スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

京浜盃&責任のあり方

2007-03-30 21:11:06 | 地方競馬
 28日の京浜盃の回顧です。
 先手を奪ったのはキョウバチャンプ。スローということはないですが,落ち着いた流れとなりました。トップサバトンはがっちりと2番手,アンバサンドは中団から後方でのレースとなりました。道中はさほど馬順の変化がないままに4コーナーへ。トップサバトンが直線の入口でキョウバチャンプを交わして先頭に立つと,迫ってきたのは2頭で,最内を突いたレッドドラゴンと,外から伸びてきたアンバサンド。この3頭で後続を大きく離しての叩き合いとなったのですが,スムーズに流れに乗って先に先頭に立ったトップサバトンが2頭の追撃を凌いで優勝しました。外のアンバサンドがゴール寸前でレッドドラゴンを捕えて2着,レッドドラゴンが3着でした。後続を離しての接戦ですので,この3頭はこの後の羽田盃でも上位争いをすることは必至でしょう。
 勝ったトップサバトンはここが南関東転入初戦。北海道2歳優駿以来の勝利。鞍上の御神本訓史騎手は前開催の東京シティ盃に続いての重賞制覇となりました。
 意外にも1番人気に推されたのはアートルマン(5着)でしたが,やや発馬が悪かった上に,道中はかかり気味。そうした敗因はありますがそれでも上位とはかなり離されていますので,このクラスの馬たちとと戦うのは初めてで,能力的にも足りなかったのではないかと思います。

 もう一度責任の発生に関する一般論に戻ってみれば,そこではある種の秩序,これはある共同体の秩序と置き換えることもできると思いますが,そうした秩序の維持のために責任という概念はあるとされていました。僕がこれを,スピノザの自然権に関する考え方と類似する点があるといったのは,スピノザの哲学に従って考えるならば,諸個人の自然権を最大限に確保するためには,確かに共同体というものは維持される必要があると考えられるからです。ただ,一般的には必ずしも共同体というものが,諸個人の自然権の拡大に寄与するために形成されるとは考えられてはいないと思いますので,スピノザの哲学からこの前提となることをしっかりと確認しておくことが重要です。責任の発生の一般論とスピノザの自然権の考え方は,類似しているといっても,相違点もやはりあると考える方が自然と思えるからです。
 しかし逆にいえば,この前提さえしっかりと押さえておくならば,この観点からひとつ,スピノザの哲学における責任という概念のあり方を考えることができるのではないでしょうか。つまり,法というものが自然権の確保(共同体の維持)に貢献するために作られるように,責任という概念もまた,そうした意味合いとしてあり得るということです。
コメント (2)
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