犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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東京除雪車

2016年01月19日 | うつろい
東京で雪が降ると、大概こうなる。
どばーっと降って、雨に変わって、びちゃびちゃに沈んで
翌朝凍る。
踏み固められた歩道はかちかちに凍る。
完璧に凍って透明なので、気付かずに踏んで滑る。



雪かきをして、雪を車道に投げ出す。
車が踏めば雪は解ける。
これは街ならではの方法でいい。
ただ、排水孔も雪かきして開けておかないと、
せっかく解けた水の行き場が無い。

私も、雪の時は轍を踏まずに新たな雪を踏んで走るようにしている。
なんなら、道の際に寄ったり、ちょっとセンターラインに寄ったり。
車の通りの少ない道は、走り甲斐がある。



雪をかいて、一箇所に積み上げると、いつまでも解けない。
自らの冷たさで固まり続ける。
水道のメーター検針をしていた頃、これには参った。
水道メーターは、たいてい家のすみっこの地面にある。
かいた雪を盛るのにうってつけの場所だ。
こんもりと高く積まれて、何日も解けない。
一度はメーターボックスの上に鎌倉が作られていて、
これには笑った。
鎌倉の床を少し掘って、メーターを見ることができた。



そんな日でも老母の通院がある。
長靴を履けと言うと、「いい」と言う。
そんな場合じゃない。
水っぽい雪が積もって、みぞれの水たまりだらけなのに
普段の靴では歩けない。

家の前の道は、細い砂利道で人通りが無い。
早朝に通った新聞配達のバイクの痕しか無い。
その溝を私が足で広げて幅を作り、
そこを、手押しカートを一歩一歩移動させながら、進む。



行き先の整形外科は、デイケアに付属している。
私たちが着くと、いつもなら送迎バスが到着して、
入口は職員さんと利用者さんで賑わっている。
しかし昨日は、いつもより少し遅く着いたが、
広い部屋でテーブルについている利用者さんはぽつんと2人だけ。

受付さんは問い合わせの電話の対応に忙しそうだ。
迎えのバスが来ないので、困った家族が電話してきているのだろう。
バスを待って道端に立つ利用者も多い。
待つ時間はつらい。



行きの道で、前がトラックだった。
3トンくらいので、後輪は二重になっている。

これが、路肩にたまった雪を、踏み潰して走る。
潰して解かそうとしているようで、意識的にキープレフトだ。
トラックの重さ強さで、けっこうな山を踏み潰して進む。

両側に見事なハネを飛ばし広げる様は、
後ろから見ていて痛快だ。

そして、歩道に人がいると、トラックはすっと進路を右に寄せる。
野郎、やるじゃねえか。



インターネット時代。
トラックに書いてあった社名を検索してみた。
出てきた。
六郷土手にある運送屋だ。
おうっ、多摩川っ子だってね、寿司食いねえ。

曰く、
私たち●●ロジスティックスは、「安全・迅速・親切」をモットーに、
大手物流企業とは違った、お客様毎のご要望に応じた
きめの細かい対応・サービスのご提供を行っております。

なんだか信じてやろうって気になったよ、
おたくの運ちゃん、いい仕事してたよ。

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