とじ850円

スタンド JAPA SOBA HANAKO(千代田区丸の内)の「天盛りセット」「豆乳バジルSOBA BOWL」等

2024年12月27日 | 蕎麦屋(都内)
【令和6年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「スタンド JAPA SOBA HANAKO」は、十割蕎麦と神戸「灘五郷」の酒が楽しめる蕎麦居酒屋です。


 まずは日本酒をいただきましょう。神戸酒心館の純米酒「福寿 御影郷」です。洗練されたフレッシュでみずみずしい香りがします。繊細でソフトなアタックとクリーンで滑らかな辛口が特徴です


 こちらは「天盛りセット」です。季節の天ぷら盛り合わせとざる蕎麦のセットです。天ぷらもそばも美味です。蕎麦粉は十和田湖周辺の契約蕎麦畑で育った新そばが使われているそうです。






 お酒のお替りは、大関の「辛丹波」です。「辛口でありながら味わいのある酒」にするため、乳酸菌が使われ、麹米には最高峰「山田錦」の中でも特に高品位とされる兵庫県産にこだわり、じっくりと低温で温度管理をしながら仕込まれた純米酒です。心地よい香りとふくらみのある辛口の味わいが特長です


 こちらは「豆乳バジルSOBA BOWL」です。トリュフが香る濃厚冷製豆乳スープに特製バジルペーストが溶け込んだ 野菜ベースでヘルシーなヴィーガン・グルテンフリー対応の一杯です。






 仕上げは、もちろん「そば湯」です。


 箸袋


 ごちそうさまでした。美味しいお酒と十割蕎麦を楽しめました。

★スタンド JAPA SOBA HANAKO 丸の内店
 所在:東京都千代田区丸の内1-4-1丸の内永楽ビルディング iiyo!!<イーヨ!!>地下1階
 電話:03-3214-0875
 品代:福寿 御影郷<グラス>600円、天盛りセット1,500円、辛丹波<グラス>650円、豆乳バジルSOBA BOWL1,200円

そば処 大吉田(港区西新橋)の「青森県産大トロ〆さば」「青森県産本鮪中とろ」「かき揚げ」「春菊かき揚げ」「名物ぶっかけ」等

2024年12月21日 | 蕎麦屋(都内)
【令和6年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「そば処 大吉田」は、コロナ禍の休業を経て、2023年秋に営業を再開しました。再開時から、秋田県にある老舗蕎麦屋「弥助そば」が運営する店となりました。昼はそば、夜はお酒・肴・そばを楽しめます。夜は秋田県鹿角の「千歳盛酒造」が運営しているようです。そばのメインは、「弥助そば」が元祖と言われている「冷やがけ」です。


 こちらはボリューム抜群の「突出し」です。


 お酒をいただきましょう。「千歳盛酒造」の「千歳盛」です。コクがあってふくよかで とても美味です。受け皿にまで、こぼれんばかりに注いでくれるため、テーブルに移す際に粗相してしまいました(左下)


 こちらは「青森県産大トロ〆さば」です。〆具合が秀逸でとても美味です


 こちらは「青森県産本鮪中とろ」です。こちらも脂がのっていて とても美味です


 こちらは「マルスワイン シルバー<白>」です。ワインなのにグラスではなく 昭和な雰囲気がただよう水玉の湯呑みで供されるのが超おしゃれです。「マルスワイン シルバー」は「本坊酒造」が手がける一升瓶に入ったワインです。<白>は、黄桃やカリンのような果実香と ほんのり感じる甘さ、引き締まった酸味が特長の中口ワインです


 こちらは「かき揚げ」です。大きい! 玉ねぎ・にんじん・小海老などが入っています。小海老の風味が素晴らしく、サクッとした食感も秀逸です。お酒のアテに最高です


 こちらは「春菊かき揚げ」です。苦みがとても美味です。


 お酒のお替りは「マルスワイン シルバー<赤>」です。深みのあるルビー色で、甘い香りとベリー系のフレーバーを感じる やや強めの渋みが特長の赤ワインです。


 さあ、おそばをいただきましょう。冷かけの「名物ぶっかけ」です。
冷たいそばの上に、具材が載っています。主な具材は、納豆・鰹節・若芽・葱・海苔・貝割・月見・海老の天麩羅です。そばのつなぎには布海苔が使われ、太くてコシがあり とても美味です。汁も秀逸です。






 何と帰りには、お土産に 煎餅や飴をいただきました。


 誠にごちそうさまでした。コスパ抜群で、美味しいお酒・肴・そばを堪能できたうえにお土産までいただき、恐悦至極に存じます

★そば処 大吉田
 所在:東京都港区西新橋1-9-8南佐久間ビル1階
 電話:03-6206-1660
 品代:突出し550円、千歳盛385円、青森県産大トロ〆さば220円、青森県産本鮪中とろ220円、マルスワイン シルバー<白>385円、かき揚げ220円、春菊かき揚げ220円、マルスワイン シルバー<赤>385円、名物ぶっかけ1,000円