[あらすじ] サンスクリットをデーヴァナーガリーやローマ字で
入力する方法について、いろいろ紹介したよ。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/67dcae2d37c7847130a07bbf4b2891cb
インターネットで閲覧できるサンスクリット辞典を、
いろいろ紹介したよ。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/43fe8b271a2d5ec8d2e65ebbca5651d3
サンスクリット独習のウェブ上の水先案内人、まんどぅーかさんのページでも、
辞典が引ける。
https://www.manduuka.net/sanskrit/dic/mwdic.htm
とにかく独習の初学者にとって、まんどぅーかさんのページは親切だ。
辞書ページの【ヘルプ】を見ると、使い方のヘルプのみならず、
辞書の引き方について学ぶことができる。
調べたい単語の項目だけが見られるのではなく、
ページの画像を見ることができる。
目的の単語を見付けるために目で探す必要は有るけれど、
紙の辞書を引くのと同じように、前後を見ることができる。
追い込み項目に、他にどんな複合語が有るか、なんてのも
眺めることができるのがいい。
【ヘルプ】の中で、まんどぅーかさんも言っている。
「派生語は独立見出しになっている場合と語根のところにまとめられている場合とがあり、
後者の場合では辞書順が狂ってきます。
たとえばモニエルでbodhisattva(菩薩)はbudhのところにあるので
bodhiのあたりをいくら探しても出てきません。
載ってないなと思ったら諦めずに前後を見ること、
特に、語根と思われる語形をひいてみることです。
アプテはたまたまこの語をbodhiのところに掲載しているのですぐ見つかりますが、
むしろアプテのほうが語根にまとめてしまう傾向が多く、
しかもそのまとめたものを字下げなどせずまるで独立見出しのように書いていたりする
(p.584で、kuで始まる語が続く中でkopitaなどkoで始まる語が割り込んでいたりするなど)ので、
あらら、順番が狂ってるぞとあわててしまいます。
目的の語が辞書順どおりのところにないというのは、
紙媒体の辞典でも起こりうることではありますが、
電子媒体になるとついつい前後を繰るのがおっくうになるかもしれません。注意してください。」
モニエルの特徴、アプテの特徴、
辞書を引くときの注意点がまとまっている。
初学者に理解しにくい「ṁ」の位置についても、
解説してある。
荻原雲来の『梵和大辞典』もここに有る。
アプテは残念ながら「Not Found」になってしまう。
※
ケルン大学のサンスクリット辞書ページの使い方をちょと説明しとこかね。
https://www.sanskrit-lexicon.uni-koeln.de/
辞書の名前がずらりと並んでいる。
それぞれの辞書の所へ飛ぶと、Available displays 1.~4.とあるので、
好きなもんを選ぶ。
2.List displayだと、目的の語の前後にどういう項目が並んでいるかが見られる。
フツウに調べるだけなら、3.Advanced Searchが使いよいか。
最初のページの、辞書の名前の右の欄にこの選択肢が並んでいるので、
そこをクリックすれば直接来られる。
戻る。
その下にはRelated materialとある。
1.Front Matterで、辞書の前書き部分が見られる。
アプテ辞書のAppendixには、詩の韻律の解説と、韻律の種類のリストが有る。
私個人としては興奮する。
https://www.sanskrit-lexicon.uni-koeln.de/scans/csldev/csldoc/build/dictionaries/ap90.html
※
とまあ、そんな具合で、便利な世の中だ。
これがうっかり20年30年前に発心していたら、
学び続けることは私にはちょっと無理だったように思う。
ありがたやありがたや
※
文献もウェブ上で閲覧放題。
古典て楽しい。
という話はまた明日。
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