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サンスクリット辞典

2021年01月31日 | 梵語入門

[あらすじ] サンスクリットをデーヴァナーガリーやローマ字で
入力する方法について、いろいろ紹介したよ。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/67dcae2d37c7847130a07bbf4b2891cb

デーヴァナーガリーコンバータが他にも有る↓
https://devanagarifonts.net/romantodevanagari.html

一ヶ所知ってりゃいいような気もするけれど、
それぞれに使用環境とブラウザと相性が有ると思うので、
見付けたら紹介しとこうかな。

今後も新しく便利なものは出続けるだろうし、
自分のPC環境が変わることも有り得る。
書いておけば、そんなときのためのメモにもなる。
(設定って、一回やればOKなので、やり方を忘れがちだ。)



サンスクリットの辞書は、高い。
英和辞典なんざ様々なものが出版されていて、
部数も多く出るから、安く手に入る。
学習者の少ない言語の辞典ほど、高い。
そして選択肢も少ない。

『サンスクリットトレーニング』という三巻シリーズを出した
平岡昇修著の『初心者のためのサンスクリット辞典 』というのが
なーんと1,650円で買える。
ただ、語彙数は少ない。
初学者には充分な内容ということだろう。

文法書の最後に、読み物が付いていることがよくある。
また、わりに読みやすいサンスクリットの文典を集めた本も
いくつも出ている。
しかし、こういったものには必ず、語彙集も付いている。
辞書は持っていなくても読めるようになっている。
しかも、その本の中に出てくる語彙だけが載っているので、
辞書を引くよりも楽だ。

初心のうちはつまり辞書は必要無い。



そういう文集からも離れて、何か読みたい、と志しちゃった時に
辞書が欲しくなる。
市内の図書館にも中央館に一冊有るだけだし禁帯出だし。
買うか…

しかし。
サンスクリットから日本語への辞書つまり梵和辞典は、
荻原雲来『漢訳対照梵和大辞典』がamazonで18,000円くらい。
ヴィディヤランカール『基本梵英和辞典 縮刷版 』というのが8,800円か。

学び始めてさほどでもないうち、いつ辞めてしまうかも分からんうちから
そんなに投資できない。



梵和辞典はそのように数少ないのだが、
梵英辞典ならも少し有る。

ApteもMonier-Williamsも4,000円足らず。

また、インド版の物ならやはり千円代で買えるそうだ。
紙がペラッペラで弱いらしいけど。

もちろん、紙でなく電子書籍版も有る。
モニエルもamazon kindleで311円とか。



しかし、こういった辞書は19世紀のものなので、
著作権が切れている。
おかげ様で、インターネットでロハで見られる。わーい

Cologne Digital Sanskrit Dictionaries
ケルン大学が色々なサンスクリット辞書をひとまとめにしてくれている。
https://www.sanskrit-lexicon.uni-koeln.de/

リストの中で太字になっている、1899年のMonier-Williamsが
最もひろく利用されている辞書だ。
https://www.sanskrit-lexicon.uni-koeln.de/scans/MWScan/2020/web/webtc2/index.php

右上の枠に調べたい単語を入力する。

何の言語でもそうだが、辞書を引く時には
変化していない形を使わなければいけない。
だから紙の辞書は初学者に必要無いとも言える。
その点、初学者で、語幹の形がピンと来ないと、
ここに入力することがまず難しい。

そんな時には、横のプルダウンメニューを出して、
exact(全一致) ではなく、一番下のsubstring(部分一致)を選択する、
という方法も有る。

入力方法はKyoto-Harvard方式以外も選べる。



インターネットでサンスクリット独習と言ったら
なんたって『まんどぅーかのサンスクリットページ』である。
ここにももちろん、辞書が有る。
いくつかの辞書が選べる。

ケルン大学の辞書は全てデータ化してあるが、
こちらはスキャン画像である。
すごい仕事量だ…。

紙の辞書が良い、という主張には、
前後を見ることができる、という理由が有る。
それが、叶うのだ。
https://www.manduuka.net/sanskrit/dic/mwdic.htm




ネットでタダで見られるという意味では、
文献も買うもんじゃない。
明日は、サンスクリット文典が見られるネット図書館について書くことにしよう
そうしよう。
あ、その前に、辞書についての話をもう少ししなきゃな。

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