(つづき)
西日本新聞の記事によると、福岡外環状道路を走るバス路線が来月末にも「復活」の見込みとのこと(ひろしさんから情報をいただきました。ありがとうございます!)。
記事の内容を要約すると、
・西鉄は、10月末にも、国道202号福岡外環状道路沿いにある福岡市南西部の医療機関を結ぶ路線バスの運行に乗りだす。
・本数は1時間に2便程度。高齢化が進む中、「通院の足」として期待され、西鉄は1年間試行した上で本格運行につなげたい考え。
・ルートは、福岡市営地下鉄七隈線福大前駅と、西鉄天神大牟田線大橋駅を結ぶ約10キロ。
・今年1月下旬から約3カ月間行われた社会実験では利用者は目標の4割にとどまったが、沿線住民や医療機関側の「通院バス」への期待は大きく、今回は医療機関が車内広告に協力したり、市がPRを強化したりすることで、西鉄単独での運行を支援し路線定着を目指す。
とのこと。
外環状線を走る路線(社会実験における行先番号は「700番」)については、妄想、計画、開始、期中、延長、終焉、事後…と、いろんな局面で取り上げてきた。
試行期間延長後の動向についての各者の温度差などからは、西鉄の、早く手をひきたいような後ろ向きな姿勢をどことなく感じていた。
なので、今後もし外環路線が「復活」するとしても、西鉄以外の事業者が、病院間のみを連絡するマイクロバス的なものを一日数便走らせる程度にとどまるのではないかという気もしていたので、西鉄の路線として「復活」に向け動いていると知りやや意外な気もしている。
今回は、福岡徳洲会病院も組み込まれ、都市計画道路長浜太宰府線の新規開通区間を通って横手南町交差点から外環状線に入るルートが想定されているもようである(ただ、ひろしさんもコメントで書かれている通り、このルートでは病院からは結構遠い)。
外環状線沿いには、鉄道駅に住宅地、各種学校や自動車免許試験場…など多様な地域、施設があり、この地域を走るバス路線を「通院の足」として限定してしまうことにはやや違和感があり、本来であれば、福岡空港やイオンモール福岡ルクルなどへの足も含めた、総合的な「幹線」として発展するポテンシャルを秘めていると個人的には思っている。
ただ、西鉄側からすると、そのような可能性は念頭に置きつつも、医療機関を「盾」にすることで、運行費用や責任の軽減を図っているのかもしれない(それ自体を批判するつもりは全くありませんが)。
記事には、病院関係者の「路線沿いの高度医療機関と地域の病院が結ばれることで、患者の紹介や検査の分担など医療機関の連携が進む」というコメントも載っていた。
それが実現できたら理想的ではあるのだが、一本のバス路線にそこまで期待することはやや酷な気もする。
ただ、福岡市と宗像市を結ぶ「赤間急行」も、国道3号上のバス停の多くは医療機関の近くに設置されており、通勤、通学だけでなく「通院の足」として機能している側面があることも事実である。
注目を集めるであろう「通院の足」という切り口を、恒久的な「幹線」への成長の足がかりとしてほしいものである。
(つづく)
西日本新聞の記事によると、福岡外環状道路を走るバス路線が来月末にも「復活」の見込みとのこと(ひろしさんから情報をいただきました。ありがとうございます!)。
記事の内容を要約すると、
・西鉄は、10月末にも、国道202号福岡外環状道路沿いにある福岡市南西部の医療機関を結ぶ路線バスの運行に乗りだす。
・本数は1時間に2便程度。高齢化が進む中、「通院の足」として期待され、西鉄は1年間試行した上で本格運行につなげたい考え。
・ルートは、福岡市営地下鉄七隈線福大前駅と、西鉄天神大牟田線大橋駅を結ぶ約10キロ。
・今年1月下旬から約3カ月間行われた社会実験では利用者は目標の4割にとどまったが、沿線住民や医療機関側の「通院バス」への期待は大きく、今回は医療機関が車内広告に協力したり、市がPRを強化したりすることで、西鉄単独での運行を支援し路線定着を目指す。
とのこと。
外環状線を走る路線(社会実験における行先番号は「700番」)については、妄想、計画、開始、期中、延長、終焉、事後…と、いろんな局面で取り上げてきた。
試行期間延長後の動向についての各者の温度差などからは、西鉄の、早く手をひきたいような後ろ向きな姿勢をどことなく感じていた。
なので、今後もし外環路線が「復活」するとしても、西鉄以外の事業者が、病院間のみを連絡するマイクロバス的なものを一日数便走らせる程度にとどまるのではないかという気もしていたので、西鉄の路線として「復活」に向け動いていると知りやや意外な気もしている。
今回は、福岡徳洲会病院も組み込まれ、都市計画道路長浜太宰府線の新規開通区間を通って横手南町交差点から外環状線に入るルートが想定されているもようである(ただ、ひろしさんもコメントで書かれている通り、このルートでは病院からは結構遠い)。
外環状線沿いには、鉄道駅に住宅地、各種学校や自動車免許試験場…など多様な地域、施設があり、この地域を走るバス路線を「通院の足」として限定してしまうことにはやや違和感があり、本来であれば、福岡空港やイオンモール福岡ルクルなどへの足も含めた、総合的な「幹線」として発展するポテンシャルを秘めていると個人的には思っている。
ただ、西鉄側からすると、そのような可能性は念頭に置きつつも、医療機関を「盾」にすることで、運行費用や責任の軽減を図っているのかもしれない(それ自体を批判するつもりは全くありませんが)。
記事には、病院関係者の「路線沿いの高度医療機関と地域の病院が結ばれることで、患者の紹介や検査の分担など医療機関の連携が進む」というコメントも載っていた。
それが実現できたら理想的ではあるのだが、一本のバス路線にそこまで期待することはやや酷な気もする。
ただ、福岡市と宗像市を結ぶ「赤間急行」も、国道3号上のバス停の多くは医療機関の近くに設置されており、通勤、通学だけでなく「通院の足」として機能している側面があることも事実である。
注目を集めるであろう「通院の足」という切り口を、恒久的な「幹線」への成長の足がかりとしてほしいものである。
(つづく)
私自身も、ルクルまで行けばいいとは思うのですが、実際やるとなると、福岡市だけでなく志免町や粕屋町も絡んできますから、今回の外環路線の枠組みの延長線で期待することは難しいのかもしれませんね。
>ただ、ヨコ繋がりの路線に共通する課題なのでしょうけど、どこに起点・終点を置くか難しいのかも知れないですね。
>その意味で、新道路の長浜大宰府線や福岡徳州会病院にも着目したのは評価できるものの、終点の大橋駅に向かうには中途半端に大回りで、ただの欲張りにしか見えないのは、私だけでしょうか。
たしかに。
大回りの区間にいくつかバス停を設けて、そこからの乗降があるのであればよいのかもしれませんが、横手新町あたりに一箇所だけ設置して、かつ、そこで一人も乗り降りがなければ、かなり「無駄」な印象になってしまいますよね。
ヨコのつながり路線には、ヨコの移動だけの機能を持たせて、そこから離れる場所(大橋駅など)については、既存路線への乗り換えで対応するような枠組みができればいいのでしょうが、
待ち時間や費用面まで含めて、「乗り換えの手間」を極力省くにはかなりの投資(増便、運賃の割引など)が必要であり、考えどころですね。
だめですかね・・・
書き込む度に久しぶり、はご勘弁を…。
新聞記事は私も読みました。
社会実験の終末期、朝の通勤時間帯にあるバス停では7~8人の通院中とは思えない利用客が待っていたのを見ましたので、廃止の時は「勿体無い!」と感じていました。
soramameさんが仰るとおり、私もこのルートには「幹線」的ポテンシャルが結構あるのではないかと思っています。
ただ、ヨコ繋がりの路線に共通する課題なのでしょうけど、どこに起点・終点を置くか難しいのかも知れないですね。
その意味で、新道路の長浜大宰府線や福岡徳州会病院にも着目したのは評価できるものの、終点の大橋駅に向かうには中途半端に大回りで、ただの欲張りにしか見えないのは、私だけでしょうか。
いきなり福岡空港やルクルが難しいのであれば、いっそのこと、井尻駅発着にするというのはどうでしょう?(需要ないですかね?)