犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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踊る阿呆の毎月馬鹿

2013年07月02日 | 日々
昨日は一日だったので、恒例の法螺を吹いたものです。
新宿の街を郡上踊りの列が下駄を鳴らして踊り歩いた、なんてなことは無かった。
あってもいいけどね・・・。

四谷は大京町、新宿通り沿いに履物屋があるのは本当。
三栄って店に寄って、「お宅の下駄は音がいいって聞いた」なんて
お世辞の一つも言ってごらんなさい。
お茶は出ないが、昔話の2つ3つは聞かせてもらえる。

今でこそ片側3車線の新宿通りだが、
戦後はもちろん焼け野原。
東京が今こんなに新しい町並みなのは、大空襲がやっぱり根っこにあるんだろう。

四谷三丁目の交差点あたりに、おばちゃんが行商に来てムシロを敷いて野菜を売っていた
のが、今の丸正チェーンのはじまりのはじまりだそうな。
その頃は、焼け残った伊勢丹が四谷三丁目から見えたということだ。
これは下駄屋のおかみから聞いたのではなく、左門町の他のおばちゃんから聞いたのだが。

もとい。
多勢が集まって踊りなんか踊って高揚すると、一揆などにも発展しかねない。
江戸の町では、盆踊りは禁止されたのだそうだ。
だから、東京には今、伝統的な盆踊りは遺っていない。
どこも大概、大正・昭和にできた小唄や音頭のカセットを流して踊る。
あの形は、伝統が政権によって分断されたからなのだ。

一箇所、佃島には古い念仏踊りの形が遺っている。
その踊りと、郡上踊りにはちょっと共通点がある。
片側の手足を同時に前に出す形がある。
伝統的な名称であって、差別の意図は無いと思うので書くが、これを
ちんば踊り、と言う。
現代的な軍隊風の歩行による教育を受けた今の日本人にはこれはなかなか
なじまない動きのようで、はじめて踊る人には戸惑ったり真似られなかったり
する人もしばしば見る。

田んぼの泥の中を歩いてみるといい。
ちんば踊りそのままの動きになるだろう。

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