[あらすじ] 母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々、
2週間あまり前に特別養護老人ホームに入居した。
トイレや台所の扉に手指の形が現れた。
祟りか!?
いや、汚れた母のお手々で触った跡にカビが一気に育ったのだ。
荷物や届いた手紙を運んであげなければならない、
とは言え、週に2,3回は特養に行っている。
いくら車で10分でも、ちょいと頻度が高い。
特養からの電話も同じくらいの頻度でかかってくる。
電話が来る日、何も無い日、こちらが行く日。
これが回っているというくらいのペースだ。
連休が無いなあ。
※
今日は午後に面会の予定を入れておいた。
私のお誕生日であるので、ケーキの一つも買って持って行ってやろう。
と思っていたら、
夕方、特養の相談員さんから電話がかかってきた。
明日行くから…
お母様が書いたメモを渡して欲しい、とおっしゃるので、
もし良かったらPDFにしてメールで送ります、と言ってくれる。
もしメールが無理なら郵送する、と言う。
いや、明日行くから…
「じゃあそれまでに、という意味なのかしら。」
おそらく、そういった周囲の動きに合わせた行動ではなく、
単に自分が伝えたいと思ったそのタイミングというだけのことだろう。
写メでもなんでも送ってケロ。
※
1週間くらい前、朝、目が覚めたらのどが痛かった。
風邪か?
風邪を引くくらいにはヨユウを感じたか。
でも引きたくない。
次の夜はせっせとのどを洗い(水を飲み)、その朝に痛みは無かった。
これを3回ほど繰り返した。
のどの痛かった翌日、ハナが出た。
濃い黄色のハナで、ひどく粘りが強い。
いきなり風邪の終わり頃のハナのようだ。
妙だな。
このハナが、一日おきに出る。
毎日ではないのだが、一日おきに出るのが続いている。
困ったものだ。
のどは痛くならなくなった。
妙だな。
※
メモには、前置きとしてだろうか、今朝の体調などが書かれ、
それから、持って来て欲しい物が書き並べてあった。
そのうち半分くらいは既に持って行ってある物だった。
それから、「書類」がまだ持ってきていない、と書いてある。
はいはいすみませんね。
特養に入居したら、日をあけずに運んであげようとは思っていた。
が、入居に向けてご本人が幾分「整理」したため、ぐちゃぐちゃになっている。
どこから手を着けたものか、なんだか意欲を殺がれて後回しにしていた。
※
段ボール箱や紙袋やかばんに、様々の「書類」が混ぜこぜになって置いてある。
何年も前のレシート類や、何年も前の介護計画書や、最近もらった手紙や、
新旧とりまぜた写真や、結婚前に亡父からもらった手紙の束や、
年金手帳や、亡父の年金証書や、教会の週報や。
それは、この2年間、食卓の上と横の棚を「整理」のために行き来してきた。
食卓に山と積み上げられている時間も長かった。
食卓の上にある時も、下の棚にある時も、段ボール箱に入れて床に置いてある時も、
食べかすの混じった唾液が垂れかかる。
だから、「書類」ほとんど汚れてしまっている。
古い貴重な写真や手紙など大切そうな物は、
地殻の変動で表層に浮き出た時に私が発見し次第、別の場所に保管したりしてきた。
※
食べかすの混じった唾液をよーく垂らした紙類を
みっちり積み重ねてあるのである。
当然、
モコモコする。
箱の底には何かのかけらがモコモコになって入っている。
書類を積み上げていた所は戸棚の前だ。
その戸棚の中を見ると、木の器がモコモコしている。
カビです。
※
その横の椅子に腰掛けて生活していたのだ。
そりゃ、呼吸器もやられるわ。
「早く書類よこせ」的なリクエストのおかげで、
きっかけができて片付いた。
母のおかげで片付いた?
とほほ
2週間あまり前に特別養護老人ホームに入居した。
トイレや台所の扉に手指の形が現れた。
祟りか!?
いや、汚れた母のお手々で触った跡にカビが一気に育ったのだ。
荷物や届いた手紙を運んであげなければならない、
とは言え、週に2,3回は特養に行っている。
いくら車で10分でも、ちょいと頻度が高い。
特養からの電話も同じくらいの頻度でかかってくる。
電話が来る日、何も無い日、こちらが行く日。
これが回っているというくらいのペースだ。
連休が無いなあ。
※
今日は午後に面会の予定を入れておいた。
私のお誕生日であるので、ケーキの一つも買って持って行ってやろう。
と思っていたら、
夕方、特養の相談員さんから電話がかかってきた。
明日行くから…
お母様が書いたメモを渡して欲しい、とおっしゃるので、
もし良かったらPDFにしてメールで送ります、と言ってくれる。
もしメールが無理なら郵送する、と言う。
いや、明日行くから…
「じゃあそれまでに、という意味なのかしら。」
おそらく、そういった周囲の動きに合わせた行動ではなく、
単に自分が伝えたいと思ったそのタイミングというだけのことだろう。
写メでもなんでも送ってケロ。
※
1週間くらい前、朝、目が覚めたらのどが痛かった。
風邪か?
風邪を引くくらいにはヨユウを感じたか。
でも引きたくない。
次の夜はせっせとのどを洗い(水を飲み)、その朝に痛みは無かった。
これを3回ほど繰り返した。
のどの痛かった翌日、ハナが出た。
濃い黄色のハナで、ひどく粘りが強い。
いきなり風邪の終わり頃のハナのようだ。
妙だな。
このハナが、一日おきに出る。
毎日ではないのだが、一日おきに出るのが続いている。
困ったものだ。
のどは痛くならなくなった。
妙だな。
※
メモには、前置きとしてだろうか、今朝の体調などが書かれ、
それから、持って来て欲しい物が書き並べてあった。
そのうち半分くらいは既に持って行ってある物だった。
それから、「書類」がまだ持ってきていない、と書いてある。
はいはいすみませんね。
特養に入居したら、日をあけずに運んであげようとは思っていた。
が、入居に向けてご本人が幾分「整理」したため、ぐちゃぐちゃになっている。
どこから手を着けたものか、なんだか意欲を殺がれて後回しにしていた。
※
段ボール箱や紙袋やかばんに、様々の「書類」が混ぜこぜになって置いてある。
何年も前のレシート類や、何年も前の介護計画書や、最近もらった手紙や、
新旧とりまぜた写真や、結婚前に亡父からもらった手紙の束や、
年金手帳や、亡父の年金証書や、教会の週報や。
それは、この2年間、食卓の上と横の棚を「整理」のために行き来してきた。
食卓に山と積み上げられている時間も長かった。
食卓の上にある時も、下の棚にある時も、段ボール箱に入れて床に置いてある時も、
食べかすの混じった唾液が垂れかかる。
だから、「書類」ほとんど汚れてしまっている。
古い貴重な写真や手紙など大切そうな物は、
地殻の変動で表層に浮き出た時に私が発見し次第、別の場所に保管したりしてきた。
※
食べかすの混じった唾液をよーく垂らした紙類を
みっちり積み重ねてあるのである。
当然、
モコモコする。
箱の底には何かのかけらがモコモコになって入っている。
書類を積み上げていた所は戸棚の前だ。
その戸棚の中を見ると、木の器がモコモコしている。
カビです。
※
その横の椅子に腰掛けて生活していたのだ。
そりゃ、呼吸器もやられるわ。
「早く書類よこせ」的なリクエストのおかげで、
きっかけができて片付いた。
母のおかげで片付いた?
とほほ
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