INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

イミカヨミカ(75)

2024年04月21日 |   ┣ イミカヨミカ

(つづき)
「早良妙見西口」、英字表記は読み重視


幼い頃、私が西鉄バスに興味を持った原点のバス停。
ただ、興味を持った直後に「野芥四丁目」「野芥三丁目」が新設されたり、「2番」に田隈新町経由ができたりしたため、最寄りのバス停であった期間は短いのですが。


その頃はまだ「早良妙見口」という名称で、業務スーパーはマルキョウで、から揚げ屋さんはたこやき屋さんでした。

 
信号は「早良妙見口」。
上下2車線の道路を無理やり3車線にしたため、車で走行してもなかなか窮屈です。


もともとは、現在の「早良妙見東口」の道路しかなく、新道にバスが通るようになってしばらくはどちらも「早良妙見口」だったものが、45年前くらい(おそらく)に「西口」と「東口」に名前が分かれた。

ただ、肝心の“早良妙見”は、西口と東口の間には存在せず、

 
東口よりもさらに遥か南東方に位置している。
ということは、「早良妙見西口」「早良妙見東口」という名称は本当は適切ではなく、「早良妙見口」の改称にあたって、「早良妙見口西」「早良妙見口東」などとしないといけなかったのだが、そうならなかったのは、「西口」「東口」のほうがリズムというか語感が良かったからだと思われる…ということは以前の記事でも何度か書きました。

小笹南口」「神湊西口」「福岡東医療センター南門」「古賀駅南口」「下野」「上宇美入口」「レークヒルズ野多目」…などとともに、何気ない名称の中にいろんな物語や思惑が含まれていて、「鑑賞」という点ではポイントが高い。
たしかに実態は反映していないのだが、長年名前が変わってないということは、“東口と西口の間に早良妙見がないんですけど!”といった苦情なども特にないのでしょう。

 
郊外方面。

 
行先のバリエーションもここまで減ってしまいました。

 
都心方面。

 
ただ、地下鉄が近くを走るようになっても、まだこれだけの本数があるというのは恵まれているほうなのかも。


野芥交差点を右折する路線は、「無番」の2本だけになってしまいましたが。


「早良妙見西口」は、早良妙見の西にあるので単体で見れば一応正解ではあるのだが、

 
「早良妙見東口」は、早良妙見の東にはないので、「SAWARA MYOKEN EAST ENTRANCE」のように意味重視にしていないのは妥当と思われる(そういう意図で読み重視にしたわけではないかもしれませんが)。

 
かつては「8番」「12番」「14番」「93番」なども停車して賑やかな場所でしたが、こちらもこんなに寂しく。


水道みちなどが交差する「妙見五差路」の北側の、

   
もう一つの「早良妙見東口」には、英字表記はなし。
(つづく)

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2024年4月1日ダイヤ改正(1)

2024年04月01日 |    ┣ ダイヤ改正2024

1月20日に引き続き、来る4月1日にもバス停名称の変更が。
他者、自社を問わず、鉄道には厳しい印象があった西鉄バスのバス停名だが、このところ風向きが変わってきた感がある。

ららぽーと福岡から竹下駅行きのバスが出ます!と言いながら、駅前のバス停名はずっと「竹下」だったものが、ここにきてようやく改称。
「竹下駅西口」を経由するバスも増え対比をくっきりさせる意味でも「竹下駅前」への改称は妥当かと。

普段その路線を利用している人は、バス停名に「駅」が入っていなくてもそこが駅だとわかるわけだが、初めて訪れる観光客にそんなことはわからない訳で、「西鉄柳川駅」のように観光地の駅の前のバス停に「駅」を入れることは大事と思われる。
羽犬塚駅大野島農協前を結ぶ「8番」も、恋木神社経由ができたことで観光客利用も想定されることから、「八丁牟田駅」への改称は親切に映る。
でも、だったら「太宰府」は変えなくてもいいのでしょうか。

駅のすぐ横にあるのにずっと駅名には知らんぷりだった「唐の原」は、駅ができて35年が経ちようやく「九産大前駅」に改称。
一方で、ひとつ隣りの「大名」は「西鉄唐の原」に。
大名」と西鉄貝塚線の唐の原駅はやや離れているし、ここでの乗り継ぎもさほど一般的ではないので、ここは「駅」を入れなかった・・という感じでしょうか。

もともと「和白営業所」だった「和白五丁目」は「和白駅北口」に。

駅とは関係ないですが、かつて「61番」の“狭義の終点”だった「西公園下」が長い年月を経て復活。
明治通りの「西公園」が「大濠公園」に改称されて既に14年以上が経っており、バス停名に「西公園」を入れても混乱は起きないという判断でしょうか。

(ここまで、記事の日付にご注意ください。)

以下は本当の話。

2020年10月以降“休止”という扱いとなっていた「大橋駅~福岡空港線」が4月1日をもってついに“廃止”に。
2002年頃から妄想していた路線で、2017年に現実となったときには素直に嬉しかったのだが、いい夢を見させていただきました。
(つづく)

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さくら色の西鉄香椎2024

2024年03月31日 |    ┣ ○○の西鉄香椎

西鉄香椎駅前の桜、2024年バージョン。


桜のそばのバス停は、「西鉄香椎駅前」ではなく「西鉄香椎」。 


もっとたくさんのバスに来てほしそうな待機場。


「西鉄香椎駅前」のバス停は、どちらかといえばJR香椎駅に近い場所に。

 

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2024年3月16日ダイヤ改正(3)

2024年03月15日 |    ┣ ダイヤ改正2024

(つづき)
現在、「21A」には雁の巣レクリエーションセンター行きと志賀島小学校前行きがあって、前者はマリンワールド海の中道や志賀島には行かないことから、このような注意喚起が行われている。

今回のダイヤ改正で、志賀島小学校前行きは「21A」から「25A」に番号が変更となることから、今後は“be careful in 21A”の必要はなくなる。
また、「21B」のルート変更により、アイランドシティランプ経由の「25I」も新たに運行され、“マリンワールドや志賀島に行きたいときは25”という整理ができるようになり、観光客などへの説明はしやすくなる。

ただ、「25I」は「251」に見えてしまう懸念はあり。


これだとまず伝わりそうにないので、


こんな感じとか??
でも、バスの行先表示で工夫できたとしても、各種パンフレット等でどんなフォントで表示されるかまで目は行き届かないので、見間違い等が起きる可能性は孕んでいるのかも。

なお、西戸崎駅~志賀島~勝馬を運行する路線は「25番」や「5番」などにはならずに「1番」のまま。

福岡地区の「25番」は、もともとは西鉄市内線(路面電車)の代替バスの番号として長らく用いられていたが、2015年春に西新経由から今川西町公園経由に変更になるのを機に「20番」に改番して以降は欠番となっていた。
ルートが多岐にわたる「22番シリーズ」を整理する際の数字として「25」を使用してみては?と考えていたのだが、観光客優先の番号使用となりました。

 


“牛頸二丁目も免許維持になるようです”
というコメントをいただきました。
ありがとうございます。
そして、いただいたコメントにここ1年くらい返信していなくてすみません。

複数の経由地、行先があり、現状「YKF」の見本となっていた「42番」は、今回の改正で平野ハイツ行きがなくなるため、平野ハイツ行きのみが走っていた大野城市の牛頸二丁目(牛頸交差点~牛頸四丁目交差点)は、土曜日の早朝に平野ハイツ発大橋駅行きのみが走る区間となる。
なお、この便は、牛頸二丁目に加え、“松ヶ丘団地を通らない”(塚原台交差点~松ヶ丘入口交差点間)という、2つの免許維持の任務を負うもよう。


「42番」のバリエーションも大きく減り、大土居交差点から南側は「大橋駅とのつながり」という観点では見捨てられてしまった感じ。
春日原駅には新たに特急も停まるからそっちにいってください、という感じでしょうか。
「YKF」が低下したとはいうものの、わかりやすさ向上と利便性低下を比較したときに、圧倒的に後者のほうが大きい改正であることが非常に残念。
(つづく)

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2024年3月16日ダイヤ改正(2)

2024年03月14日 |    ┣ ダイヤ改正2024

(つづき)
冒頭の画像は、西鉄大橋駅~パナソニック前間の運行パターン変更についての「お知らせ」。
ただ、正直なところ、わかりにくいです。


西鉄のサイトで公開されている図も同様。

西鉄大橋駅~パナソニック前間のルートは、


2012年7月まではこのように至ってシンプルなものでした。
なお、「63番」が大橋駅発着になったのは2007年春から「48-1番」運行開始は2010年春から


また、再開発による橋の架け替えが行われる前は、2つのルートの南側の合流(分離)地点は清水四丁目ではなく塩原でした。


2012年7月のダイヤ改正で、竹下駅西口への乗り入れが開始され、「48-1番」が竹下駅西口経由となり、ルートが3パターンとなった。
なお、「48-1番」の「48番」との違いは、当初は、レークヒルズ野多目発着か(48番)、老司団地発着か(48-1番)という点だったが、このときから新たに、清水四丁目経由か(48番)、竹下駅西口経由か(48-1番)という要素も加わった。


そして、それから約1年後、2013年11月に「W」が登場する際に、既存路線の多くが大橋駅で分断されることで、みやけ通り沿線から区役所、市民センター等への利便性が低下することに配慮して、「47番」が塩原経由から南警察署前経由に変更となり、現在まで、このパターンで運行されてきた。

そして、今回の改正で、非常に大雑把に言うと、


このように2パターンに集約されることになる。
「48-1番」も「48番」も竹下駅西口経由となるため、両者の違いは、レークヒルズ野多目発着か(48番)、老司団地発着か(48-1番)という1要素のみに戻ることになる(なので、都心行きは「48番」として運行に)。

ただこれは、あくまで「非常に大雑把に言うと」であり、実際は、少しだけバスが残る区間があるため、


このようになる(赤の点線は1日数本のみ運行される「47-1番」、青の点線は土曜日に1本だけ「63番」大橋駅行きが運行される区間)。

小さなことに目をつぶるわけにはいかないことが、「お知らせ」がわかりにくくなってしまった要因といえそう。
例えば、「47番」については南警察署経由を「47番」のままにして、新たに(実際は“復活”ですが)塩原経由で運行されるほうを「47-1番」とし、「48番」については、土曜日に1本だけ残るものを「48番」として、竹下駅西口経由のほうを「48-1番」のままとしておけば、「お知らせ」は、ここまでわかりにくい説明にはならなかったと思われる。
ただ、点線の部分はいずれ廃止することも視野に入れているのだろうから、上記“例えば…”は、全く現実的な策ではありません。
また、ここまで「48-2番」には全く触れていませんが、「48番」に含まれると考えていただければ。

あと、今回の改正で「塩原」を「塩原一丁目」などに改称してもよかったのではないかと思う。
「塩原小学校前」「塩原四丁目」「塩原橋」などのバス停と、下に何も付かない「塩原」が混在していて、
“塩原経由に変わります、って言うけど、もともと全部塩原経由じゃないか!”
という気もするので(笑)。


今回の改正で、竹下駅西口を通るバスが大きく増えることになる。
過去の記事で、
“でも、大橋~竹下って、イメージ以上に実は近いので(←当然、「イメージ」は人によって違いますけど)、竹下へのシフトの加速はある程度覚悟しなければいけないのかもしれない。
そして、それを指をくわえて見ているだけでなく、新たな竹下駅までのバス需要を掘り起こすという発想も必要になってくるのではないだろうか。”
と書いていました。
バスの本数が減便傾向にある中で利便性を維持していくためには、他社の交通機関との連携が大事ということでしょう。
思わず当たり前すぎて恥ずかしいことを書いてしまいました・・でも、それが当たり前ではない時代が長かったことも事実。


「62番」の一部を、こんな感じで延ばしてみては?とずっと思っているのですがいかがでしょうか。
(つづく)

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