蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

周(千代田区内神田)の「空豆」「ホタルイカとワラビの酢味噌和え」「もり蕎麦」等

2010年05月29日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
 こちらの店「周(あまね)」は神田の奥まった細い路地に面してひっそりと佇んでいます。豊富に揃った日本酒と手打ち蕎麦が美味です。


 まずは麦芽100%生樽のビール「ハートランド」です。泡がきめ細かく喉越しが美味です。


 「茹で空豆」です。ビールによく合います。


 「ホタルイカとワラビの酢味噌和え」です。


 酒の一盃目は「天青」です。特別純米・防空壕貯蔵で引き締まった辛口です。


 「揚げ茄子と筍の蕎麦味噌田楽」です。


 酒の二盃目は「初亀」です。吟醸酒です。


 「豚の角煮と煮玉子」です。


 そして、本命の「もり蕎麦」です。純国産・新蕎麦だけを厳選して使用しているとのことで、現在は北海道「斜里」産のようです。美味しく綺麗に打たれています。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★周(あまね)
  所在:東京都千代田区内神田2-4-11
  電話:03(3256)5566
  品代:ハートランド650円、茹で空豆550円、ホタルイカとワラビの酢味噌和え550円、天青800円、
     揚げ茄子と筍の蕎麦味噌田楽750円、初亀750円、豚の角煮と煮玉子750円、もり蕎麦750円

手打 きだ(中央区銀座)の「生粉打ち」「ごぼう天ぷらそば」

2010年05月23日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
こちらの店「手打 きだ」は、銀座三丁目の有名な洋食店「煉瓦亭」の隣りにあるとても小さな蕎麦屋です。入口近くでは蕎麦を挽くための石臼がオートメーションで動いており、客席は14席程度です。
 こちらの店は、もり系のメニューだけでも、「もり(外二)」「生粉打ち」「荒挽き」「御前更科そば」「季節の変わりそば」と種類がふんだんにあります。入口にどかんと居座る石臼からしてもかなりのこだわりを持った蕎麦屋の証拠です。


 今日は「生粉打ち」をいただくことにしました。生粉打ちでも、しっかりと繋がりとても綺麗に打たれています。香りも豊かです。そして、汁は見た目が真っ黒で「とても濃くて辛い」と思いきや、味はマイルドで若干甘みもあり、とても出汁が効いています。そばとの相性もよく美味しくいただけます。暖簾の右側に「布恒更科」と表記されている(一番下の映像参照)ことからも「布恒更科」の暖簾分け店だとすれば、汁の特徴にも納得がいきます。



 「ごぼう天ぷらそば」のごぼう天はボリュームが少な目なのが残念ですが、とても上品に揚げられ、ごぼうのシャキシャキ感と油のしっとり感が絶妙に融合されています。汁も上品で、こってり系がお好きな方には少し物足りなく感じられるかもしれませんが、私には丁度良い出来です。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★手打 きだ
  所在:東京都中央区銀座3-5-16島田ビル1階
  電話:03(3563)6003
  品代:生粉打ち1,050円、ごぼう天ぷらそば1,320円

志な乃(千代田区九段北)の「天ざるそば」「五色そば」

2010年05月15日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
 こちら店「志な乃」は平成21年5月12日にこの地で開店しました。神楽坂や秋葉原にも同名の店舗があり、メニュー構成がとても似ています。
 《神楽坂の志な乃、秋葉原の志な乃



 「天ざるそば」のそばは太くボリューム満点です。コシやモチモチ感に満ち溢れています。特筆すべきは「汁」で、ご覧のように(手前)透き通るほど薄い色をしており、江戸前蕎麦の濃い汁に慣れている方には新鮮な驚きがあると思います。しかし、出汁がよく効いていて味にとても奥行きがあります。天ぷらも揚げたてで実に美味です。




 こちらは「五色そば」です。やはり、「天ざる」同様に「汁」に特徴があります。透き通るほど薄い色をしていますが、出汁がよく効いて甘みがあり、味に奥行きがあります。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★志な乃
  所在:東京都千代田区九段北1-9-11九段長谷川ビル1階
  電話:03(6268)9078
  品代:天ざるそば1,550円、五色そば850円

神保町柳屋(千代田区神田神保町)の「板わさ」「玉子焼き」「鳥わさ」「合鴨ロース」「もり」等

2010年05月09日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
 こちらの店「神保町 柳屋」は神田で約100年続く老舗蕎麦屋で、現在は再開発で生まれた「J CITY TOKYO」の東京パークタワー1階に店を構えています。


 さて、まずはエビスです。こちらのエビスは黒のみです。


 肴は蕎麦屋の定番「板わさ」からです。


 ビールで喉の渇きも癒され、次は日本酒です。まずは八海山です。


 次はもうひとつの蕎麦屋の定番「玉子焼き」です。出汁が効いて美味です。


 こちらは「鳥わさ」です。下味がきちっと付いています。


 こちらは「合鴨ロース」です。


 次の日本酒は超辛口の「大信州」です。


 次は「天たね」です。


 さて、いよいよ「もり」です。麺にはコシがあって、濃い目のから汁とよく合います。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★柳屋
  所在:東京都千代田区神田神保町1-103東京パークタワー1階
  電話:03(3291)0213
  品代:エビス黒ビール(小瓶)550円、板わさ530円、八海山(本醸造・一合)750円、玉子焼き840円、鳥わさ530円、
     合鴨ロース680円、大信州(純米吟醸・一合)850円、天たね950円、もり630円

上野藪蕎麦総本店(台東区上野)の「みぞれ酒」「山菜天ぷら」「とろろせいろう」等

2010年05月05日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
 こちらの店「上野藪蕎麦総本店」は、かんだやぶそばの暖簾分け第1号店で、明治25(1892)年に創業した老舗です。
 《前回のこの店の調査・登録:せいろ、おかめそば



 さて、今日は気温が上昇し、喉が乾いてビール日和です。ということで、エビスビールで始めました。突き出しの「そば味噌」は甘過ぎず、ビールのアテに最高です。


 「山菜天ぷら」は、「ふきのとう」「こごみ」「たら芽」「独活」「舞茸」「筍」「アスパラ」など、山で獲れる春の味が満載です。上手に揚がり、ほのかな山菜の苦みが絶品です


 これだけ肴が揃うと酒が進みます。今日は殊のほか暖かいことから、次に「菊正みぞれ酒」をいただきました。これは旨い!日本酒をシャーベット状にしたもので、引き締まった辛口の味が最高です。升の隅に粗塩を盛ってグイっといただくと風情があります。酒の回りも早いような気がします。



 そして、本命の「とろろせいろう」です。麺は少し固めに茹でられており、食感やノド越しが美味です。そばは打ちたてが一番との信条のもと、2階のガラス張りにされた蕎麦打ち処で1日に何度も打たれています。麺はとろろとの相性もよく、ヌルッとした舌触りが絶品です




 仕上げは勿論「そば湯」です。こちらの「そば湯」はトロッとしていて蕎麦の香りも豊かです。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★上野藪蕎麦総本店
  所在:東京都台東区上野6-9-16
  電話:03(3831)4728
  品代:エビスビール(中びん)650円、山菜天ぷら900円、菊正みぞれ酒(1合)650円、とろろせいろう970円