犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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叫び、祈り、歌

2014年10月22日 | 椰子の実の中
日本人は宗教を持っていない人が多いようだ。
その理由を探るのは私には荷が重いが、たぶん同じ理由で、
祈りを持っている人も多くないだろう。

ましてや祈りを歌える人は稀だ。

コーラスグループとして、ゴスペルをやる人がいる。
どうしても私は疑問を感じてしまう。
単なるスタイルの模倣になっていないか。

もちろん単に音楽として演奏することはかまわない。
すばらしい音楽だもの。
ごちゃごちゃ言ってたらバッハのミサ曲だって演奏するのはどうかという話になってしまう。
けれど、祈りを持たないフツーの日本人であれば、歌っても歌っても
ゴスペルはいつまでも異文化に過ぎないのじゃないだろうか。

お墓の前で、神社の拝殿で、困った時に、手を合わせるのが祈りではない。
日々の暮らしの中で、いたみ、傷からにじみ出た汁が祈りだ。
だから、問いかけ、感謝、訴え、求め、ぼやき、すべてが祈りに籠められる。

それは神との対話だ。
と、私は思うが、多くの日本人にとって、
上に羅列したようなことは、祈りにはならず、ただヒトリゴトになるだけだろう。

フツーの日本人、と雑に書いたが、これが誰のことを指すのかということも問題だ。
自分が日本人であることに疑問など持ったことの無い人、なんて
言い方もできるかもしれない。
そんな話はあらためて。

※個人の感想です。
と、健康食品のCMみたいな注でも入れておくか。

20年以上の付き合いになる、ソウルバンドの齋藤庸介は、
祈りを歌う稀な日本人だと思っている。

https://www.youtube.com/watch?v=Dj4M-R5lY2A

ほめ過ぎか・・・

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