第二局のあっと驚く結末で1勝1敗のタイとなった第20期女流王位戦五番勝負第三局。
清水市代女流名人の先手。石橋幸緒女流王位は横歩取り△8四飛。後手が中原囲いを完成させる前に5筋の歩を突いて序盤から乱戦となりました。
後手が6二にいた銀を6三~6四に上がったところ。後手は攻め駒が全軍躍動,おまけにかなりへこましているのですが,かえって持ち駒の飛車の使い道があまりないのでまだ難しいようです。ずっと受けてきた先手がここで▲3四歩と反撃。後手は△7五銀▲6五角と桂を取らせて△3四飛。▲3八歩の受けに△6四飛と回りました。先手は▲8三角成と逃げ,△6七歩成▲同金△5八歩成▲同玉で飛車を打つ場所を作った後手が△7八飛。そこで先手は▲2八馬(第2図)。
コメントを読むと後手がいいそうですが,この局面では後手が容易には勝てないように思いました。ここから△6六歩と打ち,▲7七金△8八飛成▲6四馬に△6七銀と打ちましたが,これは▲5七玉と逃げられ,△6四銀と取ったときにさらに▲4六玉(第3図)。
こう逃げ出されてどうも先手玉がすぐには捕まらなくなってしまいました。以下,8三の馬を上手く使って反撃に転じた先手が勝っています。
辛抱を重ねた清水女流名人がうまく勝機を掴んで女流王位奪取に王手。第四局は29日です。
どんな薬品・薬物であれ,それには多かれ少なかれ何らかの副作用というものが生じるものです。これは薬物としてのインスリンの場合にも例外ではありません。いや,インスリンのように人間の身体に対して劇的な効果をもたらす薬品であるからこそ,むしろ副作用もまた生じやすいといえるのかもしれません。
インスリンの機能というのは,血糖値を低下させることです。この血糖値を低下させるという機能そのものが,同時に副作用の危険をもたらします。すなわち,インスリンの効果が大きくなりすぎることによって,血糖値が下がりすぎてしまうのです。これがインスリンを薬物として使用するときの最大の副作用であって,ここではこれを医学的なことばと同様に低血糖ということにします。
これはすでに説明しましたが,食後とかの場合を除き,適正な血糖値というのは80mg/dl~110mg/dlの間です。血糖値は高くなりすぎますと昏睡状態に陥りますが,逆に低くなりすぎても意識不明の状態になります。そして単に一時的なことだけをいえば,血糖値が高くなるよりも低くなることの方が危険です。このことは,僕が救急車で病院に運ばれたときには,血糖値は500mg/dlを超えていてもなお,意識はあったということからもお分かりいただけるでしょう。一方で血糖値の適正値より低い値というのはそう多くの幅があるわけではありませんから,むしろ血糖値の高い状態よりも低血糖の方が,すぐに生命に関わってしまうということになります。したがって,インスリンを注射している糖尿病患者にとって,低血糖というのは,常に気を付けておかなければならない副作用なのです。実際,入院中は医師も看護士も,血糖値の高い状態が一時的に生じたとしても,そんなに気にはしませんでしたが,低血糖の場合にはそうではありませんでした。
清水市代女流名人の先手。石橋幸緒女流王位は横歩取り△8四飛。後手が中原囲いを完成させる前に5筋の歩を突いて序盤から乱戦となりました。
後手が6二にいた銀を6三~6四に上がったところ。後手は攻め駒が全軍躍動,おまけにかなりへこましているのですが,かえって持ち駒の飛車の使い道があまりないのでまだ難しいようです。ずっと受けてきた先手がここで▲3四歩と反撃。後手は△7五銀▲6五角と桂を取らせて△3四飛。▲3八歩の受けに△6四飛と回りました。先手は▲8三角成と逃げ,△6七歩成▲同金△5八歩成▲同玉で飛車を打つ場所を作った後手が△7八飛。そこで先手は▲2八馬(第2図)。
コメントを読むと後手がいいそうですが,この局面では後手が容易には勝てないように思いました。ここから△6六歩と打ち,▲7七金△8八飛成▲6四馬に△6七銀と打ちましたが,これは▲5七玉と逃げられ,△6四銀と取ったときにさらに▲4六玉(第3図)。
こう逃げ出されてどうも先手玉がすぐには捕まらなくなってしまいました。以下,8三の馬を上手く使って反撃に転じた先手が勝っています。
辛抱を重ねた清水女流名人がうまく勝機を掴んで女流王位奪取に王手。第四局は29日です。
どんな薬品・薬物であれ,それには多かれ少なかれ何らかの副作用というものが生じるものです。これは薬物としてのインスリンの場合にも例外ではありません。いや,インスリンのように人間の身体に対して劇的な効果をもたらす薬品であるからこそ,むしろ副作用もまた生じやすいといえるのかもしれません。
インスリンの機能というのは,血糖値を低下させることです。この血糖値を低下させるという機能そのものが,同時に副作用の危険をもたらします。すなわち,インスリンの効果が大きくなりすぎることによって,血糖値が下がりすぎてしまうのです。これがインスリンを薬物として使用するときの最大の副作用であって,ここではこれを医学的なことばと同様に低血糖ということにします。
これはすでに説明しましたが,食後とかの場合を除き,適正な血糖値というのは80mg/dl~110mg/dlの間です。血糖値は高くなりすぎますと昏睡状態に陥りますが,逆に低くなりすぎても意識不明の状態になります。そして単に一時的なことだけをいえば,血糖値が高くなるよりも低くなることの方が危険です。このことは,僕が救急車で病院に運ばれたときには,血糖値は500mg/dlを超えていてもなお,意識はあったということからもお分かりいただけるでしょう。一方で血糖値の適正値より低い値というのはそう多くの幅があるわけではありませんから,むしろ血糖値の高い状態よりも低血糖の方が,すぐに生命に関わってしまうということになります。したがって,インスリンを注射している糖尿病患者にとって,低血糖というのは,常に気を付けておかなければならない副作用なのです。実際,入院中は医師も看護士も,血糖値の高い状態が一時的に生じたとしても,そんなに気にはしませんでしたが,低血糖の場合にはそうではありませんでした。