犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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自分フィルター

2015年09月10日 | からだ
[あらすじ] 認知療法は、鬱に良いのはもちろん、生活していく助けになる。


自分を苦しめているのは、できごとそのものではなく、
そのできごとをどう受け止めているかという、自分の考え方である。
同じことを経験しても、悶々と悩む人と、あっけらかーんと流せる人といる。
受け止め方が違うからだ。
この、受け止め方を知るのが、認知療法だ。

高田明和著『認知療法でうつ病が治った』を開いてみる。
かたよった受け止め方には以下のようなパターンがある。

1.白黒どちらか・ゼロか全てかで考える。
   大学受験に失敗してしまった。もう自分はダメな人間だ。
2.単純化
   他のことをやっても自分はダメだ。
3.否定的なことばかり考える
   自分は落伍者だ。
4.肯定的なことは無視する
   いいこと無いし。
5.結論を急ぐ
   この先もダメだ。
6.拡大化
   就職してもダメだろう。
7.感情の理由づけ
   こんな自分をダメと思うのは正しい。
8.ねばならない
   やるべきことができなかったからダメだ。

ひとつのできごとから、自分の全てを否定してしまう、ゆがんだ考え。
誰かのひとことから、その人の考え全てを決めてしまう、ゆがんだ考え。
ダメな自分は何をしてもダメ、価値が無い。
自己評価も100点か0点。0点の自分には、希望が無い。

こういった評価は、自分のゆがんだ考えが行っていることだ。
事実そのものではない。

そこで、自分が事実と思っているが実はゆがんだ考えが生んでいるものと、
事実そのものを、きちんと整理していくのが認知療法の具体的な作業である。

つづく

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