蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

神田錦町 更科(千代田区神田錦町)の「せいろ」「あさりかき揚げそば」「冷やしミックス」等

2009年12月31日 | 蕎麦屋(都内)
【平成21年12月31日 調査・登録】
 一年は早いもので、本日はもう大晦日、本年最後の日です。大晦日といえば、そう「年越しそば」ですね。
 そこで本日は、こちらの店「神田錦町 更科」で「年越しそば」をいただくこととしました。
 《昨年の大晦日の調査・登録:日本橋 やぶ久の「もり」「玉子とじ」

 こちらの店「神田錦町 更科」の創業は、麻布永坂更科の布屋太兵衛のいとこであった初代堀井丈太郎氏が神田の地に「麻布永坂更科分店」の暖簾を掲げた明治2年とされています。
 現在の店主(4代目)は、伝統を守りながらも、様々なイベントを仕掛けながら、熱意をもって蕎麦づくりを街づくりに結びつけていらっしゃいます。



 「せいろ」は、しっかりと打たれたそばと味に奥行きのある汁がピタリと合ったそばです。



 「あさりかき揚げそば」




 「冷やしミックス」は「きつね」と「たぬき」がコラボレートした冷やしそばの一品です。


 「鳥汁せいろそば」は、柚子の香りが豊かに漂う鶏肉の入った汁でいただく温かいそばです。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★神田錦町 更科
  所在:東京都千代田区神田錦町三丁目14番地
  電話:03(3294)3669
  品代:せいろ550円、あさりかき揚げそば1,250円、冷やしミックス(きつね・たぬき)750円、鳥汁せいろそば850円

総本家 更科堀井(港区元麻布)の「玉子焼」「かき揚」「さらしな」「もり」「太打ち」等

2009年12月27日 | 蕎麦屋(都内)
【平成21年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「総本家 更科堀井」は、寛政元(1789)年、信州の反物商であった布屋太兵衛が領主の保科兵部少輔の助言で創業しました。
 当時から大名屋敷などに出入りしていたそうですが、明治時代には、皇后陛下や宮家などにも出前をしていたそうです。
 看板商品は白い「さらしなそば」です。蕎麦粉の挽き方を改良し、現在のさらしな粉に近い粉ができたのもこちらの店の功績とされています。


 さて、今日は朝から寒い1日です。まずは体を温めるためにお酒をいただくこととしましょう。福島産の辛口で飲みごたえのある「純米吟醸 名倉山」です。


 「玉子焼」は、甘さが適度で出汁がよく効き、お酒のアテに最高です。


 「かき揚」は、上品にサックリと揚がり、これもまた酒のアテに良く合います。



 蕎麦の実の芯の粉で打つ白いそば「さらしな」はその上品な風味ゆえに、古くは江戸城や大名屋敷にも出前を許され、そば好きの江戸っ子達にも親しまれていました。
 こちらの店では、一般的に「もり」にはキリっと締まった「辛口」つゆ、「さらしな」にはあたりの柔らかな「甘口」つゆが用意されていますが、好みでブレンドしたりして自由に使い分けることができます。



 「もり」は、自家製の石臼挽き粉で打たれた江戸前そばです。



 「太打ち」は、蕎麦の実を殻ごと引いた粉で打つ田舎風そばです。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★総本家 更科堀井
  所在:東京都港区元麻布3-11-4
  電話:03(3403)3401
  品代:純米吟醸 名倉山680円、玉子焼680円、かき揚920円、さらしな870円、もり770円、太打ち870円

永坂更科 布屋太兵衛(渋谷区道玄坂)の「二色天せいろ」「生粉打そば」

2009年12月23日 | 蕎麦屋(都内)
【平成21年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「永坂更科 布屋太兵衛」の総本店は麻布にあり、寛政元(1789)年創業という我が国屈指の歴史を誇る老舗蕎麦屋です。「永坂更科」の名は、地名「麻布永坂」の「永坂」と、初代店主の故郷「更科郡」の「更」と、その領主であった「保科家」の「科」に由来しています。
 《前回のこの店の系列店(東京大丸店)の調査・登録:御前そば、かしわ南ばん



 「二色天せいろ」は、「御前そば」「太兵衛そば」「揚げ物」「フルーツみつ豆」で構成されています。
 「御前そば」は、蕎麦の実の芯のみで打った純白の上品なそばです。また、「太兵衛そば」は、石臼挽きの蕎麦粉を8割使った細打ちのノド越しの良いそばです。
 汁は、じっくりと熟成された秘伝の返しと、厳選された厚削りの鰹節でとられた出汁を配合して作られています。「あま汁」と「から汁」の2種類が供され、お好みでいただくことができます。「から汁」はさほど辛くなく、「あま汁」はかなり甘く感じました。




 「生粉打そば」は、石臼挽きの蕎麦粉のみで打った香り豊かなそばです。生粉打ちそばはいろいろな店でいただいてまいりましたが、こちらの店の「生粉打そば」ほど、ボソボソ感がなく、つるつるした美味しいそばは初めてです



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★永坂更科 布屋太兵衛 渋谷東急本店
  所在:東京都渋谷区道玄坂2-24-1東急本店8階
  電話:03(3477)3485
  品代:二色天せいろ1,680円、生粉打そば777円

善光寺蕎麦(中央区銀座)の「穴子天せいろ」「肉南ばん」

2009年12月18日 | 蕎麦屋(都内)
【平成21年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「善光寺蕎麦」は、華やかな銀座の横丁から、人がすれ違うのも厳しいような細い路地に入ったところにあります。さらに暖簾をくぐり、地下に通じる階段を下りてやっと店内に辿り着きます。まさに隠れ家のような店舗です。


 「穴子天せいろ」は、からりと揚がった大き目の穴子が付いたせいろです。そばは、硬めにしっかりと打たれています。まさに信州蕎麦です。





 「肉南ばん」



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。





★善光寺蕎麦
  所在:東京都中央区銀座3-3-12銀座ビルディング地下1階
  電話:03(5579)9555
  品代:穴子天せいろ950円、肉南ばん800円

金升(千代田区富士見)の「おろし」「山かけ」

2009年12月12日 | 蕎麦屋(都内)
【平成21年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「金升」は飯田橋駅前に新しくできた「飯田橋プラーノ」の中にオープンしました。
 「飯田橋プラーノ」を建てるための再開発が始まる以前、この店は現在とほぼ同じ場所で戸建ての店舗として営業していましたので新規開店というよりは「久しぶりに戻ってきた」という感じがします。
 店内は清潔でとても綺麗です。また、客席から見ることのできる蕎麦打ち処もあります。
 《前回のこの店の調査・登録:おかめ、冷し山菜、もり

 「おろし」は鰹節とおろしがど~んと載っています。




 「山かけ」は、体が温まるので寒い冬の日にはピッタリです。そして、仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。



★金升
  所在:東京都千代田区富士見2-7-1プラーノモール
  電話:03(3237)3132
  品代:おろし840円、山かけ945円