犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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睡眠のゴールデンタイム

2015年07月15日 | からだ
夜は22時から2時の間に睡眠を取っていると良い。
ということが言われてきていた。
この時間帯に眠ると、成長ホルモンがしっかり出る。
成長ホルモンはなにも子どもだけのためのものではない。
細胞の産生のために働く。
細胞がどんどん生まれるということは、身体はいきいきとして、
病気の治りも良いということになる。
お肌にも良い。

ということになっていた。
私も鵜呑みにして、患者さんに伝えたりしていた。
が、
実はそうではない、毎日決まった時間に寝ること、
つまり規則正しい生活をすることのほうが大事だ。
ということに、新しい研究では結論付けられた。

何が良いか何が正しいか、なんてことは、
このように、研究が進むと変わっていく。
よく、エビデンスなんて言葉を聞く。
どういう研究結果が論文として出ていて、
今の定説になっているか、ということに基づいて、
医療を決めていこう、という態度のことを言う。
しかし、根拠としているのは最新の研究結果である。
将来的には変わるかもしれないものを根拠に、
現代の医療は成り立っている。

話を戻そう。
22時から2時の間に寝ると、からだに良い。
これは実はきっと、
「規則正しい生活はからだに良い。
そんでもって、規則正しい生活をしているひとは
22時から2時に寝ているというパターンが多い。」
ということだったのだろう。

ある事実と、もうひとつの事実が同時にある時に、
ある事実がもうひとつの事実の要因になっているように見えてしまうことは多い。
しかし本当はもっとよく見ると、もうひとつの事実を作る要因は
他のところにあって、
ある事実はもうひとつの事実と似た状況で生み出されたものに過ぎなかったりする。

因果関係と相関関係を間違うと、とんでもない説がもっともらしく言われることになる。
「朝ごはんを食べる子のほうが朝ごはんを食べない子より成績が高い」
なんてのもその例だ。
まるで「朝ごはんを食べないとアホになる」とでも言えるようだが、
実は、朝ごはんを食べない環境とせっせと勉強しない環境にちょっとばかし共通点がある、
という程度のことかもしれない。まあ、たぶん、こっちだろう。

もっともらしい言説があちこちにある。
乗せられたくない。
今日も眉毛が唾でべっちょべちょだわ。

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