犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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顔真卿「祭姪文稿」758年

2019年02月13日 | 書の道は
[いきさつ] 東京国立博物館で開催されている、書道史の展示とも言える
顔真卿展を見に行く前に、今まで敬遠していた顔真卿を臨書しておきたい。
楷書を何作かと、褚遂良の「孟法師碑」と懐素の「自叙帖」などをやってきたが、
これまた今まで敬遠してきた行書に取り掛からねば。


公園の片隅に、テーブルが在る。
ちょうど私の脚の長さに合っている。
伸ばした脚を乗せて、ストレッチする。

テーブルの上は少し藻で緑がかっている。
そこに、ナメクジの這った跡がある。
連中は、這いずり回りながら、表面をかじる。
だから、藻の緑が剥げて、跡が遺っている。

その、太く細く続く線が、
連綿に見える。
草書に祟られている。



顔真卿を敬遠していた。行書を敬遠していた。
二重苦である。
何がなんだか分からない。暗闇だ。

筆の使い方が分からない。
止めるのか抜くのか分からない。
書き順が分からない。

ただただ、書いた結果の形がお手本どおりになるように、
手探りで進む。



やってられっかー!
となって、骨書きの有るテキストを買った。
骨書きとは、毛筆ではなく硬筆で線をくっきり書いてくれることだ。
おまけに書き順も示してくれている。
ありがとうございます、たいへん助かります。

筒井茂徳『祭姪文稿を習う 行書がうまくなる本』
おかげさまで、行書がうまくなるかもしれませんせんせんせん。

著者は、この本のために、
一字一字を大画面のモニタで見直したという。
そして、今まで、実物大で印刷された本を見て判断していた
筆順や筆路に誤りも有ったことが分かったそうだ。

専門家にしてそうなんだもの、
私のようなもんが独力では辿り着けるわけも無い。

奥付に、書家ではなく「書法家」とある。
なるほど、そこにこだわりが有るのね。



とは言え、一向に「味わう」域まで辿り着かない。
臨書は大概にして展覧会に行かないと、ほんとに終わっちゃうよ?

24日まで。

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