[あらすじ] 保護団体から犬を一頭引き取った。
音に敏感なビビり、便秘がちな、雑種去勢オス4歳。
ウンチをする場所をじっくり選ぶ、と保護団体のスタッフから聞いていた。
「同じ所を行き来し始めたらウンチの合図です。」
施設から一時間半で我が家に着き、すぐに散歩に出たところ、
200メートルほど行った友人Mの家の門先でウンチをした。
なんだ、難無いじゃん。
そう思ったが、翌日は出なかった。
その次の日の夕方の散歩では、100メートルほどの細道を6回ほど往復した上、
中ほどの数十メートルをまた何往復もした末、
排便無しだった。
難しいなあ。
しかし、腹の中にそう何日分も溜め込んで良いもんでもない。
明日こそは、と私はケツ意を固めた。
※
台風の影響で雨が続いている。
4時過ぎに目を覚まし、起きると犬が喜んでいる。
私が洗面所へ行くと、出かける準備と思うのか鼻を鳴らす。
居間に戻ると、嬉しそうに耳を垂れて前足を踏む。
出かけたくてうずうずしている様子だ。
はいはい。
しかし、自分の準備ができないまま犬の散歩に出かけたら、
途中で帰りたくなってしまう。
白湯を一杯飲み、自分の排便を済ます。
私は起床して20分ほどでほぼ必ず排便する。
わしの爪の垢を煎じて犬に飲ませてやりゃ良いのか。
身軽になったら急いで合羽を着込み、
犬にハーネスを着けて、リードを着けて、いざ出発だ。
※
まだ暗い。
自動車を怖がるので、朝の出勤時間が来る前に散歩を済ませたい。
昨日の夕方の散歩で、下校する小学生の群れとすれ違った。
近付いた時、子どもたちが悲鳴をあげる遊びを始めてしまった。
数人の子どもがかわるがわる
「キャーーーー!」と絶叫する。
楽しくてたまらないらしい。
犬は尻尾を巻いて逃げ出したくてグイグイ引っ張る。
困ったものだ。
「大丈夫だよ。」と、どっしり構えるほか無い。
そんな犬なので、朝まだきの、車や人の少ない時間がねらい目だ。
私自身、そういう時間の散歩が好きなので、良かった。
寒い季節は厳しいことになりそうだが、
その頃にはもう少し環境に慣れてきているのではないだろうか、
と甘い予想をしている。
※
車がまだほとんどいないので、バス通りを渡って遠くまで行ける。
初めての道をどんどん行く。
犬が前を歩く。
私が後ろを行く。
いづれ、横に付いて並んで歩く訓練をしようと思うが、
もう少し信頼関係を築いてからにしよう。
後ろから行くので、犬の肛門の様子が常によく見える。
チョンと小さく締まっている。
※
ある公園沿いの道に導く。
公園の周囲の歩道に、雑草がずいぶん生えている。
これは、犬にとって好ましい便所ではないかと思う。
すると、まんまと尻の穴が開いてきた。
歩き方が変わる。
頭が下がり、前へ進みながら鼻先は左右に振れる、よく嗅いでいるのだ。
くるりと引き返したり
またすぐ戻ったり
また引き返したり
ちょっと進んだり
そして、一ヶ所で回って回って回りながら
腰がだんだん丸まって、ついに落ち着いてしゃがんだ。
ほうら、ここは良いトイレだろ。
思う壺だな。
※
先代犬ジーロくんのウンチは、ふんわりとやわらかかった。
一日に2回か、3回する時も有った。
ウーゴのウンチは、固い。
一日に1回だから、水分はかなり再吸収されているのだろう。
ことに、今回のウンチは前2日出ていない後だ。
しっかりと固くまとまって、重たい。
量も多いし、練りも固いので、ずっしりと重い。
帰宅してから計ってみたら、195グラム有った。
だからなんなんだ。
※
初めての家の中をさぞかし隅々まで嗅いで回るだろうと思ったら、
全く探検しない。
部屋の中央に置いたマットの上にずっといる。
本当に、文字どおり、ずっとマットの上にいる。
居間と台所は仕切りも無く続いているのだが、
台所のほうへ来ない。
何かがちょっと怖いらしく、来ない。
私はいつも台所の食卓にいる。
私が立って動くと、自分のほうへ来ないかと期待して、
うれしそうにする。
これも、慣れれば台所のほうへ来られるようになるのだろう。
時間が解決するのを待つ。
※
寝そべっている時に撫でてやったら、
前肢を次第に開いて、ついに腹を出して仰向けになった。
犬の服従のポーズと言われる。
先代のきょうだい犬は、なぜかこのポーズを取らなかった。
犬としては、こっちのほうが珍しい。
久々に服従ポーズの犬の腹から胸から顎からを撫でてやる。
安心して腹を見せてくれることに応えてやる。
※
次のウンチはいつ出るだろう。
音に敏感なビビり、便秘がちな、雑種去勢オス4歳。
ウンチをする場所をじっくり選ぶ、と保護団体のスタッフから聞いていた。
「同じ所を行き来し始めたらウンチの合図です。」
施設から一時間半で我が家に着き、すぐに散歩に出たところ、
200メートルほど行った友人Mの家の門先でウンチをした。
なんだ、難無いじゃん。
そう思ったが、翌日は出なかった。
その次の日の夕方の散歩では、100メートルほどの細道を6回ほど往復した上、
中ほどの数十メートルをまた何往復もした末、
排便無しだった。
難しいなあ。
しかし、腹の中にそう何日分も溜め込んで良いもんでもない。
明日こそは、と私はケツ意を固めた。
※
台風の影響で雨が続いている。
4時過ぎに目を覚まし、起きると犬が喜んでいる。
私が洗面所へ行くと、出かける準備と思うのか鼻を鳴らす。
居間に戻ると、嬉しそうに耳を垂れて前足を踏む。
出かけたくてうずうずしている様子だ。
はいはい。
しかし、自分の準備ができないまま犬の散歩に出かけたら、
途中で帰りたくなってしまう。
白湯を一杯飲み、自分の排便を済ます。
私は起床して20分ほどでほぼ必ず排便する。
わしの爪の垢を煎じて犬に飲ませてやりゃ良いのか。
身軽になったら急いで合羽を着込み、
犬にハーネスを着けて、リードを着けて、いざ出発だ。
※
まだ暗い。
自動車を怖がるので、朝の出勤時間が来る前に散歩を済ませたい。
昨日の夕方の散歩で、下校する小学生の群れとすれ違った。
近付いた時、子どもたちが悲鳴をあげる遊びを始めてしまった。
数人の子どもがかわるがわる
「キャーーーー!」と絶叫する。
楽しくてたまらないらしい。
犬は尻尾を巻いて逃げ出したくてグイグイ引っ張る。
困ったものだ。
「大丈夫だよ。」と、どっしり構えるほか無い。
そんな犬なので、朝まだきの、車や人の少ない時間がねらい目だ。
私自身、そういう時間の散歩が好きなので、良かった。
寒い季節は厳しいことになりそうだが、
その頃にはもう少し環境に慣れてきているのではないだろうか、
と甘い予想をしている。
※
車がまだほとんどいないので、バス通りを渡って遠くまで行ける。
初めての道をどんどん行く。
犬が前を歩く。
私が後ろを行く。
いづれ、横に付いて並んで歩く訓練をしようと思うが、
もう少し信頼関係を築いてからにしよう。
後ろから行くので、犬の肛門の様子が常によく見える。
チョンと小さく締まっている。
※
ある公園沿いの道に導く。
公園の周囲の歩道に、雑草がずいぶん生えている。
これは、犬にとって好ましい便所ではないかと思う。
すると、まんまと尻の穴が開いてきた。
歩き方が変わる。
頭が下がり、前へ進みながら鼻先は左右に振れる、よく嗅いでいるのだ。
くるりと引き返したり
またすぐ戻ったり
また引き返したり
ちょっと進んだり
そして、一ヶ所で回って回って回りながら
腰がだんだん丸まって、ついに落ち着いてしゃがんだ。
ほうら、ここは良いトイレだろ。
思う壺だな。
※
先代犬ジーロくんのウンチは、ふんわりとやわらかかった。
一日に2回か、3回する時も有った。
ウーゴのウンチは、固い。
一日に1回だから、水分はかなり再吸収されているのだろう。
ことに、今回のウンチは前2日出ていない後だ。
しっかりと固くまとまって、重たい。
量も多いし、練りも固いので、ずっしりと重い。
帰宅してから計ってみたら、195グラム有った。
だからなんなんだ。
※
初めての家の中をさぞかし隅々まで嗅いで回るだろうと思ったら、
全く探検しない。
部屋の中央に置いたマットの上にずっといる。
本当に、文字どおり、ずっとマットの上にいる。
居間と台所は仕切りも無く続いているのだが、
台所のほうへ来ない。
何かがちょっと怖いらしく、来ない。
私はいつも台所の食卓にいる。
私が立って動くと、自分のほうへ来ないかと期待して、
うれしそうにする。
これも、慣れれば台所のほうへ来られるようになるのだろう。
時間が解決するのを待つ。
※
寝そべっている時に撫でてやったら、
前肢を次第に開いて、ついに腹を出して仰向けになった。
犬の服従のポーズと言われる。
先代のきょうだい犬は、なぜかこのポーズを取らなかった。
犬としては、こっちのほうが珍しい。
久々に服従ポーズの犬の腹から胸から顎からを撫でてやる。
安心して腹を見せてくれることに応えてやる。
※
次のウンチはいつ出るだろう。
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