スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

女流王位戦&具体的内容

2007-11-05 20:04:07 | 将棋
 6年ぶりに最終局までもつれこんだ今年の女流王位戦五番勝負は,今日,すべてが決着する第五局が指されました。
 振駒で石橋幸緒女流四段の先手。▲7六歩△8四歩に▲5六歩として先手の向飛車に。後手の清水市代女流王位は急戦策を採用。作戦自体は成功していると思いますが,先手は玉頭に馬ができましたし,後手玉は薄いですから,いい勝負なのではないでしょうか。
 今日は対局開始が9時ではなく10時でしたので,途中から観戦することができました。64手目に△8四飛と走った局面からですが,ここは先手が角香得で,馬が2枚,飛車は取られる形ですが,後手の2枚のと金も先手玉からは遠く,先手が優勢ではないかと思いました。さらにこの後,後手が香車を取って飛車を成る間に銀も取りましたので,さらに差は広がったのではないでしょうか。71手目の▲5九香も攻防でいい感じ。馬2枚を自陣に引き付けて必勝の構えに思えます。
 83手目▲6四歩から先手の手番。後手からは対した反撃手段がありませんので駒を剥がしながら着実に寄せました。後手も自陣飛車を打つなどして粘りましたが107手目に▲3一金とその飛車を取って後手玉は必死。先手玉はまったく詰みませんのでここで後手が投了。石橋新女流王位の誕生となりました。以前に女流王将を獲得したことがあり,タイトルはこれが二期目。清水前女流王位は女流王将の一冠に後退です。
 清水前王位は対振飛車に対しては抑えこむような将棋を得意としている感があり,この将棋は急戦でいったのでそのような展開にならず,途中からは大差になりました。シリーズを通して本来の実力を出せなかったという印象です。
 ご存知のように石橋新王位は将棋連盟から独立した日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属。これまでタイトルは連盟の女流棋士会が独占している状況で,この不均衡は破られてもいいのではないかと考えていましたので,個人的にはいい結果でした。また石橋新王位本人,LPSA関係者にとってもめでたい結果となりました。LPSAにとって今後の課題は,先日のマイナビ女子オープンも結果的に石橋新王位と中井女流六段以外に予選を突破できなかったように,ほかの棋士の底上げ。プロを名乗る以上は棋士は勝ってなんぼと思いますので,自分たちが頑張らなければ団体の未来は明るくないくらいの気構えをもって,ほかの棋士にも奮起してほしいところです。


 個物が神の属性を表現しなければならない理由というのをこのように考えてみれば,呈示した理由と内容というふたつの問題が,いかに密接に関連しているかということがよく分かるのではないかと思います。なぜなら,個物が神の属性を表現するのは,個物が神の変状であるからですが,このように考えると,個物が神が一定の仕方で変状した様態としてなすことそのものが,その表現の内容そのものであるということになっているからです。逆にいえば,それを個物による神の表現とみなさないとすれば,個物が神を表現しなければならない理由も,たちどころに消えてなくなってしまうということになるのではないかと思います。ただそれは,厳密に分析するなら,個物は神がなくてもあることも考えることもできるというようなものであって,第一部定理一五に反するといえるでしょう。いい換えれば,第一部定理一五からして,すべてのものが神の属性を表現するということは,自明であるといえるのかもしれません。
 さて,そこで表現するとは具体的にどのような事柄を意味するかということですが,これについては僕は第一部定理一六に訴えるのがよいのではないかと思っています。神の絶対に無限な本性から無限に多くのものが生じるなら,神の変状である個物からは,一定の仕方で一定の数のものが生じるということになるでしょう。そしてそれこそまさに,個物による神の表現,一定の仕方での表現そのものではないでしょうか。つまりここでは,ある個物Aが原因となってXが結果として生じるということについて,それを個物Aによる神の一定の仕方での表現であるというように理解することとします。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ふるさとダービー&理由と内容 | トップ | TCKディスタフ&根拠 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

将棋」カテゴリの最新記事