犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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根茎戦争

2021年04月25日 | うつろい
[口上] ご安心ください。
私が「戦争」と書いたら、それは雑草との戦いのことを意味するのです。
毎年この時期になると繰り広げられるのです。

今年はすでに、芹と蕗に食ってかかり、
烏ノ豌豆は食うには小さい、
青浮草を掬っては投げ、
スノードロップの球根を掘り起こしてはゴミに出し、
花韮の小さな球根も見落とすことなく拾い集め、
カタバミとの戦いは後に十年戦争と呼ばれることであろう。いや三十年かも
そしてムカゴから育ててみたらオニドコロだったイモ残念。

今年も敗色濃厚である。
2週間あまりは集中して戦った。
主にスノードロップ、ハナニラ、なんちゃらカタバミといった球根の仲間たちをはじめとして、
繁殖力の旺盛な種々の草を取った。

しかし、今年も諦めたくなってきた。
諦めたら本当に負ける。
負けるとは、来年もっと増えるということを意味する。

何かの種類を集中的に取ると、来年は楽になる。
ある種類に隠されて他の種類が増えたりする。
何か一つだけでも減らすと、状況が見えやすくなってくる。



「種々」と書いた。
「しゅしゅ」と入力して変換した。
しかし、ここは「くさぐさ」と読みたい。

種々とはいろんな種類のことであり
種類を示すのには「たね」の字を使う。
植物の種類は実に多いのだと漢字の意味を見ても思う。

くさぐさのくさを目の前にして私はくさっている。



球根は「たね」とは違った繁殖方法だ。
繰り返し書いているが、もう一つの大敵は地下茎だ。

ヤブカラシなど、花は咲くけれど種は作らない。
ただただ地下茎を伸ばすことで拡がっていく。

植物の地下の部分なら根っこだろうと思ったら大間違いである。
地下茎は文字通り、地下に在る茎なのだ。

球根の時にも触れたが、
地下茎にも種類が有って、私がいま地下茎と言っているのは
根茎のことだ。
以下、根茎と正す。

ただの根っこなら土の中に残しておいていい。
むしろ、残しておいたほうが、土がほぐれてやわらかくなって、良い。

しかし、根茎は土の中に一部分でも残ると、そこから成長する。
だから、ただの根っこと根茎を見分ける必要が有る。



根茎は、どこぞの点から根と芽を出す。
節のようなポイントが有る。

ドクダミなんか、分かりやすい。
全体は白いのだが、節の部分は薄茶色になっている。
とても特徴的なので、見逃さずに済む。

ヤブカラシの根茎の場合、
全体が一様に茶色で、表面に土が付きやすい。
節から芽が出ていることで節だと分かる程度の節だ。

茶色いので樹木の根と見間違えやすいが、
なんとなく表面がデコボコしていることと、
掴んだときのちょっとしなやかな感触で分かる。



ただの根っこはただただ根っこである。
根っこからさらにひげ根が出ていたりもする。
ひげ根は白いものが多い。

たいていの草の根っこはけっこうもろい。
引けば切れる。
根茎よりももろい。



ただの根っこやひげ根は土に戻す。
土の中で朽ちれば良い。



しかし今朝、写真のようなものを見付けて、
愕然とした。

4㎝ほどの細い根の途中から、7㎜ほどの細い根が出ている。

これは。
これだけで生きているのか。
この切れっ端だけで生きて、伸びようとしているのか。
ってことはこれはただの根っこではなくて、根茎なのか?

今まで書いたような私の認識では、
この切れっ端はただのひげ根として分類されるので、
土に戻してきた。

けれど、このように根を出して生きるのだとしたら。

今までも見逃してきたし、今後も見逃さない自信は全く無い。
こんなのまで土の中から見つけて選り分けるのは無理だ!



知識の拡充と作戦の練り直しが必要である。
・・・
来年までにもうちょっと。
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