東京で雪が降ると、大概こうなる。
どばーっと降って、雨に変わって、びちゃびちゃに沈んで
翌朝凍る。
踏み固められた歩道はかちかちに凍る。
完璧に凍って透明なので、気付かずに踏んで滑る。
※
雪かきをして、雪を車道に投げ出す。
車が踏めば雪は解ける。
これは街ならではの方法でいい。
ただ、排水孔も雪かきして開けておかないと、
せっかく解けた水の行き場が無い。
私も、雪の時は轍を踏まずに新たな雪を踏んで走るようにしている。
なんなら、道の際に寄ったり、ちょっとセンターラインに寄ったり。
車の通りの少ない道は、走り甲斐がある。
※
雪をかいて、一箇所に積み上げると、いつまでも解けない。
自らの冷たさで固まり続ける。
水道のメーター検針をしていた頃、これには参った。
水道メーターは、たいてい家のすみっこの地面にある。
かいた雪を盛るのにうってつけの場所だ。
こんもりと高く積まれて、何日も解けない。
一度はメーターボックスの上に鎌倉が作られていて、
これには笑った。
鎌倉の床を少し掘って、メーターを見ることができた。
※
そんな日でも老母の通院がある。
長靴を履けと言うと、「いい」と言う。
そんな場合じゃない。
水っぽい雪が積もって、みぞれの水たまりだらけなのに
普段の靴では歩けない。
家の前の道は、細い砂利道で人通りが無い。
早朝に通った新聞配達のバイクの痕しか無い。
その溝を私が足で広げて幅を作り、
そこを、手押しカートを一歩一歩移動させながら、進む。
※
行き先の整形外科は、デイケアに付属している。
私たちが着くと、いつもなら送迎バスが到着して、
入口は職員さんと利用者さんで賑わっている。
しかし昨日は、いつもより少し遅く着いたが、
広い部屋でテーブルについている利用者さんはぽつんと2人だけ。
受付さんは問い合わせの電話の対応に忙しそうだ。
迎えのバスが来ないので、困った家族が電話してきているのだろう。
バスを待って道端に立つ利用者も多い。
待つ時間はつらい。
※
行きの道で、前がトラックだった。
3トンくらいので、後輪は二重になっている。
これが、路肩にたまった雪を、踏み潰して走る。
潰して解かそうとしているようで、意識的にキープレフトだ。
トラックの重さ強さで、けっこうな山を踏み潰して進む。
両側に見事なハネを飛ばし広げる様は、
後ろから見ていて痛快だ。
そして、歩道に人がいると、トラックはすっと進路を右に寄せる。
野郎、やるじゃねえか。
※
インターネット時代。
トラックに書いてあった社名を検索してみた。
出てきた。
六郷土手にある運送屋だ。
おうっ、多摩川っ子だってね、寿司食いねえ。
曰く、
私たち●●ロジスティックスは、「安全・迅速・親切」をモットーに、
大手物流企業とは違った、お客様毎のご要望に応じた
きめの細かい対応・サービスのご提供を行っております。
なんだか信じてやろうって気になったよ、
おたくの運ちゃん、いい仕事してたよ。
どばーっと降って、雨に変わって、びちゃびちゃに沈んで
翌朝凍る。
踏み固められた歩道はかちかちに凍る。
完璧に凍って透明なので、気付かずに踏んで滑る。
※
雪かきをして、雪を車道に投げ出す。
車が踏めば雪は解ける。
これは街ならではの方法でいい。
ただ、排水孔も雪かきして開けておかないと、
せっかく解けた水の行き場が無い。
私も、雪の時は轍を踏まずに新たな雪を踏んで走るようにしている。
なんなら、道の際に寄ったり、ちょっとセンターラインに寄ったり。
車の通りの少ない道は、走り甲斐がある。
※
雪をかいて、一箇所に積み上げると、いつまでも解けない。
自らの冷たさで固まり続ける。
水道のメーター検針をしていた頃、これには参った。
水道メーターは、たいてい家のすみっこの地面にある。
かいた雪を盛るのにうってつけの場所だ。
こんもりと高く積まれて、何日も解けない。
一度はメーターボックスの上に鎌倉が作られていて、
これには笑った。
鎌倉の床を少し掘って、メーターを見ることができた。
※
そんな日でも老母の通院がある。
長靴を履けと言うと、「いい」と言う。
そんな場合じゃない。
水っぽい雪が積もって、みぞれの水たまりだらけなのに
普段の靴では歩けない。
家の前の道は、細い砂利道で人通りが無い。
早朝に通った新聞配達のバイクの痕しか無い。
その溝を私が足で広げて幅を作り、
そこを、手押しカートを一歩一歩移動させながら、進む。
※
行き先の整形外科は、デイケアに付属している。
私たちが着くと、いつもなら送迎バスが到着して、
入口は職員さんと利用者さんで賑わっている。
しかし昨日は、いつもより少し遅く着いたが、
広い部屋でテーブルについている利用者さんはぽつんと2人だけ。
受付さんは問い合わせの電話の対応に忙しそうだ。
迎えのバスが来ないので、困った家族が電話してきているのだろう。
バスを待って道端に立つ利用者も多い。
待つ時間はつらい。
※
行きの道で、前がトラックだった。
3トンくらいので、後輪は二重になっている。
これが、路肩にたまった雪を、踏み潰して走る。
潰して解かそうとしているようで、意識的にキープレフトだ。
トラックの重さ強さで、けっこうな山を踏み潰して進む。
両側に見事なハネを飛ばし広げる様は、
後ろから見ていて痛快だ。
そして、歩道に人がいると、トラックはすっと進路を右に寄せる。
野郎、やるじゃねえか。
※
インターネット時代。
トラックに書いてあった社名を検索してみた。
出てきた。
六郷土手にある運送屋だ。
おうっ、多摩川っ子だってね、寿司食いねえ。
曰く、
私たち●●ロジスティックスは、「安全・迅速・親切」をモットーに、
大手物流企業とは違った、お客様毎のご要望に応じた
きめの細かい対応・サービスのご提供を行っております。
なんだか信じてやろうって気になったよ、
おたくの運ちゃん、いい仕事してたよ。
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