スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

フェブラリーステークス&原理的説明

2025-02-24 10:19:26 | 地方競馬
 高知から1頭が遠征してきた昨日の第42回フェブラリーステークス
 逃げたのはミトノオー。ウィリアムバローズ,サンデーファンデー,アンモシエラ,デルマソトガケの順で差がなく続き,押さえながらミッキーファイト。さらにエンペラーワケアとコスタノヴァ。さらにペプチドナイル,ドゥラエレーデがいてタガノビューティーとガイアフォース。さらにサンライズジパングとヘリオス。メイショウハリオまでの15頭は集団。アーテルアストレアだけが3馬身ほど離されました。最初の800mは47秒2のミドルペース。
 直線の入口ではミトノオー,ウィリアムバローズ,サンデーファンデーで雁行。ここから直線で前に出たのはサンデーファンデーでしたが,すぐに外からコスタノヴァが先頭に。コスタノヴァを追ってきたのは内からサンライズジパングとエンペラーワケアで外からミッキーファイトとペプチドナイル。しかし4頭ともコスタノヴァには追いつくことができず,優勝はコスタノヴァ。最内のサンライズジパングが4分の3馬身差で2着。ミッキーファイトが1馬身4分の1差の3着で大外のペプチドナイルがクビ差で4着。エンペラーワケアが半馬身差で5着。
 優勝したコスタノヴァは根岸ステークスから連勝で大レース初制覇。このレースはチャンピオンズカップからの直行組か前哨戦の勝ち馬が強いレースで,その傾向に合致していました。とくに東京コースの実績が豊富でこれで6戦して6勝。今後が楽しみな馬ではありますが,距離やコースも含めて出走するレースの選択はやや難しいところがあるかもしれません。父はロードカナロア。母の父はハーツクライ。母の5つ上の半兄に2012年に佐賀記念浦和記念を勝ったピイラニハイウェイ
 騎乗したオーストラリアのレイチェル・キング騎手は日本での大レース初制覇。管理している木村哲也調教師は有馬記念以来の大レース13勝目。フェブラリーステークスは初勝利。

 吉田の講義はそのまま本論に入っていますので,ここは僕の方から補足の説明を入れておきます。
                        
 僕たちが何らかの感情affectusを抱くときに,その原因causaが単純ではなく複雑なものになることの要因を原理的に説明するのは,第二部自然学②要請三です。これにより,僕たちの身体corpusが,多様な物体corpusから多様の仕方で刺激を受けるafficiことが理解できます。
 第二部定理一七は,僕たちが外部の物体から刺激を受けると,その物体の表象像imagoが僕たちの精神mensのうちに生じることを示しています。したがってこれらを合わせると,僕たちの精神のうちには多種多様な物体の表象像が生じることになります。
 第二部公理三の意味は,僕たちの精神のうちに生じる思惟の様態cogitandi modiのうち第一のものは観念ideaであり,観念を肯定したり否定したりする意志作用volitioであるということです。したがって,僕たちの精神のうちに何らかの表象像が生じたからといって,僕たちは必ず何らかの感情に刺激されるafficiというものではありません。このことは第三部要請一から明らかだといわなければなりません。ただ,思惟の様態のうち第一のものが表象像をはじめとする観念である以上,感情もまた第三部定義三により思惟の様態としてみることができるわけですから,僕たちは表象像を形成すればするほど,何らかの感情に刺激されることもそれだけ増えていくことになります。そして僕たちは現に多種多様な物体の表象像を形成するわけですから,僕たちが何らかの感情に刺激される割合は非常に高くなっているといえます。
 第二部定理一七は,ある表象像は別の表象像が出現すると排除されるということも意味しています。したがってAの表象像はBの表象像が僕たちの精神のうちに生じれば除去されることになります。そこでこのときに,Aの表象像からはXという感情に刺激され,Bの表象像からはYの感情に刺激されるという具合に,各々の表象像がある特定の感情に関連付けられているとすれば,僕が原理的といった方法によってすべての感情の発生を説明することができることになります。ところが事情はそのようになっていないのです。というのは,表象像と別の表象像が関連付けられることがあるからです。
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