[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、ショートステイ。
お迎えの14時に向けて、私は荷造りをしていた。
午前中に買い物に出たらワインが安売りになっていて、
ほくほくと友人Vに写メして誘ってみたりして。
ふと見ると、母が着替えている。
昼ご飯の途中にエプロンをかけてあげたのだが、
それまでその後か分からないが、こぼして汚したのだろう、
どこやらをごしごし洗っている様子だった。
だから着替えるのだろう。
と、見ると、手に、オムツから外したパッドを持っている。
捨てに行くのかなとよく見ると、便がこぼれ出そうになっている。
こぼしながら気付かずに歩き回ったらだいべんだ。いや、たいへんだ。
慌てて、動かないで!と言って、パッドを渡してもらう。
本人は、動くなと言われることも、自分で処理しようとしたパッドを取られることも
気に入らない。
自立心は良いことなのだが、被害が拡大するのは困る。
そのまま立っているように念を押して、パッドを一旦置きに行った。
念を押さないと、椅子に腰かけてしまう。
トイレットペーパーやらゴミ袋やら濡れタオルやらを用意して、
お尻を拭く。
座ったまま便が出てしまったのだろう。べったりだ。
なんとかほぼ取れた頃に
「痛くなってきた」と言う。
こすって拭くと痛くなってしまうのだ。
ここから先はショートステイにお願いしよう。
と思ったら、珍しく10分早くお迎えが来た。
状況を説明する。
「わかりました。荷物だけ持って行っておきましょうか?」
いやそんなわけで荷造りも終わってなくて。
といった次第で、怒涛の送り出しであった。
※
初日の夕。
ああもう今日は掃除と洗濯だけで終わりにしよう。
誰が来るでもないってステキ。
好きな時間に風呂に入れるってステキ。
台所がきれいに使えるってステキ。
掃除している時、私は神経を尖らしているのだろうか、
それとも単にあっち行ったりこっち行ったりするせいだろうか、
飼い犬ジーロくん14歳が、
足元を付いて歩いて非常にお邪魔である。
夕方、私が掃除を切り上げて料理をし始めたら、安心したのか
自分の寝床で寝始めた。
すまんな、半日、落ち着かなかったな。
介護士さんも来ないから、人感センサーで玄関や洗面所に灯りが点くようにしているのも、
OFFにしとこう。
家に誰も来ないって、落ち着くわー
※
虫の声が聞こえるばかり。
やけに静かだな、ここは。
陽極まれば陰に転ず。
送り出しと掃除洗濯の喧噪が嘘のようだ。
平和だったんだな、世界は。
※
介護ベッドで寝ていたら、玄関の開く音がする。
???
ひえ?
何者?
跳ね起きて、部屋を出る。
自動の電灯も点かない真っ暗な中、
誰かの姿が闇に浮かぶ。
「こんばんは~」と女性の声。
…
どなた?
「〇〇です。」
ショートです。
「?」
ショートステイ中です。
「・・・
ああああっ!忘れてた!!」
先週は憶えてたのにね…。
夜勤の介護士さんが来てくれてしまったのだ。
「誰も言ってくれなかったーー」
夜道を2㎞、自転車で。
ご苦労さんでした。
すみませんです。
「起きてて良かったー」と介護士さんは言ったが、
寝ていたのだ。
もし目が覚めないくらいぐっすり眠っていたら、
介護されるところだったわ。
お迎えの14時に向けて、私は荷造りをしていた。
午前中に買い物に出たらワインが安売りになっていて、
ほくほくと友人Vに写メして誘ってみたりして。
ふと見ると、母が着替えている。
昼ご飯の途中にエプロンをかけてあげたのだが、
それまでその後か分からないが、こぼして汚したのだろう、
どこやらをごしごし洗っている様子だった。
だから着替えるのだろう。
と、見ると、手に、オムツから外したパッドを持っている。
捨てに行くのかなとよく見ると、便がこぼれ出そうになっている。
こぼしながら気付かずに歩き回ったらだいべんだ。いや、たいへんだ。
慌てて、動かないで!と言って、パッドを渡してもらう。
本人は、動くなと言われることも、自分で処理しようとしたパッドを取られることも
気に入らない。
自立心は良いことなのだが、被害が拡大するのは困る。
そのまま立っているように念を押して、パッドを一旦置きに行った。
念を押さないと、椅子に腰かけてしまう。
トイレットペーパーやらゴミ袋やら濡れタオルやらを用意して、
お尻を拭く。
座ったまま便が出てしまったのだろう。べったりだ。
なんとかほぼ取れた頃に
「痛くなってきた」と言う。
こすって拭くと痛くなってしまうのだ。
ここから先はショートステイにお願いしよう。
と思ったら、珍しく10分早くお迎えが来た。
状況を説明する。
「わかりました。荷物だけ持って行っておきましょうか?」
いやそんなわけで荷造りも終わってなくて。
といった次第で、怒涛の送り出しであった。
※
初日の夕。
ああもう今日は掃除と洗濯だけで終わりにしよう。
誰が来るでもないってステキ。
好きな時間に風呂に入れるってステキ。
台所がきれいに使えるってステキ。
掃除している時、私は神経を尖らしているのだろうか、
それとも単にあっち行ったりこっち行ったりするせいだろうか、
飼い犬ジーロくん14歳が、
足元を付いて歩いて非常にお邪魔である。
夕方、私が掃除を切り上げて料理をし始めたら、安心したのか
自分の寝床で寝始めた。
すまんな、半日、落ち着かなかったな。
介護士さんも来ないから、人感センサーで玄関や洗面所に灯りが点くようにしているのも、
OFFにしとこう。
家に誰も来ないって、落ち着くわー
※
虫の声が聞こえるばかり。
やけに静かだな、ここは。
陽極まれば陰に転ず。
送り出しと掃除洗濯の喧噪が嘘のようだ。
平和だったんだな、世界は。
※
介護ベッドで寝ていたら、玄関の開く音がする。
???
ひえ?
何者?
跳ね起きて、部屋を出る。
自動の電灯も点かない真っ暗な中、
誰かの姿が闇に浮かぶ。
「こんばんは~」と女性の声。
…
どなた?
「〇〇です。」
ショートです。
「?」
ショートステイ中です。
「・・・
ああああっ!忘れてた!!」
先週は憶えてたのにね…。
夜勤の介護士さんが来てくれてしまったのだ。
「誰も言ってくれなかったーー」
夜道を2㎞、自転車で。
ご苦労さんでした。
すみませんです。
「起きてて良かったー」と介護士さんは言ったが、
寝ていたのだ。
もし目が覚めないくらいぐっすり眠っていたら、
介護されるところだったわ。
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