スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

日本選手権競輪&第四部定義五

2007-03-27 22:50:09 | 競輪
 25日に決勝が行われた日本選手権競輪の回顧です。加藤選手がSを取ったので村上選手の前受け。小野選手,小倉選手が並び,有坂選手と渡辺選手が続いて平原選手は7番手。残り3周のバックから平原選手が早めに上昇すると村上選手は引いて,残り2周の段階では平原選手の先行態勢に。打鐘で小野選手-小倉選手でインを突き,平原選手の後ろで番手戦。残り1周のホームから村上選手が発進,カマシきるかに思えましたが,平原選手自身がブロックにいき,村上選手が落車。これに加藤選手と渡辺選手も乗り上げてしまいました(3人とも再乗)。平原選手(失格)も車体故障を起こして後退したので番手の兵藤選手が逃げる形に。ここを後方でうまく落車を避けた有坂選手が自力発進。兵藤選手もそれほどスピードを上げていなかったのでこの捲りが決まってバックでは先頭に。兵藤選手の番手に収まっていた小野選手が切り替え気味に追走し,直線はふたりのマッチレースになりましたが,有坂選手が凌ぎきって優勝。2着入線の小野選手は,打鐘過ぎに追い上げた際,稲村選手に対する内側追い抜きがあったために失格。2着に兵藤選手,3着に稲村選手がそれぞれ繰り上がっています。優勝した秋田の有坂直樹選手は昨年のグランプリを制覇し,優秀選手にも選ばれましたが,GⅠはこれが初優勝。ここは玉野記念からの連続優勝で,今年も好調。この年齢になってからのこの活躍は本当に驚異的だと思います。おそらくレース前からどこかでチャンスがあれば自力捲りをと考えていたと思われ,その積極性が功を奏したのではないかと思います。村上選手と加藤選手には事故がなければ絶好の展開になったと思われ残念です。
 明日は棋王戦五番勝負第五局です。やはりまずは振駒が重要なポイントと思えます。
 名古屋では名古屋大賞典。JRA勢が強力で,ブルーコンコルド◎,キクノアロー○,サイレントディール▲の順。あとは兵庫のチャンストウライ△を。
 大井では京浜盃。こちらはかなりの好メンバー。アンパサンド◎とトップサバトン○の争いと思います。続くのがアートルマン▲で,ほかにレッドドラゴン△とザマローレル△も。

 法がある効果をもつのは,それがある感情に対する相反する感情として作用するからであるというのがスピノザの基本的な考え方といえると思います。ところでこの相反する感情というのは,やや特殊な概念といえるかもしれません。まず,たとえば喜びと悲しみ,あるいは愛と憎しみなどは反対感情といわれます。これは,語義的な意味で反対の感情ということです。したがって,これらの感情の関係は,真の観念と誤った観念,十全な観念と混乱した観念,あるいは十全な原因と部分的原因(第三部定義一)との間にある関係と同じであると考えていいと思います。第四部定理七でスピノザは「それと反対の」ということばを使っていますが,しかしこれはこうした意味での反対感情のことではなく,僕が相反する感情というところの感情のことです。では,その相反する感情とはどういう感情かといえば,それは第四部定義五で定義されています。「相反する感情ということを,私は以下において,人間を異なった方向へ引きずる感情のことと解するであろう。これは共に愛の種類である美味欲と貪欲のごとくたとえ同じ類に属するものであってもかまわない。この場合は本性上相反するのではなく偶然によって相反するのである」。同一の主体(人間)の中にふたつの感情があって,これらの感情がその人間を異なった方向に引きずる場合,いい換えればこれらの感情がこの主体のうちで両立(並存)するということができない場合,それらの感情は互いに相反する感情といわれると理解していいと思います。
コメント (2)
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