INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

2024年8月19日ダイヤ改正(1)

2024年09月02日 |    ┣ ダイヤ改正2024

更新が滞っておりました。
滞っている間に、8月18日をもってマリノアシティ福岡が閉館となり、西鉄の「9番」と「333番」は、跡地への乗り入れがなくなり実質的に能古渡船場行きに振り替え(行先番号としての「333番」は廃止、「300番」が増便)。

一方、昭和バスは、大幅に減便のうえ乗り入れを継続。
よって、小戸地区の“棚ぼた”バス停も、廃止にはならず。

マリノアシティをめぐっては、これまで天神・博多駅“以外”のエリアからの路線が複数試行運行されてきたが、どれも長くは続かなかった。


93番」(早良営業所~脇山口~藤崎~マリノアシティ)


無番」(西鉄香椎~都市高速~マリノアシティ)


外環2番」(桧原営業所~片江三丁目~マリノアシティ~能古渡船場)、など。

 
ちなみに昭和バスは、当初は博多駅始発で運行されていた。

跡地には、次も商業施設の建設が予定されているようだが、西鉄バス・昭和バスの路線展開に変化はあるでしょうか。
三井アウトレットパークも候補の一つとのことなので、「333番」という番号は再び使われるかもしれません。

なお、バス停名称の変更もあり、「PayPayドーム」が「みずほPayPayドーム」に。
ドームの名前が変わるたびにバス停も改称するのは面倒なので、いっそ単に「ドーム前」でもよいのでは?と以前書きましたが、「九州医療センター」のほうがドームには近いという状況の整理をしないままで、機械的に改称だけをしている印象も…という思いはずっと変わらず。
(つづく)

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no alternative(25)

2024年05月26日 |   ┣ no alternative

(つづき)
「西鉄三苫駅」にしか行くことができない“no alternative”な路線図。


「美和台二丁目」。


23番」と「23A」の終点の一つ手前。
「美和台循環バス」の廃止から既に7年以上が経過。
全国的に路線バスの減便・廃止で住民が不便になることがクローズアップされていますが、住民の利便性向上を考えて走らせた路線があまり利用されずに廃止になった例も相当あるわけで、なんとも複雑。


ここから「アイランドシティ方面」に行くことができたのは2019年春まで
アイランドシティ方面に向かう「210番」「220番」は、現在は、次の西鉄三苫駅が始発に。


久原と山田で久山警固と弥永と東郷で警弥郷朝町と野坂で朝野宮田と若宮で宮若福間と津屋崎で福津…のように、三苫の「み」と和白の「わ」で美和台
ちなみに、多々良と津屋で多の津…ではないようです。

なお、三苫の「み」といいながら、あてられた漢字は「美」。
近くの住宅団地「高美台」も、過去の地名が「大字上和白字高見」だったことに由来するそうだが、こちらもあてられた漢字は「見」ではなく「美」。

他にも、小郡筑紫野ニュータウンの「美しが丘」「美鈴の杜」「美鈴が丘」の「美」は「三国」から来ていると思われるなど、住宅団地の名前に「美」を入れると成功するというジンクスみたいなものがあったのかなかったのか。

ただ、蓑島が美野島、産みが宇美など、地名に「美」を入れたい欲求は人々の心の中に昔からあるのかもしれません。

(つづく)

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趣に赴く(90)

2024年05月04日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く

(つづき)
京の隈」で取り上げた“右さいふ 左はかた”の道しるべに続いて、こちらは福岡市東区多の津にある “右いの大神宮”の道しるべ。

 
旧唐津街道から、猪野皇大神宮方面への分岐点。


左が旧唐津街道、右が猪野方面。
左は、現在も県道町川原福岡線

「青柳四角」の記事で、
“さらに、昭和3年になると薦野に車庫ができ「薦野~千代町」「薦野~米多比~青柳町~古賀駅」「薦野~米多比~筵内~古賀駅」のバス路線が運行されるようになったとのことで、福岡市との間の路線は消滅したものの、それ以外は、現在の路線網にほぼそのままの形で受け継がれている”
と書きましたが、「薦野~千代町」の路線は、ここを走っていたと考えられる。

また、「八尻」の記事では、
“なお、県道町川原福岡線は、西鉄香椎から先は旧「70番」のルートとほぼ重なります”
とも書きました。
道路整備が進んで、「薦野~福岡線」が香椎から福岡市中心部間は国道3号を走るようになると、


旧ルートは「70番」に引き継がれた・・という流れではないかと。
なお、「70番」という番号は昭和40年代前半に付けられたものなので、引き継がれた当初は番号なし、もしくは他の番号だったと思われます。

 
左に向かって、国道201号を横切って、

 
傷んでいるという大橋を渡ると、


「多々良大橋」。
かつては、単に「大橋」という名称でした。
旧「70番」では3つ先だった「中学校前」が「多々良中学校前」になったように、抽象名称を具体化したという側面もあると思いますが、


「大橋」は町名でもあったようです。

 
バスのルートは少しずつ乗せ換えられ、この付近では県道町川原福岡線(青いほう)ではなく川沿いの道路(赤いほう。こちらも県道ですが)を走っています。
かつてはここから松崎、火の見下、子供の家前、中学校前、水谷、香椎参道まで一続きの道路でした。
五十川とか、南片江とか、道路整備により“一続きの道路”ではなくなることで時代の流れを実感します。
今後は、やよい坂友泉亭などでもそのような思いを抱くことになるのかも。

  
天神、千早駅方面。

   
土井団地方面。

「70番」の流れを汲むのは「3番」
現在は、一日数本しか運行されていないが、そんな路線が100年前まで歴史を遡れるということに感慨を覚え・・ませんかね?

オートザム!これにも感慨。
(つづく)

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趣に赴く(89)

2024年04月30日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く

(つづき)
香椎宮しょうぶ園前」。


以前の名称は「香椎宮前」で、サニータウン(香椎台)方面に路線が延長される前は「23番」の“広義の終点”でした。

 
「23番」は「27番」となり、現在では都市高速道路経由の「27B」「27N」のほうが優勢。

  
「みどりが丘団地方面」に行かないほうが古いルート。
西鉄香椎土井団地を香椎宮経由で細々と結んでいた「28番」が「28B」に大化けした件については、過去の記事で触れました。


香椎川の付け替え工事が行われているのは、

  
対面側で、JR香椎線を飛び越えて国道3号博多バイパスに至る新しい道路が建設されているため。
博多バイパスの工事が始まる前から計画は聞いていましたが、“構想”のレベルと考えていて、まさか実現に向けて動き出すとは思っていませんでした。


都市計画道路ではないので、都市計画図には出てきませんが、


市道の道路台帳には出てきます。


字図からも分筆、買収の状況がわかります。

「香椎浜海岸通り」の記事で、
“ここから千早駅行きのバスが朝に多く運行される日がやってくるか、もしやってきたらその日は西鉄バスの大きな転換点と言えると思います”
と書きましたが、この新しい道路を通る「7番」みどりが丘団地~千早駅や、「8番」土井団地~千早駅などが運行されることがあれば、その日も転換点と言えると思います。

ちなみに、都市計画図や字図などは、「福岡市webまっぷ」で、道路台帳は「福岡市路線情報提供システム」見ることができます。
どの地図もとても奥深くて、一日中見ていても飽きません(笑)。
(つづく)

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近い遺産(107)

2024年04月24日 |    ┣ 近い遺産

(つづき)
「香椎浜海岸通り」。


バス停の周囲を見渡しても、


海岸はありませんが、


過去には確かに“海岸通り”でした。
試験場前」は「聖マリア病院前」、「九大前」は「箱崎三丁目」となりましたが、ここはいつまで「香椎浜海岸通り」であり続けることができるでしょうか。


運輸支局経由」「南公園経由」と区別するため、バスの行先表示の経由地として「海岸通」が大々的に使用され、そこそこ定着もしているので、このままそっとしておいたほうがよいのかもしれませんが。
ただ、この行先表示は、「海岸通」の位置にかなりの違和感あり(個人の感想です。実際のルートは、海岸通→総合体育館→こども病院→アイランドシティ照葉。違和感のある表示は今に始まったことではないのですが)。

行先表示が方向幕からLEDに変わるに際し、「香椎浜海岸通」は「海岸通」、また、「油山観光道路」も「観光道路」という表記に変わった。
過去の記事で、

“LEDは幕に比べて表示できる字数が少ないため、いろんな省略がみられる。
22番などは「香椎浜海岸通」を「海岸通」と表示し、13番などは「油山観光道路」を「観光道路」と表示している…などがその例である。
利用者にとってみれば、たとえ「香椎浜海岸通」や「油山観光道路」が具体的にどこなのかはわからなくても、行先表示に「香椎浜」や「油山」という文字が入っていることで、だいたいの「方面」がわかるという効果があったと思う。
それが、「海岸通」や「観光道路」という表現になると、その効果はあまり期待できず、「いつも利用する人」にしかわからなくなってしまったと言えるのではないだろうか”

と書いたことがありましたが、現在の「22N」の表示に「香椎浜海岸通」の文字を入れると、さらにゴチャゴチャになってしまいそうなのは事実。


郊外方面。
下原行きと土井営業所行きが目を惹きます(土井営業所行きは「24N」の名残り)。
都市高速経由のバスが走り始めてすぐの頃は、香椎浜営業所から運輸支局(当時は陸運支局)、海岸通りを経由して、香椎浜ランプから都市高速に乗る、というルートだったので、こちらに天神行きが停車していました。


都心方面。
こちらからも土井営業所に行けます
ここから千早駅行きのバスが朝に多く運行される日がやってくるか、もしやってきたらその日は西鉄バスの大きな転換点と言えると思います。
(つづく)

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