犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

未明ブランコ

2021年12月06日 | 日々
同い年の友人MMと話す。

MMは私よりも早寝早起きで、
3時に起きて4時5時頃は外で運動している。

公園の遊具がいい、と言う。
ああ、分かる。

私も、犬のいない1ヶ月くらいの間、
暗いうちから家を出て、
暗いうちに公園にたどり着いて、
暗いうちに運動していた。

昼間の公園で年齢性別不詳の人が
なんやかやの遊具を使っていると、
ずいぶんな違和感を持って見られる。
暗いうちがいいのだ。

暗い中で見られると一層アヤシイだろうけれど、
見られる確率は断然低い。

「ジャングルジムやってみ」
とMMが言う。
やったことある。
「くぐるのとかすごくたいへん」
知ってる。

格子のサイズが子どもにちょうどいいことも加わって、
もんのすごく動きにくい。
こっちの隙間からあっちの隙間へ行く時に
どっかの関節が妙な角度になって
ツりそうになる。

激しい運動ではないが、
いろんなところが同時にストレッチされ、
自分の体重を支える筋力もあちこちいっぺんに使われる。

「ブランコがいいよ」
たしかに。
「立ち漕ぎするといいよ」
なるほど。

バランスを取りつつ、身体を支える。
しかも揺れる。

何年か前から、自転車に乗っている時のバランスを取るのが
下手になった。
骨盤周辺の筋肉がカタく、
無意識にバランスを取ろうとしても
充分な動きが取れていないのだろう。
ふらつくので自転車に乗ることが少し怖いと感じるようになってしまった。



そんな話をした数日後、
久しぶりに犬が早起きをした。
暗いうちから散歩に出た。

帰り道もまだ暗い。
道を選んで、公園に向かった。



あの公園には鉄棒が有る。
斜め懸垂をしよう。
たしかブランコも有るはずだ。

初めてのものは何でも怖がる飼い犬ウーゴは、
私が遊具を使う間、おとなしく待っていられるだろうか。
まあ、段々に慣れてもらおう。

なんて考えながら歩いていたら、
鉄の軋む音が聞こえてきた。

朝まだき、暗い中に「キーコ、キーコ」と音が聞こえる。

思いもしなかったことだが、
先客がいた。

座って漕いでいるものの、
後ろへ前へ、120°くらい振れている。
けっこうな角度だ。

暗くて、年恰好は分からない。



なるほど、発見される側じゃなくて
発見する側だと、コワいものだ。
こんなに暗いうちからブランコに乗っている大人って
なんなんだ、と思う。

自分も乗ろうとしていたのに、思う。



先客がいたよ。
友人MMに報告した。

「隣のブランコに乗った?」

いやあ、暗いうちからブランコに乗っているコワい人の隣に乗る勇気は無い。

「黙って隣のブランコを漕ぎ始める人がいたら、
相手もコワがるだろうね」

たしかに!
ただ漕いでいる人よりも、
黙って隣に来て漕ぎ始める人のほうが断然コワいではないか。

なんだ。
やれば勝ってたんだ。くそう。

MMが言う。
「並んで漕いでるところを陰から見たかったわ」

ただ見ているだけの人が一番コワいわ!
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