日本時間で昨日の深夜から今日の未明にかけてドバイのメイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップデー。日本馬の結果だけ簡単に紹介します。
ドバイゴールドカップGⅡ芝3200m。このレースに出走した2頭の日本馬は見せ場を作れず,アランバローズが8着でリビアングラスが11着。
アルクオーツスプリントGⅠ芝1200m。ジャスパークローネが出走して11着。
UAEダービーGⅡダート1900m。5番手からのレースになったフォーエバーヤングが,前から抜け出した馬を目標とするように追い上げ,楽に差し切って優勝。バロンドールは6着でジョージテソーロは10着。
優勝したフォーエバーヤングはサウジダービーからの転戦。デビューからの連勝を5に伸ばして重賞4勝目。父はリアルスティール。3代母がローミンレイチェルでその産駒にゼンノロブロイ。日本馬による海外重賞制覇はリヤドダートスプリント以来。ドバイでは昨年のドバイワールドカップ以来。UAEダービーは昨年に続く3連覇で4勝目。騎乗した坂井瑠星騎手はサウジダービー以来の海外重賞4勝目。UAEダービーは初勝利。管理している矢作芳人調教師はサウジダービー以来の海外重賞14勝目。UAEダービーは初勝利。
ドバイゴールデンシャヒーンGⅠダート1200m。このレースは逃げたドンフランキーが2着。リメイクが4着でイグナイターが5着。ケイアイドリーは9着。
ドバイターフGⅠ芝1800m。後方からの追い込みになったナミュールが同様に差し込んできた馬に競り負けての2着。内目を追い込んだダノンベルーガが3着。ドウデュースは5着で逃げたマテンロウスカイは15着。
ドバイシーマクラシックGⅠ芝2410m。好位からの差しになったシャフリヤールが2着で大外を追い込んできたリバティアイランドが3着。ジャスティンパレスは4着。クリストフ・ルメール騎手がドバイターフで落馬し鎖骨を骨折したためランフランコ・デットーリ騎手に乗り替わったスターズオンアースは8着。
ドバイワールドカップGⅠダート2000m。後方から追い込んできたウシュバテソーロが,先行策から抜け出した勝ち馬には離されたものの2着。ウィルソンテソーロが4着,ドゥラエレーデが5着でクリストフ・ルメール騎手からオイシン・マーフィー騎手に乗り替わったデルマソトガケは6着。
どちらでも構わないので,國分がいうように,語の意味に忠実に他動的原因causa transiensといってもよいのですが,内在に対立するのは哲学的には超越で,かつ第一部定理一八が,明らかに内在的原因causa immanensに対立する原因に言及しているという事情を重視し,僕はこれからも超越的原因causa transiensという訳を用います。これは内在的原因に対立する原因であって,単にその結果effectusを外部に産出するproducere原因であるという意味しか有していないという点には注意してください。
この定理Propositioは,内在的原因が超越的原因ではないということ,そして内在的原因が超越的原因に対立するような原因であるということは匂わせますが,内在的原因がどのような原因であるのかは説明していません。そして内在的原因がどのような原因であるのかということは,『エチカ』の全体を通しても定義されていないと國分は指摘しています。
このことは,スピノザが内在的原因とか超越的原因というときに,その概念notioについてはヘーレボールドAdrianus Heereboordの分節に従っていたということを強く窺わせます。他人の分節に従っているのだから,そのことについては『エチカ』の中で特別の定義Definitioを付与する必要はないとスピノザは考えていたということが,内在的原因について積極的な定義が『エチカ』の中には与えられていないということの理由になっていると思われるからです。他面からいえば,スピノザは内在的原因であるのがどのような原因であるのかということについては,独自の考え方をもっていなかった,要するにそのことをそれほど重視していなかったから,自身による定義は『エチカ』の中に与えなかったということです。
このことは,スピノザの哲学の理解に対して重大な影響を及ぼすかもしれません。分かりやすい例でいえば,『〈内在の哲学〉へ』という著書が近藤和敬にありますが,これはその題名からも分かるように,スピノザの哲学が内在の哲学であるということに注目しているわけです。神が内在的原因であって超越的原因ではないということだけが,スピノザの哲学が内在の哲学であるということを保証するわけではないとしても,内在を重視する立場からは,これは由々しきことだといえるのではないでしょうか。
ドバイゴールドカップGⅡ芝3200m。このレースに出走した2頭の日本馬は見せ場を作れず,アランバローズが8着でリビアングラスが11着。
アルクオーツスプリントGⅠ芝1200m。ジャスパークローネが出走して11着。
UAEダービーGⅡダート1900m。5番手からのレースになったフォーエバーヤングが,前から抜け出した馬を目標とするように追い上げ,楽に差し切って優勝。バロンドールは6着でジョージテソーロは10着。
優勝したフォーエバーヤングはサウジダービーからの転戦。デビューからの連勝を5に伸ばして重賞4勝目。父はリアルスティール。3代母がローミンレイチェルでその産駒にゼンノロブロイ。日本馬による海外重賞制覇はリヤドダートスプリント以来。ドバイでは昨年のドバイワールドカップ以来。UAEダービーは昨年に続く3連覇で4勝目。騎乗した坂井瑠星騎手はサウジダービー以来の海外重賞4勝目。UAEダービーは初勝利。管理している矢作芳人調教師はサウジダービー以来の海外重賞14勝目。UAEダービーは初勝利。
ドバイゴールデンシャヒーンGⅠダート1200m。このレースは逃げたドンフランキーが2着。リメイクが4着でイグナイターが5着。ケイアイドリーは9着。
ドバイターフGⅠ芝1800m。後方からの追い込みになったナミュールが同様に差し込んできた馬に競り負けての2着。内目を追い込んだダノンベルーガが3着。ドウデュースは5着で逃げたマテンロウスカイは15着。
ドバイシーマクラシックGⅠ芝2410m。好位からの差しになったシャフリヤールが2着で大外を追い込んできたリバティアイランドが3着。ジャスティンパレスは4着。クリストフ・ルメール騎手がドバイターフで落馬し鎖骨を骨折したためランフランコ・デットーリ騎手に乗り替わったスターズオンアースは8着。
ドバイワールドカップGⅠダート2000m。後方から追い込んできたウシュバテソーロが,先行策から抜け出した勝ち馬には離されたものの2着。ウィルソンテソーロが4着,ドゥラエレーデが5着でクリストフ・ルメール騎手からオイシン・マーフィー騎手に乗り替わったデルマソトガケは6着。
どちらでも構わないので,國分がいうように,語の意味に忠実に他動的原因causa transiensといってもよいのですが,内在に対立するのは哲学的には超越で,かつ第一部定理一八が,明らかに内在的原因causa immanensに対立する原因に言及しているという事情を重視し,僕はこれからも超越的原因causa transiensという訳を用います。これは内在的原因に対立する原因であって,単にその結果effectusを外部に産出するproducere原因であるという意味しか有していないという点には注意してください。
この定理Propositioは,内在的原因が超越的原因ではないということ,そして内在的原因が超越的原因に対立するような原因であるということは匂わせますが,内在的原因がどのような原因であるのかは説明していません。そして内在的原因がどのような原因であるのかということは,『エチカ』の全体を通しても定義されていないと國分は指摘しています。
このことは,スピノザが内在的原因とか超越的原因というときに,その概念notioについてはヘーレボールドAdrianus Heereboordの分節に従っていたということを強く窺わせます。他人の分節に従っているのだから,そのことについては『エチカ』の中で特別の定義Definitioを付与する必要はないとスピノザは考えていたということが,内在的原因について積極的な定義が『エチカ』の中には与えられていないということの理由になっていると思われるからです。他面からいえば,スピノザは内在的原因であるのがどのような原因であるのかということについては,独自の考え方をもっていなかった,要するにそのことをそれほど重視していなかったから,自身による定義は『エチカ』の中に与えなかったということです。
このことは,スピノザの哲学の理解に対して重大な影響を及ぼすかもしれません。分かりやすい例でいえば,『〈内在の哲学〉へ』という著書が近藤和敬にありますが,これはその題名からも分かるように,スピノザの哲学が内在の哲学であるということに注目しているわけです。神が内在的原因であって超越的原因ではないということだけが,スピノザの哲学が内在の哲学であるということを保証するわけではないとしても,内在を重視する立場からは,これは由々しきことだといえるのではないでしょうか。
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