出囃子が鳴って小走りで登場する際に、
賑やかしに「どうも~」と言っている。
シュウペイは「どうも~」と言っている。
それに被さる形で松陰寺太勇は何か言っている。
慣れてくると、それが「ロンリネス」だと判る。
漫才の挨拶に「ロンリネス」???
なんだこいつら?
という第一印象だ。
※
愛は煎餅だ。
いろんな形がある。
失敗はふるさとだ。
誰にでもある。
一人笑えば充分だ。
キャラ芸人になるしかなかったんだ。
※
ヒップホップ漫才だの、イメージビデオだの、ボーイズラブ漫才だの、
つっこみとボケを入れ替えること4回だの、
ローラーシューズを履いて着物を着てメイクをしてだの、
スタイルを探ること紆余曲折を経て今の形が有る。
2019年頭の番組「おもしろ荘」で優勝したわりにはあまり仕事は増えていなかった様子だ。
私も今年は親の介護と犬の看護に追われ、あまりチェックしていなかった。
2019年の間にも、ブラッシュアップしてきたのだろう。
思い付く要素をあれこれ盛り込み、いくつかの要素を削ぎ落したところでM-1決勝進出となる。
※
「ロンリネーース!」と登場して、
頭をブンブン振って、かっこよくポーズを決める。
以前はそこに「キザ~ん」というセリフも乗せていた。
そのセリフは封印したらしい。
無駄にかっこつけている。
ボケというよりキザ、というスタイルであった。
それを、キザという言葉は無くし、ボケではなくツッコミに変えた。
一方のシュウペイは、ニコニコしながら見守ってツッコむ、というのをやめ、
ボケ役に回った。
松陰寺の長いツッコミ台詞の間、ずっとニコニコと正面向いて立って待っている。
おとなしくこれができるのは、相当に腹を決めている。
天然っぽく見せているが、天然ではこんなには待てるはずが無い。
漫才師の中でも理論家で知られるNON STYLE石田も、
同じように分析している。
松陰寺はある時、「M-1決勝に連れてってやる」と言ったそうで、
シュウペイは「だから言う通りにしている」と語っている。
二人の目論見は見事に当たったわけだ。
※
私が初めてぺこぱを見たのは、2015年夏、NHKの「笑けずり」という番組だった。
無名の若手漫才師たち9組が合宿所に集まり、
毎回、課題を与えられ、先輩漫才師たちの講義を受け、技術を磨いていく。
そして、毎回、1組がけずられる。
この時ぺこぱは、決勝に残り、3位に終わった。
この一文だけ見ると、2019年M-1と同じ結果だ。
だが、今年のM-1は皆口々に「全体のレベルが高かった。」
「優勝者だけでなく、みんな仕事が増えるだろう。」と評価している。
テレビ出演は無かったものの、前評判が高く、優勝候補と言われていた
ミルクボーイが本当に優勝した。
今年が結成15年目、M-1最後のチャンスに賭けるかまいたちは2位となった。
また、3年連続で準優勝している手練れ和牛は、敗者復活からのドラマを予想されていた。
予想通りに敗者復活した和牛を2点差で押さえ、最終決戦3組にぺこぱは食い込んだ。
審査員の松本人志の「…和牛敗れるという…」という言葉に、私は胸が熱くなった。
以前このブログにも書いたとおり、私は和牛も大好物である。
けれど、ぺこぱの漫才が認められたことが、何より嬉しかった。
※
キザは漢字で気障と書く。
気に障るんである。
私も、「笑けずり」で初めて見た時、
なんじゃこりゃ、困ったヤツが出てきたな、これは面白いというか、困ったな、
と思ったものだ。
ところが、何回か放送を見ているうちに好きになっていくのだ。
M-1の中でも、審査員の立川志らくが同じように言っていた。
多分、衣装や台詞やネタやボケツッコミの形など、
漫才全体を改良したことによって、
「なんじゃこりゃ」から「好き」へ引き込むスピードが
以前に比べて格段にアップしたのだろう。
それで、初めて見る人にも喜んでもらえる力が付いたのではないだろうか。
今、テレビに出演するぺこぱの姿を見ると、
笑うと同時に目頭も熱くなる。
だいぶ好きだな。ははは
※
一回では語り尽くせない。
つづく
賑やかしに「どうも~」と言っている。
シュウペイは「どうも~」と言っている。
それに被さる形で松陰寺太勇は何か言っている。
慣れてくると、それが「ロンリネス」だと判る。
漫才の挨拶に「ロンリネス」???
なんだこいつら?
という第一印象だ。
※
愛は煎餅だ。
いろんな形がある。
失敗はふるさとだ。
誰にでもある。
一人笑えば充分だ。
キャラ芸人になるしかなかったんだ。
※
ヒップホップ漫才だの、イメージビデオだの、ボーイズラブ漫才だの、
つっこみとボケを入れ替えること4回だの、
ローラーシューズを履いて着物を着てメイクをしてだの、
スタイルを探ること紆余曲折を経て今の形が有る。
2019年頭の番組「おもしろ荘」で優勝したわりにはあまり仕事は増えていなかった様子だ。
私も今年は親の介護と犬の看護に追われ、あまりチェックしていなかった。
2019年の間にも、ブラッシュアップしてきたのだろう。
思い付く要素をあれこれ盛り込み、いくつかの要素を削ぎ落したところでM-1決勝進出となる。
※
「ロンリネーース!」と登場して、
頭をブンブン振って、かっこよくポーズを決める。
以前はそこに「キザ~ん」というセリフも乗せていた。
そのセリフは封印したらしい。
無駄にかっこつけている。
ボケというよりキザ、というスタイルであった。
それを、キザという言葉は無くし、ボケではなくツッコミに変えた。
一方のシュウペイは、ニコニコしながら見守ってツッコむ、というのをやめ、
ボケ役に回った。
松陰寺の長いツッコミ台詞の間、ずっとニコニコと正面向いて立って待っている。
おとなしくこれができるのは、相当に腹を決めている。
天然っぽく見せているが、天然ではこんなには待てるはずが無い。
漫才師の中でも理論家で知られるNON STYLE石田も、
同じように分析している。
松陰寺はある時、「M-1決勝に連れてってやる」と言ったそうで、
シュウペイは「だから言う通りにしている」と語っている。
二人の目論見は見事に当たったわけだ。
※
私が初めてぺこぱを見たのは、2015年夏、NHKの「笑けずり」という番組だった。
無名の若手漫才師たち9組が合宿所に集まり、
毎回、課題を与えられ、先輩漫才師たちの講義を受け、技術を磨いていく。
そして、毎回、1組がけずられる。
この時ぺこぱは、決勝に残り、3位に終わった。
この一文だけ見ると、2019年M-1と同じ結果だ。
だが、今年のM-1は皆口々に「全体のレベルが高かった。」
「優勝者だけでなく、みんな仕事が増えるだろう。」と評価している。
テレビ出演は無かったものの、前評判が高く、優勝候補と言われていた
ミルクボーイが本当に優勝した。
今年が結成15年目、M-1最後のチャンスに賭けるかまいたちは2位となった。
また、3年連続で準優勝している手練れ和牛は、敗者復活からのドラマを予想されていた。
予想通りに敗者復活した和牛を2点差で押さえ、最終決戦3組にぺこぱは食い込んだ。
審査員の松本人志の「…和牛敗れるという…」という言葉に、私は胸が熱くなった。
以前このブログにも書いたとおり、私は和牛も大好物である。
けれど、ぺこぱの漫才が認められたことが、何より嬉しかった。
※
キザは漢字で気障と書く。
気に障るんである。
私も、「笑けずり」で初めて見た時、
なんじゃこりゃ、困ったヤツが出てきたな、これは面白いというか、困ったな、
と思ったものだ。
ところが、何回か放送を見ているうちに好きになっていくのだ。
M-1の中でも、審査員の立川志らくが同じように言っていた。
多分、衣装や台詞やネタやボケツッコミの形など、
漫才全体を改良したことによって、
「なんじゃこりゃ」から「好き」へ引き込むスピードが
以前に比べて格段にアップしたのだろう。
それで、初めて見る人にも喜んでもらえる力が付いたのではないだろうか。
今、テレビに出演するぺこぱの姿を見ると、
笑うと同時に目頭も熱くなる。
だいぶ好きだな。ははは
※
一回では語り尽くせない。
つづく
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