INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

続・ひっそりと(53)

2025年02月16日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く

(つづき)
「福岡市総合体育館西」。


センターマークスとアイランドアイの街区の間にあり、アイランドシティの中ではバス利用者が多そうな立地だが、


運行本数はわずかこれだけ。


反対側も。


もともと、AとBの路線が運行されていたところにCの路線が新設されたため(「1-2番」と「230番」)、そのために設置された乗り場(い)。
ちなみに「あ」は「福岡市総合体育館」。
Aの路線を「い」に停車させてもよさそうだが、現状それは行われず通過していくのみ。

ちなみに、はじめは通過していた乗り場に停車させるようになった事例も過去には多くあって、


「干隈」はこんな感じ(「あ」は早良街道上の干隈で、「い」は福大通り上の干隈。「い」は現在の「干隈一丁目」)。


「田隈新町」の上りはこんな感じ(Bは「209番」。なお下りの乗り場はもとから「い」の場所にあり)。


「道善」「塩浜」はこんな感じ(「い」は現在の「道善二丁目」ないしは「塩浜(郵便局前)」。「塩浜」については左から3番目のフェーズがなかったかもしれません)。

なるべく多く停車させて利便性を高めよう、という時代から、安全性や運転手さんの労働環境をより重視する時代に変わってきているので、この先、「福岡市総合体育館西」に「210番」「220番」が停車することはないのかもしれません。
(つづく)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LED REAL(137)

2025年02月11日 |    ┣ LEDに位置図

(つづき)
「69-1番」。
年始の記事で路面電車の代替バスについて触れましたが、こちらは1983年3月、国鉄筑肥線の博多~姪浜間廃止に伴う代替バスとして、「11番」「58番」とともに運行を開始した路線で、まもなく登場から42年。

“代替バスは、旧筑肥線の区間をなるべく忠実にたどる「69番」と、その派生で、より利便性を追求した「11番」と「58番」の3路線であった。
ちなみに「11番」の番号は、それまで現在の「96番 藤崎~長住線」が使っていたが、このときの改正で「11番」から「96番」に改番となった。
「69番」は当初、【姪浜駅~藤崎~昭代~小笹~百年橋~博多駅】、及びその派生である【下長尾~小笹~百年橋~博多駅】という2系統でスタートした。
その後、下長尾系統が桧原営業所まで延び、また西側は藤崎までの運行となり(ほんの一時期、野方まで行っていたこともあったが)、現在は桧原行きが「69番」、藤崎行きが「69-1番」に分割され、本家が分家に乗っ取られたようなカタチとなっている”

…と過去の記事でも書いていました。
代替バスのために新たにバスの営業所を造るという大事業でしたが、その営業所は現存しないものの、2025年現在でも「11番」「58番」「69番」はいずれも健在。

西鉄宮地岳線の部分廃止(西鉄新宮~津屋崎)に伴う代替バスも、当初は「26A」(津屋崎系統)、「1-3番」「5番」の3路線が設定されていたものが、「1-3番」は鉄道廃止からわずか2年で廃止「5番」も鉄道廃止から13年で廃止となり、現在は「26A」の津屋崎系統が1日数本だけ残っている状態であり、筑肥線代替バスとは大きな違い。
そう考えると、筑肥線の部分廃止は、より“もったいなかった”と言うことができるのかも。
(つづく)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LED REAL(136)

2025年02月09日 |    ┣ LEDに位置図

(つづき)
「64番」。

この表示で、博多駅から野間四角までのルートは伝わるとしても、そこから先の福大病院までのルートをなかなか推測しづらい
地図を眺めながら考えると、大池通り→福大通りを直進して七隈四角を左折するのかな?と考える人も居るかもしれないが、実際は、途中の島廻橋交差点を左折して、油山団地、南片江福大第二記念会堂前経由で福大病院に至る。
ちなみに、私が物心ついた頃の「64番」は、島廻橋から下堤までのルートが城南市民プール前経由ではなく北片江経由であり、また、堤から片江営業所までのルートが油山団地経由ではなく県道大野城二丈線経由だった。

博多駅と福大病院を結ぶ路線としてそこそこ長い歴史を持っているが、


地下鉄七隈線の約3倍時間がかかるため、現状、博多駅から福大病院に行く手段としてはあまり実用的ではない。
それでも、清水四ツ角から島廻橋まで大池通りをほぼ全区画走破するという動きは魅力的であり、ヨコのつながりがどんどん希薄になって郊外部間での相互移動が難しくなっていく中、良い動きをする希少な路線であると思う。
(つづく)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする