犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

おおつごもりのすごもり

2013年12月31日 | 犬と暮らす
数日前に、やっと薪ストーブを出した。
例年よりひと月遅れ。

やっぱり、温もり方が違う。
なんともやわらかい温かさが部屋に広がる。

火を入れると、すぐに犬が来る。
特等席は犬のものだ。

犬なんてものはいつだって縁の下に穴掘って寒くたってジッとしているもんだ、
と思っていた。
よっぽどの横っ風の雨で、小屋の中もビショビショになるような時くらいしか
家には入れなかった。
家に入れると言ったって、玄関の、三和土までだった。
(やだね、「たたき」って入力しても三和土って候補が出ないよ。土間のことだよ。)

犬はいつも、庭の隅の犬小屋に繋がれていた。
家の中なんか見えない。
人の様子も見えない。
人と触れ合うのは、人が外出する瞬間と、人が帰宅してきた時と、
餌を与えられる時と、散歩の間だけだった。

その度に、大喜びしていた。

今、室内で飼っていたって、別の部屋にしばらくいて、犬のいる部屋に入った時だって
いちいち大歓迎してくれる。

外に繋いで飼っていたムカシの犬は、どんなにさびしかったろうと思う。

暖かい火の周りに、犬も人も集まる。
きっと、原始の頃からそうやって一緒に暮らしてきたんだろう。



ストーブを出した翌朝、今冬はじめて池の面に氷が張った。

今年もご愛読ありがとうございました。
毎日書く方も書く方だけど、読む方も読む方よね。ようやるわ。
新年を迎えても、心機一転とかなんにも心がけない性質なので、
読者諸氏もだらりとお付き合いいただければ幸い。

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