アメリカによるイラク侵攻の際に理由の一つとして「大量破壊兵器がある」という情報が諜報機関からもたらされた経緯がある
ロシア大統領府が自国の諜報機関から「ウクライナは核兵器を保有しようとしている」という情報に基づいてウクライナ侵攻を決定した大きな理由の一つである
プーチンが認知機能に問題が生じて判断能力を喪失しているようには見えないが
かつてのアメリカ国務長官が自国の諜報機関によってミスリードを促されてしまったのと同じように プーチンもまた間違った情報の中でミスリードされている可能性がある
ヒトは 信じたい話だけを信じようとする習性がある
これは先天的なものであり 仲間内からの情報こそが真実で それ以外からの情報の全てが嘘だと思い込み 盲目的に信じ込むというのは集団統率的協調性を発揮する上においては生存や繁殖の継続においては有利に働くことになり 遺伝的に遺りやすい結果である
情報というものを客観的に検証し 自分や自分の属する集団の情報や価値観だけを盲目的に信じ込むようにはヒトという種の生物は出来ておらず
あくまで主観的に信じたい相手の話だけを信じこもうとすることによって ヒトは環境資源の奪い合い競争を勝ち抜いてきた生物の末裔なのである
殺し合い競争において生き残るために必要なのは 知性ではなく
ただ統率的協調性を発揮するための盲目性による愚かさの方が「必要」だったのである
また ヒトは統率者だけが全ての責任を負っているものだという観念を抱きがちだが 独裁が成立するのは独裁者を支持する政権組織こそが独裁を成立させているのであり 外見的にはトップの者だけが独裁政権の全ての責任を負うものだと錯覚しがちだが トップの者からの評価承認を求めて都合の良いデマを組織内で共有することによって無謀な暴走を引き起こすことは 実は結構普遍的に見られるものである
オウム真理教における毒ガステロも
太平洋戦争時のインパール作戦のような無謀な暴走も
バカげた内部情報を鵜呑みにした論理客観性の欠如 盲目的信頼が最も大きな要因である
外から傍観者的に見ればトップだけがイカれているかのように見えるだのが イカれているのは政権組織内部全体であって 一度組織内部の大多数がイカれてしまうと異議を唱える客観性の余地が失われてしまうものなのである
日大の組織腐敗や東電の原発事故も 子供や海上自衛隊のイジメにおいても8割の傍観者が一部のヒステリックな暴走者を放置することによって危険性が温存されてしまうのであり こうした暴走的危険性というものはヒトにおいて決して珍しいものではない
ヒトという種の生物は決して「知的生命体」などではなく むしろ盲目的信頼によってバカげた暴走に陥る先天的な認知上の欠陥を持った生物に過ぎない
先天的にバカであっても 後天的に修正パッチとしての知能を発揮させることは可能である
ヒトは決して先天的本能習性のままにしか行動選択できないわけではない
ただ それは簡単ではなく 難しいからこそバカげた暴走破綻を何度も繰り返し続けてしまっているのである
本当の知能というものが何なのかを理解せず ただ学力偏差値や学歴学位や年収だけで「頭が良い」などと「思って」いる衆愚観念から棄てなければ誰が本当にバカなのかも見分けはつかない
◇追記:っていう記事を書いたらプーチンの野郎コリン:ルーサー:パウエル国務長官の話を引き合いに出してきて「アメリカだってやってんじゃねぇか」とか言っているそうな
「迷惑者はザラにいる」などと称して迷惑行為を正当化できていると勘違いしている迷惑系ユーチューバーと発想が一緒だよ
プー太郎も相当ヤキが回ったらしい
Ende;