犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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見分けられるカモ

2021年01月11日 | イキモノタチ

[あらすじ] オッフェンバック作曲の『ホフマンの舟唄』に
八代亜紀さんの歌った阿久悠作詞の『舟唄』の歌詞をあてて歌ったよ。
https://www.youtube.com/watch?v=-cwf4e9JdTo
見ないと化けて出るよ。

と昨日、書いた。
ブログの読者数と同じくらい、動画の再生数が増えていたらOKだったが、
そうでもないので、読者全員のところへ今から生霊となって出ることにします。
たいへんなんだから。生きながらにして化けて出るの。消耗するんだからね。



ロケ地は石神井池。
池の水は緑色だ。

2014年に井の頭池のかいぼりが行われた。
それ以来、各地の池のかいぼりが話題にのぼるようになった。
テレビ番組は人気を博し、ゲームにもなっているので、
多くの人の知るところとなっている。

石神井池はこの1月から3月に行うそうだ。
楽しみだ。



池には色々な鳥がいる。
水鳥の多くは、オスの色が華やかで、メスはグッと茶色い。
お母さんの作ったお弁当と自分で作った弁当の色の違いのようだ。

マガモ、カルガモ、オナガガモ。
小さいのは鴨の子ではなく、カイツブリだ。
黒いのはカイツブリのバケモンではなく、キンクロハジロだ。

マガモのオスは頭が鮮やかな緑、
オナガガモのオスは黒い頭と羽が特徴、
オナガガモのメスは黒白のまだらがいかす。
カルガモの雌雄はよく似ているが、頭や尾の色で見分けられる。
マガモのメスがカルガモによく似ているが、尾の色と嘴が黄色なことで区別できる。

カイツブリは水に潜って餌を獲る。
池の浅い所でカイツブリが潜るのを見ていると、
潜っている所の水面がモゴモゴと湧く。
底に頭を向けて保つために、足で水を掻いているのだろう。
小さい鳥の起こした動きとは思えないくらい、水が動く。

見飽きない。



川は増水した時などにごうごうと流れて掃除されるが、
池はそうもいかない。

かいぼりでは、ゴミやヘドロを取り除き、
しばらくの間、池の底が天日に曝される。
外来生物も駆除される。
水質が良くなり、敵が減るので、在来生物が息を吹き返す。
藻類や苔類や水草や何やらの植物、
微生物たちや環形動物などや昆虫や、
魚や(肴はあぶったイカでいい)鳥たちのすみかの大掃除だ。

人間の手によって持ち込まれた外来魚などが駆除されると、
そいつらに食われていた生物が増えることができる。
それが増えると、今度はそれを食う者も増える。
食物連鎖は弱肉強食のような意味で言われることが多いけれど、
環境改善の時にも連鎖は起こる。
連鎖のきっかけがかいぼりなら、やらんでおくわけはない。



『舟唄』の歌詞にはカモメが登場する。
〽沖の鴎に深酒させてヨ いとしあの娘とヨ朝寝する ダンチョネ

ボートの上でカモメに深酒させるシーンが撮りたい。
カモメが必要だ。

嗚呼、我が人生でこのように鴎を必要とする時が来るとは露知らず、
何も準備していなかった。
迂闊な半生である。



小道具として、カモメを作ることにした。

つづく

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