これはどちらかといえば妙手よりもポカに属するのかもしれませんが,先月25日に行われた第3期マイナビ女子オープン予選一斉対局で,珍しい筋がありましたので紹介してみます。3組の1回戦より。
相振飛車の序盤戦。ここから△3六歩▲同歩△同飛▲6八銀△6六飛(第2図)。
このように横歩を取るのは相振飛車ではよくある狙い筋,部分的には先手の失敗なのですが,この場合は後手がすでに△5二金左を指していて,三間飛車なので当り前ですが△3三角は入っていないので,▲3二歩(第3図)の返し技がありました。
△同銀では▲6七銀とされて困りますので△6八飛成でしたが▲同玉△6六銀▲3一歩成△7七銀成▲同桂で先手の銀得。開始30手前後でこの差はいかんともし難く,短手数で先手が勝っています。
△5二金左は△3五歩よりも前に指された手。第1図は先手の誘いの隙であったといえそうです。
多尿がありましたので相変わらず睡眠は断続的ではありましたが,何とか元旦を迎えることはできました。そして朝早く,まだ家族がだれも起き出さないうちに下に下りていって,冷蔵庫に入っていたトマトをひとつ丸かじりしました。すでに死の予兆をかなりリアルに意識してはいたのですが,それでもこのくらいのことができたのです。もうだいぶ前のことになりますが,船舶の事故により長いこと海を漂流した後に救出された方がいらっしゃいました。この方が救出後のインタビューの中で,人間というのはなかなか死なないものですよという主旨のことをおっしゃっていたのですが,それは本当なのなだなあと思います。おそらくその方も,漂流中には何度となく自身の死というのをかなりリアルなものとして表象されたのではないかと思います。しかし,あるいはそのように表象している間は,人間というのはそう簡単には死なないものなのかもしれません。
前にも申し上げましたが,僕は子どもの頃から一貫してトマトは好物でした。実はこのときトマトを食べた一因として,やはり僕が自分の死をリアルなものとして感じていたことがあります。つまり僕は最後に好物であるトマトを食べておきたいと思ったのです。
いつもならばそれでまた自室に戻って横になるのですが,このときは戻らず,そのままリビングで横になりました。元旦早々から迷惑な話だったと思いますが,たとえ死に対して恐怖感を覚えてはいなかったとしても,心のどこかには助けを求める気持ちがあったので,そういう行動になったのではないかと思います。そのうち家族も起きてきて,僕の状況を見て,僕ともいくらか相談した上で,救急車の出動を要請する電話をかけてくれました。
相振飛車の序盤戦。ここから△3六歩▲同歩△同飛▲6八銀△6六飛(第2図)。
このように横歩を取るのは相振飛車ではよくある狙い筋,部分的には先手の失敗なのですが,この場合は後手がすでに△5二金左を指していて,三間飛車なので当り前ですが△3三角は入っていないので,▲3二歩(第3図)の返し技がありました。
△同銀では▲6七銀とされて困りますので△6八飛成でしたが▲同玉△6六銀▲3一歩成△7七銀成▲同桂で先手の銀得。開始30手前後でこの差はいかんともし難く,短手数で先手が勝っています。
△5二金左は△3五歩よりも前に指された手。第1図は先手の誘いの隙であったといえそうです。
多尿がありましたので相変わらず睡眠は断続的ではありましたが,何とか元旦を迎えることはできました。そして朝早く,まだ家族がだれも起き出さないうちに下に下りていって,冷蔵庫に入っていたトマトをひとつ丸かじりしました。すでに死の予兆をかなりリアルに意識してはいたのですが,それでもこのくらいのことができたのです。もうだいぶ前のことになりますが,船舶の事故により長いこと海を漂流した後に救出された方がいらっしゃいました。この方が救出後のインタビューの中で,人間というのはなかなか死なないものですよという主旨のことをおっしゃっていたのですが,それは本当なのなだなあと思います。おそらくその方も,漂流中には何度となく自身の死というのをかなりリアルなものとして表象されたのではないかと思います。しかし,あるいはそのように表象している間は,人間というのはそう簡単には死なないものなのかもしれません。
前にも申し上げましたが,僕は子どもの頃から一貫してトマトは好物でした。実はこのときトマトを食べた一因として,やはり僕が自分の死をリアルなものとして感じていたことがあります。つまり僕は最後に好物であるトマトを食べておきたいと思ったのです。
いつもならばそれでまた自室に戻って横になるのですが,このときは戻らず,そのままリビングで横になりました。元旦早々から迷惑な話だったと思いますが,たとえ死に対して恐怖感を覚えてはいなかったとしても,心のどこかには助けを求める気持ちがあったので,そういう行動になったのではないかと思います。そのうち家族も起きてきて,僕の状況を見て,僕ともいくらか相談した上で,救急車の出動を要請する電話をかけてくれました。