犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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庭木 猛暑に備える

2016年06月20日 | うつろい
両親とも庭いじりが好きだった。
点々と石を置いて、花壇を囲った。
明るい庭に、季節ごとの花が咲いた。

しかし、この頃の気候では、明るい庭は暑過ぎる。
夏場は庭に出る気がしない。
そもそも、陽射しが降り注いだ庭の熱気が家に入って来て暑い。

家の前の地面に陰が落ちるように、
建物の近くに樹木を植えてみた。

植木屋で若い苗木を買ってきて植える、なんてことはわざわざしない。
最初は、たまたま生えてきたセンダンを、ほったらかしにした。
センダンは、ほったらかせばグイグイ伸びる。

最初の1年目の若木は、青々と美しい。
一才栴檀(イッサイセンダン)という種類があるくらいだ。
しかし青春期は短い。
まあ、葉が細くて鮮やかな色なので、目的に適ってさわやかではある。
しかし、もう要らんと思って切っても、強くてなかなか枯れない。

公園でネムノキが花を咲かせていた。
少し甘い香りもする。
ピンクから白のグラデーションがやわらかで、かわいい花だ。
葉はこれも細くて、涼やかな感じがする。

晩秋を待って、種を拾いに行った。
翌年発芽させ、苗から育てた。
3年目には2m近くになり、ひとつふたつ、花を付けた。
これくらいの高さからの成長は、センダンよりずっと遅いようだ。

ハナミズキが植わっている辺りは木が込んでいて、湿気が多いせいか
幹に苔が生えている。
苔は湿気だけのせいではなく、木が老いているせいもあるかもしれない。
視線の高さの幹の太さ(直径)を、目通り、と言う。
目通り15cmにもなれば、ハナミズキとしてはもう年配だそうだ。
かなり高くなってきているが、まだ花も付けるので、
惜しくて伐れない。

その横にはハゼがある。
紅葉が美しく、赤い実が房になるのも楽しい。
根元には若いハゼの芽がたくさん出ている。
そもそも、盆栽を作るためにもらったらしい。
盆栽なんか両親ともやらないのに。

家の入り口に柳なんか生えていたら、ちょっといいかと憧れていた。
ヤナギは川辺に多く生える木だ。
枝は折れやすいが、折れた枝から根が出てまた木になる。
川が荒れて木が折れても、さらに殖えてやろうという文字通りの根性だ。

風の強かった日の翌日に、近所のヤナギの大木の下に行って、
枝を拾ってきて、池に放り込んでおいた。
忘れた頃に見ると、ぴょろぴょろと根が出ている。
土に差したら、瞬く間に育った。
3年で4mだ。おそろしい。

つづく

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