[いきさつ] 東京国立博物館で開催されている、書道史の展示とも言える
顔真卿展を見に行く前に、今まで敬遠していた顔真卿を臨書しておきたい。
楷書を何作かと、褚遂良の「孟法師碑」と懐素の「自叙帖」などをやってきたが、
これまた今まで敬遠してきた行書に取り掛からねば。
公園の片隅に、テーブルが在る。
ちょうど私の脚の長さに合っている。
伸ばした脚を乗せて、ストレッチする。
テーブルの上は少し藻で緑がかっている。
そこに、ナメクジの這った跡がある。
連中は、這いずり回りながら、表面をかじる。
だから、藻の緑が剥げて、跡が遺っている。
その、太く細く続く線が、
連綿に見える。
草書に祟られている。
※
顔真卿を敬遠していた。行書を敬遠していた。
二重苦である。
何がなんだか分からない。暗闇だ。
筆の使い方が分からない。
止めるのか抜くのか分からない。
書き順が分からない。
ただただ、書いた結果の形がお手本どおりになるように、
手探りで進む。
※
やってられっかー!
となって、骨書きの有るテキストを買った。
骨書きとは、毛筆ではなく硬筆で線をくっきり書いてくれることだ。
おまけに書き順も示してくれている。
ありがとうございます、たいへん助かります。
筒井茂徳『祭姪文稿を習う 行書がうまくなる本』
おかげさまで、行書がうまくなるかもしれませんせんせんせん。
著者は、この本のために、
一字一字を大画面のモニタで見直したという。
そして、今まで、実物大で印刷された本を見て判断していた
筆順や筆路に誤りも有ったことが分かったそうだ。
専門家にしてそうなんだもの、
私のようなもんが独力では辿り着けるわけも無い。
奥付に、書家ではなく「書法家」とある。
なるほど、そこにこだわりが有るのね。
※
とは言え、一向に「味わう」域まで辿り着かない。
臨書は大概にして展覧会に行かないと、ほんとに終わっちゃうよ?
24日まで。
顔真卿展を見に行く前に、今まで敬遠していた顔真卿を臨書しておきたい。
楷書を何作かと、褚遂良の「孟法師碑」と懐素の「自叙帖」などをやってきたが、
これまた今まで敬遠してきた行書に取り掛からねば。
公園の片隅に、テーブルが在る。
ちょうど私の脚の長さに合っている。
伸ばした脚を乗せて、ストレッチする。
テーブルの上は少し藻で緑がかっている。
そこに、ナメクジの這った跡がある。
連中は、這いずり回りながら、表面をかじる。
だから、藻の緑が剥げて、跡が遺っている。
その、太く細く続く線が、
連綿に見える。
草書に祟られている。
※
顔真卿を敬遠していた。行書を敬遠していた。
二重苦である。
何がなんだか分からない。暗闇だ。
筆の使い方が分からない。
止めるのか抜くのか分からない。
書き順が分からない。
ただただ、書いた結果の形がお手本どおりになるように、
手探りで進む。
※
やってられっかー!
となって、骨書きの有るテキストを買った。
骨書きとは、毛筆ではなく硬筆で線をくっきり書いてくれることだ。
おまけに書き順も示してくれている。
ありがとうございます、たいへん助かります。
筒井茂徳『祭姪文稿を習う 行書がうまくなる本』
おかげさまで、行書がうまくなるかもしれませんせんせんせん。
著者は、この本のために、
一字一字を大画面のモニタで見直したという。
そして、今まで、実物大で印刷された本を見て判断していた
筆順や筆路に誤りも有ったことが分かったそうだ。
専門家にしてそうなんだもの、
私のようなもんが独力では辿り着けるわけも無い。
奥付に、書家ではなく「書法家」とある。
なるほど、そこにこだわりが有るのね。
※
とは言え、一向に「味わう」域まで辿り着かない。
臨書は大概にして展覧会に行かないと、ほんとに終わっちゃうよ?
24日まで。
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