犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

麦とホップとわたし

2021年12月07日 | たべもののみもの
酒飲みが止まらない。

父は毎晩欠かさず酒を飲んだ。
毎晩欠かせないのは依存だ。
そして一日に2箱くらいの新生を吸った。
ニコチン依存でもある。

母は甘いものが無いと落ち着かない。
よく「ひだるい」と言っていた。
今で言う「小腹空いた」という意味である。
糖質依存だ。

まったくおとなたちはしょうがないなあ。
と思って見ながら育って、
まんまと私も酒と糖に依存している。

煙草は十年くらい吸って、やめた。
もともと、父の煙草がイヤで、
自分も吸っているとイヤさが少しマシになるので吸い始めた
という部分が有った。
風邪を引いて咳がひどくなった時に、やめることができた。



「第三のビール」を飲んでいる。
サッポロビールが出している「麦とホップ」という銘柄である。
安い酒に「銘柄」も無いもんだと思うかもしれないけれど、
「麦とホップ」は実に健闘している。
期間限定の味を出したりすることも有るが、
それも旨い。
しかし、そんなことする必要は無いですよと言いたいくらい、
通常版が飲める。

24缶の箱を買う。
中は6缶づつのパックに入っている。

夏場に、キャンペーンをやっていた。
牛肉が当たる。
ステーキ肉かすき焼き肉かを選べる。

ポイントシールを貯めて葉書に貼って送って応募する、
というのではない。
6缶パックの内側に、応募用葉書が印刷してあったら
それはもう当たりだ、という方式である。

いい。
「当たりが出たら」という方式はいい。
やきもきしないでいい。
結果が先に出ているのだ。



当たったんである。

6缶パックの紙を古紙回収に出すべく広げていたら、
応募葉書が印刷してあったんである。

わーい。

ステーキは、自分でも気が向いたら焼きそうだ。
しかし、すき焼きは滅多にやらない。ほとんどやらない。
友達と集まって鍋をやろう、という時も、
すき焼きにしようということになったことが無い。
ましてや、自分一人で鍋をつつく時に
すき焼きというのは選択肢にすら挙がらない。

こんな機会じゃなきゃ食べないだろう。
ここはすき焼きの一択である。



相棒のベースやまちゃんは、甘い物が好きではないので、
鍋においてもすき焼きはまず選ばない。
しかし、だからこそ、この機会に食うべし。
お誘いした。



人形町今半のすき焼き肉だという。
しかも400グラムだという。
大盤振る舞いだ。大丈夫かサッポロ。

届いてびっくり。
期待以上の品である。
こんな肉は初めてお目にかかった。
この世にこんな肉が有るのか。



薄切りの肉が、薄紙に挟まっている。
二つ折りになっているのをひろげる。
我が家の安もんのプラッチックのまな板は
幅が30cmあるが、
ひろげた肉はそこからはみ出た。

なんということ。

それが8枚入っていた。
これ一枚で50グラム有るってわけか。



あらためて、調べる。
インターネットで「すき焼き 具」と検索する。

葱、焼き豆腐、椎茸、白滝、春菊。
ですよね。

白菜、水菜、麩、うどん、餅、玉ねぎ、えのき茸、にんじん…
はっ。
笑わせる。
要らん!
こちとら400グラムのお肉様がおわしますのだ。
ザコ具は退け!!!

日頃、鶏肉をステーキにするばかりに使っている
すき焼き鍋を、本来の目的で用いる。
牛脂を引く。
溶けて無くなるヤツじゃない、ホンモノの牛脂だ。
においも味も違う。

そこへ、セットになっていた割下を少々。
ジャーーー!

そこで肉を焼く。
さっと返す。
とき卵に付けて、
ハフハフハフ
ってなもんである。





やまちゃんが言う。
「すき焼きが好きって人の気持ちが分かった。
おいしい肉って、こんなに味が違うんだ!」

肉の味が強い。

それでもやっぱり、すき焼きというヤツは
割下の濃さの調節が難しかった。
薄いと味気なくなってしまうし、
濃過ぎると甘過ぎて肉の味を損ねてしまう。

焼いて食う段階が一番旨かったな。

サッポロ様、ごちそう様でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 未明ブランコ | トップ | やなりはいやなりよ~ »

コメントを投稿

たべもののみもの」カテゴリの最新記事