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福岡のバスのことなど・・

タイムリーヒット(1)

2009年06月02日 |   ┣ タイムリーヒット
6月2日の記事ということで福岡市中央区の「六本松二丁目」を取り上げてみる。

このバス停には「96番」のバスが「藤崎~西新四丁目~六本松二丁目~笹丘~島廻橋~長住三丁目~自動車免許試験場~柏原~桧原営業所」というルートで運行されている。
この「96番」はもともとは「11番」を名乗っていたが、国鉄筑肥線廃止時に新設された三つの代替路線のうちのひとつ(昭代三丁目~六本松~城南線~博多駅。その後、藤崎中央ふ頭まで延長)に番号を譲って、「96番」となった。

この「96番」のルートは、友泉団地交差点~六本松西交差点間の道路が開通して油山観光道路が全通したのに伴い「13番」「16番」などとともに樋井川沿いの県道経由から油山観光道路経由に変わった以外、長年ほとんど変わっていない(考えてみれば、観光道路全通前までは、樋井川沿いの県道のうち別府団地~友泉第二〔現在の友丘〕間には「11番」「12番」「13番」が連番で走っていたということになる)。
「94番」の終点が西新パレス前から福岡タワー南口に延びたり、「95番」の終点が藤崎から福岡タワー南口に変更になったりと、「96番」の仲間的な路線が地味ながらも時代についていこうとしているのとは対照的である。
ただし「96番」も、この六本松二丁目経由ではなく城南区役所経由の「区役所96番」という路線がほんの一時期走っていたことがあったが(たしか一日一本)、これもすぐになくなってしまった。

南区の「井尻」が「井尻六ツ角」に改称される際、地名の下に何も付かないバス停と、下にコトバが付くバス停との「格」の違いみたいなことを書いたが、ここ「六本松」は、早良区の「」とともにその好例である。

「96番」は、この付近を走るバスの中では例外的に、国道202号と城南線とが交差する「六本松」の交差点(バス路線と市内電車が交差していた交差点)を通らないことから、「六本松」のバス停と位置的に近いにもかかわらず「六本松」とはせずに「六本松二丁目」という名前にしているということなのかもしれない。
「渡辺通一丁目」などとは異なり、「六本松」のバス停は、交差点の西側のみにしかなく、バス停としての「六本松」の「重心」は、六本松の交差「点」よりもかなり西側に移っていると思われる(地下鉄七隈線六本松駅の開業で、重心移動がさらに強くなった感あり)ことから、この「六本松二丁目」についても単に「六本松」としてしまっても特に問題ないような気がする。
ただ、方向幕の時代から「96番」の経由地は、「六本松二丁目」と表記している場合もあれば単に「六本松」と表記している場合もあり(現在のLEDでは「六本松二丁目」と表記されている)、「別にどっちだっていい」という感じなのも確かであり、何十年も使われている名称を今さら変えても無用の混乱を引き起こすだけなのかもしれない。

かつて、「90番台」の成り立ちについて、「旧西区の区役所連絡バス」だと書いたことがあるが、早良区の区域で「96番」でなければ藤崎(早良区役所)に行けないという場所はないことから、この「96番」は、現時点ではそのような役割は担っていない。

ちなみに6月3日の記事は「六本松三丁目」ではないのであしからず…。
(つづく)

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2 コメント

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Unknown (都市高502)
2009-06-03 18:44:55
こんにちは。
96番、幼いころよく利用していた路線です。
昔は11番だったなんて驚きです。
じかに見たわけではないのですが、確か昔は「柏原営業所行き」があったと思います。
93~96番(マリノア系統除く)の中でも比較的本数が多く、また間合い運用ではなく長住~藤崎線として独立運行されている点では、意外としっかりした路線なんだなという印象です。
それもそのはず、結構毎便人が多いです。

六本松二丁目が六本松でないのはずっと謎に思ってました。
96番→六本松→原方面という人もときどきいると思うので、六本松二丁目と別府橋の乗り継ぎ割引が効かないのは、ちょっと辛いです。
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Unknown (soramame)
2009-06-04 12:47:32
都市高502さん、こんにちは。

>昔は11番だったなんて驚きです。
>じかに見たわけではないのですが、確か昔は「柏原営業所行き」があったと思います。

この記事を書いたあとにいろいろと考えてみたのですが、11番から96番に変わった時点ではまだ桧原までは行っていなくて、長住六丁目が終点だったような気がします。
一時期柏原営業所行きがあったのかもしれませんが、私の記憶にはありません…。

>96番→六本松→原方面という人もときどきいると思うので、六本松二丁目と別府橋の乗り継ぎ割引が効かないのは、ちょっと辛いです。

たしかに。
乗り継ぎ割引については、適用される停留所について、あまり積極的に公表していない感じかありますよね。
六本松二丁目と別府橋をはじめとして、似たようなケースで適用を増やして、かつそれを大々的にアピールすれば、割引した以上に乗客が増える可能性もあるかもしれませんよね。
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