蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

湧水(調布市深大寺元町)の「天ざる」「きつね」「そばようかん」

2010年12月31日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年12月31日 調査・登録】
 今日は一年の締め括り大晦日です。大晦日といえば「年越しそば」ですね。
 「年越しそば」の由来は、「そばのように細く長く達者に暮らせることを願っていただく。」「そばは切れやすいため、一年間の苦労を切り捨てて翌年に持ち越さないように願っていただく。」「金銀細工師が散らかった金粉を集めるために蕎麦粉の団子を使うことから、金が集まるように願っていただく。」など諸説あるようです。
 《昨年の大晦日の調査・登録:神田錦町 更科の「せいろ」「あさりかき揚げそば」「冷やしミックス(きつね・たぬき)」等

 さて、今年の年越しそばは深大寺のこちらの店「湧水」です。深大寺は元禄年間に寺の住職が自ら打ったそばを上野の東叡山寛永寺の法親王に献上したところ、絶賛されたことがきっかけでそばが有名になり、門前にも沢山の蕎麦屋があります。
 「湧水」は深大寺門前でも屈指の人気店で、本日は大晦日と重なり、ご覧のような行列となり、入店できたのは50分ほど後のことでした




 店頭のそば打ち処では、大きく伸ばした大量のそばを手際よく切っていました。


 こちらの店「湧水」のそばはすべて国産石臼挽き蕎麦粉を使用した手打ちそばです。「天ざる」は野菜天とえび1尾の天ぷらが付いています。




 「きつね」は甘い大きなお揚げが付いているのが特徴です。


 「そばようかん」は、蕎麦屋ならではの甘味で、そば湯に「さな粉(黒っぽい殻がついたままのそばの実)」を加え、あずきを挟んだデザートで甘さ控えめです。


 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★湧水
  所在:東京都調布市深大寺元町5-9-1
  電話:042-498-1323
  品代:天ざる1,250円、きつね900円、そばようかん300円

深大寺(調布市深大寺元町)の「深大寺歌碑」

2010年12月31日 | その他
【平成22年12月某日 調査・登録】
 こちらの深大寺歌碑「門前の蕎麦はうましと誰もいふ この環境のみほとけありがたや」は、昭和49(1974)年10月に、窓日短歌会の創立45周年を記念して清水比庵が建立しました。清水比庵(しみずひあん)は、歌誌「窓日」を主宰し、宮中新年歌会始の召人となったこともある歌人です。


★深大寺
  所在:東京都調布市深大寺元町5-15-1
  電話:042-486-5511

深大寺(調布市深大寺元町)の「そば守観音」

2010年12月31日 | その他
【平成22年12月某日 調査・登録】

 深大寺は「そば」が有名ですが、そばが有名になったのは、元禄年間に寺の住職が自ら打ったそばを上野の東叡山寛永寺の法親王に献上したところ、絶賛されたことがきっかけだそうです。この寺では毎年晩秋に、打ち立てのそばを「そば守観音」に献上する「深大寺そば祭り」が開催されます。
 

★深大寺
  所在:東京都調布市深大寺元町5-15-1
  電話:042-486-5511


八起(調布市深大寺元町)の「そば饅頭」

2010年12月31日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「八起」は60年ほど続く深大寺そばの老舗です。創業した当初は甘味処だったそうで饅頭などにも力を入れています。


 「そば饅頭」は茶色のコクがある皮と餡の相性が素晴らしいです。




★八起
  所在:東京都調布市深大寺元町5-13-6
  電話:042-482-0141
  品代:そば饅頭100円

あめや(調布市深大寺元町)の「そばぱん」

2010年12月31日 | その他
【平成22年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「あめや」は、「深大寺」の参拝客のための甘味処です。NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」でも放映されたワラでできた馬の人形はこちらの店の「赤駒」です。


 「そばぱん」は、こちらの店の看板商品で蕎麦粉と玄米を入れた蒸しパンです。毎日、店頭のせいろで蒸しています。小豆・白あん・くり・カボチャ・うぐいす・たかな油炒めの6種類ありますが、やはり小豆の「そばぱん」が一番人気です。


★あめや
  所在:東京都調布市深大寺元町5-15-10
  電話:042-485-2768
  品代:そばぱん200円


心洗庵(台東区上野)の「三色もり」「京都九条ねぎ おろしそば」

2010年12月29日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「心洗庵」では、石臼挽きの自家製粉を使った本格的な手打ちそばを楽しむことができます。古びたビルの地下にありますが、店内はとても明るく小奇麗です。こちらの店は本陣房グループの店で、近くにある吉仙は姉妹店です。


 「三色もり」は、「細打せいろ」「柚子切り」「太打田舎」の三種のそばを楽しむことができます。それぞれ異なる食感や風味を味わうことができます。





 こちらは「京都九条ねぎ おろしそば」です。京都九条ねぎが山盛りです。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★心洗庵
  所在:東京都台東区上野6-1-6上野シックスロード地下1階
  電話:03(5688)9555
  品代:三色もり1,300円、京都九条ねぎおろしそば1,300円

田奈部(文京区本郷)の「せいろ」「牡蠣そば」

2010年12月25日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「田奈部」は、本郷三丁目交差点から1本路地を入ったところにある黒塀の料亭風の外観を持った蕎麦屋です。店内は立て格子を基調とした内装となっており、調度類がゆったりと配置され、落ち着いてそばを味わうことができます。


 「せいろ」は、自家で石臼挽きした蕎麦粉を使った打ちたてです。実に喉越しの良い美味しいそばです。食器も小奇麗でセンスが良いものが使われています。



 「牡蠣そば」はプリプリした上質の牡蠣が4粒入っています。牡蠣の風味とそば汁がコラボレーションし絶妙な味わいを醸し出しています。





 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★田奈部
  所在:東京都文京区本郷3-35-6
  電話:03(3814)0218
  品代:せいろ800円、牡蠣そば1,350円

雲水(青梅市東青梅)の「鴨汁蕎麦」「つけ とろろ蕎麦」「もり蕎麦」「野菜天婦羅」

2010年12月23日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「雲水」は、JR東青梅駅から徒歩数分のところにある蕎麦屋です。古民家に藍色の暖簾がマッチし、鄙びた蕎麦屋の雰囲気を醸し出しています。なお、お茶や水はセルフサービスでいただきます。


 「鴨汁蕎麦」は自然農法飼育の鴨肉を使ったつけ汁のそばです。そばは関東産の蕎麦を石臼で自家製粉し、奥多摩から汲んで来た湧き水を使って打たれています。コシがあってなかなか美味です。



 こちらは「つけ とろろ蕎麦」です。



 こちらは「もり蕎麦(大盛)」と「野菜天婦羅」です。そばも天婦羅も結構なボリュームです。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★雲水
  所在:東京都青梅市東青梅2-10-5
  電話:0428-22-8639
  品代:鴨汁蕎麦900円、つけとろろ蕎麦750円、もり蕎麦(大盛)800円、野菜天婦羅400円

総本家 小松庵(渋谷区渋谷)の「味くらべ」「冬きのこあんかけ蕎麦」

2010年12月05日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年12月某日 調査・登録】

 こちらの店「小松庵」は、駒込で大正11(1922)年に創業した老舗蕎麦屋です。
美味しい蕎麦の条件である「3たて(ひきたて・うちたて・ゆでたて)」に、(とれたて)をも加えた「4たて」をモットーにしているとのことです。


 「味くらべ」は、生粉・田舎・二八の3種のそばに野菜の天ぷら4種が添えられています。3種のそばは、それぞれ味わいや喉越しが異なり、蕎麦の旨みを堪能できます。天ぷらもサクっと揚がり上出来です。


 左から、生粉・二八・田舎です。


 「冬きのこあんかけ蕎麦」は、あんに絡まったきのこと蕎麦のコラボレーションが秀逸です。「季節の小鉢」「香の物」「五目御飯」が付いています。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。 


★小松庵 東急東横店
  所在:東京都渋谷区渋谷2-24-1東急東横店9階
  電話:03(3477)4824
  品代:味くらべ(野菜天)1,500円、冬きのこあんかけ蕎麦(二八蕎麦)1,600円

そばの杜(秩父市本町)の「みそポテト」「まいたけの天ぷら」「そばがき」「おそば」等

2010年12月05日 | 蕎麦屋(都外)
【平成22年12月某日 調査・登録】
 毎年12月の初週に秩父っ子が首を長くして待つ「秩父夜祭」が開催されます。「秩父夜祭」は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭に数えられ、300有余年の歴史を誇ります。
 そこで本日は祭り見物を兼ねて秩父そばをいただきました。こちらの店「そばの杜」は、秩父ふるさと館の2階にあります。



 「みそポテト」は秩父地方の人気No1のおやつ(つまみ)です。「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦inちちぶ」で優勝に輝きました。ふっくらとした味わいと甘い味噌のコラボが美味です。


 こちらはボリューム満点の「まいたけの天ぷら」です。


 こちらは「そばがき」です。モチっとした食感が実に美味です



 さて、いよいよ「おそば」です。茨城県産を中心とした国内産の蕎麦粉(石臼挽き)が使われ、丁寧に手打ちされています。出汁は薩摩産本枯節や北海道礼文島産の利尻昆布が使用されています。



 こちらは「くるみそば」用のつけ汁です。すり鉢でセルフで仕上げます。


★そばの杜
  所在:埼玉県秩父市本町3-1ふるさと館2階
  電話:0494(26)5335
  品代:みそポテト420円、まいたけの天ぷら600円、そばがき500円、おそば650円、くるみそば850円